12月3日(水)さて、問題の車は釈迦岳へと向かう。
FR2シーターミッドシップスポーツカーで山岳道を走るといったいどうなるのか?想像するだけで恐ろしい
人様の物を絶対に傷つけてはならぬと肝に銘じ、安全に安全を心掛けること!
先日の雪で真っ白に覆われた雪道を亀にも劣る速度で登って行く。
倒木や落石がある度に車から降り、脇に避けながら…これって皇室登山か?
急勾配の坂道で車高の低い車のドアを開ける事がどんなか想像してみて(おも~いぃぃ!)でもそろそろ限界だわ
路面凍結で前に進むこと不可能となる。
装備を整え、ピュウーピュウ吹き曝す雪と風の中を登山口まで歩く
帰る頃には車のドアが凍り付いて開かなくなるかもよ
登山口からはかなり深い雪が積もっている
更にスパッツやオーバーグローブを着けなければいけない
凍えきった手では上手くいかない。両手両足を差し出して、よろしくね
準備万端、お先に!と登り始めるが柔らかい雪に足を取られてなかなか進めない
これはかなり中級(バリエーションルート)の雪山登山だから気を付けるようにと相方の声がする。
テープの目印を探しながら谷を登って行く。
ところが、岩場でどんなに目を凝らしても目印が見つからない。雪に覆われて見えなくなっているに違いない
いったん引き返し、その旨相方に伝えるも
「いいや、必ず有る筈だ」
それなら自分の目で確かめなさい!
リーダーの後について再び同じ道を登って行く。結果は同じ。
コースを変更して、車道を歩いてもう一つの登り口に向かう
誰にも踏まれていない雪の上を歩きながら、なんだか無償に嬉しくて顔を見合わては微笑んでしまう
二人占めの雪山、風も雪も全部二人占め。
昨日のお酒が残っているから千鳥足で歩くか、などとふざけながら登って行く。
あれ程寒かったことも、すつかり忘れて体も手足もぽかぽか。
心が温かくなると全てが暖かくなる
登山口に到着。あれ~ぇ、もうこんな時間!
途中まで登ってお昼をして引き返すしかないな
登り口に人探しのプラカードが立っている、9月に女性二人のパーテーで30分後、別々になって登り
一人が行方知れずなったとある。二人で登りに来てなんで別々?相方曰く
「喧嘩になって別々に行動した。そして一人は谷に降りて迷ったに違いない。自然の前で人は2つのタイプに分かれる。我儘になるタイプと素直になるタイプ。我儘になる人は事故を起こす」
EXACTEMNT!!仰るとおりです。
ここ数か月間、躁状態にある君に振り回されて、いささか頭に来てるワタクシですがスマイル、スマイルで頑張るわ。仲良くしましょうね
尾根をボツチラボッチら登りながら、純白の風景に心も何時しか純白に染まって行く。
30分余り歩いた処でお昼とする(おそらくこの辺なんだろうな~ぁ)
昨日、いそいそと用意したおにぎり。お腹空いた~ぁ、早く食べたいよ~ぉ
ザックをゴソゴソしていた相方が何か言ったような気がする…オンコーユンフォアッ?もう一回言って
おにぎりを車に忘れてきた!余りの寒さに頭が回らなかった…
ちよっと!サイテイ~ィ!最低!言い訳するな! 純白の心は瞬間真っ赤に…
「まぁ果物も有るし、カップ麺も有るし…」
待て!それって私が背負って来たんだろうがぁ!ここ数か月間の悪態が脳裏をよぎる…こいっ~めぇ!