卒倒しちゃうかも‥恋焦がれて10年。出会ったその瞬間、一目で恋に落ちてしまった。
寝ても覚めてもあのチャーミングでエレガントな姿が忘れられない。待って、待って、待ち続けて‥
あれから10年‥想いが通じ、私の許に‥胸が張り裂けそう。愛して、愛して、愛し抜いて‥
2017年3月1日(水)大安
記念すべき日は遂にやって来た!
朝から太陽がさんさんと降り注ぎ、納車には最高のコンディションである。
午後3時までには少し時間があるのでヨガに行き、いい汗をながして、身も心も清め、お洒落して待つことにする
自転車に乗り、いい日~旅立ち~鼻歌まじりでヨガスタジオに向かう。
この自転車(色あせたクリーム色のボディカラーにノスタルジックなモスグリーン)とミニカーとで埋め合わせた10年。感慨無量‥
フロントで古参のインストラクターが「kyokoさん、凄く楽しそう」
もう黙ってはいられない、この胸の内
「今日、私の車が納車されるの、待って、待って、10年待った車。昼から若草山ドライブウエィを走ってきまぁ~す!」
「えっ、何の車ですか?」「シトロエン2cvチャールストン!」
そこどけ、そこどけ、チリン、チリン、チャリンコ暴走族(さすがに信号無視は致しません)で帰宅。
ソワソワ、ドキドキで何も手につかない‥ず~っと昔、今、目の前でパイプをくわえてる人とデートする時みたい‥
パイプの人が言う「おぉ~い!雲行きが怪しくなってきたぞ」見れば、ル.シェル.グリ。うそ~ぉ!
パイプの人が言う「雨が落ちて来始めたぞ」オー.マイ.ガット!続けてパイプ野郎が言う「どうせこんなことだろうと思っていた。俺だったら絶対カンカン晴れに決まっているのに、お前の時は雨が降るに決まっているんだよ」(´Д⊂グスン)雨女を忘れていた‥
ぽっぽつ落ち始めた雨に、藁をも掴む思いで‥ガレージに入れるまで持ちますように‥祈りが届いたのか、雨は小康状態。
来た!10年越しの恋人が!シンデレラの馬車が!もう死んでもいい‥ご縁に感謝!探してくれTさんに感謝!感謝!
5ひきの子ぶたが、5ひきの子ぶたが、チャールストン!踊りだしたくなる衝動を抑えられない
兎に角、ガレージに入れることが先決である。レンジローバーで少し離れたガレージまで誘導
黄色のフォグランプを照らし、一生懸命ついてくる姿が愛しい。
シャッターを開け、大急ぎで私の王子様を中に‥途端、雨は豪雨と化す。運がいいんですよワタクシ‥うふふ‥
お前呼ばわりしたパイプ野郎はレンジローバーを止める所がなく、あちらこちらをウロウロ
うふふ‥雨音を聞きながら、ガレージで王子様とまったり‥運がいいんですよワタクシ。
基本構想が雨傘(こうもり傘)の下に4つの車輪を付けたものがシトロエン2cv、雨傘が似合うのである。雨女の為の車なのだ
1980年に8000台だけの限定モデルとして販売されたチャールストン。
その人気のあまりレギュラーモデルとなり、2cvの最後を飾ったチャールストン(1980~1990年)
ダイヤモンドステッチのモケットシートはチャールストンのみ装備
私の王子様は1983年初期モデル。
後のモデルとグラフィックが一部異なり、一般的なチャールストンでは黒になるウィンドゥスクリーンとリアコンビランプ周辺がともにワインレッド。初期に生産されたモデルだけのカラーリング。
限定車というだけで特別なのに、そのなかでも更に特別が備わっているとびっきりのジェントルマン。
翌日(2日)朝から雨
パイプ野郎が言う「ははっは!(高笑い)なかなか乗せてもらえないんだよ、お前さんは。納車の時に雨ってことは、お前さんが乗ると雨が降るんだろうなぁ」うるせえな~ぁ、楽しみは後に残しておく方が、もっともっと幸せだと言うことを知らないらしい
シンデレラの馬車はガレージの中で、私を乗せる最高のタイミングを計っているに違いない。
3月3日(ひな祭り)快晴
最高のタイミングでお姫様を迎えに来た。しかも chauffeur particulier(お抱え運転手)付きで。どうだ!
ああぁ、でもやっぱっりドキドキする~ぅ。10年間、夢見たシンデレラの馬車。
信号で止まるたびに、みんなが「うわぁ~カッコイイ!」って‥実に爽快。
夕暮れ時が一番素敵になるシンデレラの馬車。正装したchauffeur particulier と着物で乗り込むワタクシ‥10年間、描いてきた夢が‥発熱しそう‥
ところが‥である
シンデレラの馬車の魅力に気付いたchauffeur particulier 。
持ち主の了解も得ず、勝手にガレージから出して乗り回すわ、近所迷惑も省みず、夜遅くにエンジン音高らかに走らせ たり‥(´Д⊂グスン)挙句の果てに、じいさんばあさんの話まで持ち出して‥シンデレラの馬車が元のカボチャに戻りそう‥
無理やり“じいさんばあさん”にこじつけるな!!!😡
加筆‥ビンテージもの(私も含めて)は大切に扱うべし。メンテナンスにお金が掛かることも忘れるべからず