がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

ビタミンEで癌の死亡率が低下

2006-11-27 | 癌全般
これまでの研究結果に相反して、喫煙する中年男性においてビタミンEは、癌と心臓病の死亡を防ぐのに役立つことがAmerican Journal of Clinical Nutrition誌で明らかになった。今回の試験では29,092人のフィンランドの50~60歳代男性の対象者のうち、試験開始時(ビタミンEのサプリメントを服用する以前)、ビタミンE血中濃度が最高だった人は19年間の経過観察期間に死亡する . . . 本文を読む

にんにく(アリウム属)と癌

2006-11-23 | 癌全般
玉ねぎ、にんにくを多く摂取する人々はある種の癌が少ない傾向があることをイタリアの研究者らが発見した。イタリア、スイスの調査で、対象者全体のにんにくの消費量の幅は、癌に罹患した人々週に0~14かけ(portion)、癌でない人々では0~22かけであった。ホルモンが関係している乳癌、卵巣癌、前立腺癌以外の癌患者の消費量は癌でない人々より少なかった。玉ねぎを適量摂取する人々は結腸直腸癌、咽頭癌、卵巣癌リ . . . 本文を読む

FDA安全性情報【Procrit、Epogen、Aranesp】

2006-11-20 | FDA安全性情報
赤血球生成促進剤Procrit、Epogen、Aranesp 2006年11月17日 適応:透析患者および透析を受けていない患者を含む慢性腎不全に関連した貧血の治療。 FDAは、新たに発表された臨床試験において、赤血球生成促進剤(ESA)での治療を受けた患者のうちヘモグロビン濃度13.5 g/dLを目標値として投薬を行った患者は、11.3 g/dLを目標値にESAを使用した場合に比べ、重篤かつ生命 . . . 本文を読む

小さな腫瘍に対する腎臓癌全摘手術は再評価されるべき

2006-11-16 | 腎臓癌・膀胱癌
腎臓癌の場合、小さな腫瘍1つに対する腎臓全摘出手術は、これまで40年間、腎臓癌治療のゴールドスタンダードであった。しかし、今回、メモリアルスローンケタリング記念がんセンター(MSKCC)の研究者らの後ろ向き研究の結果、この施術は再評価されるべきであるとThe Lancet Oncology2006年9月号において報告された。 この研究で、小さな腫瘍1つ摘出する腎臓温存術(部分切除術)を受けた患者は . . . 本文を読む

定位放射線治療で転移腫瘍を叩く

2006-11-15 | 癌全般
肺への転移に対して定位放射線治療(shaped-beam radiosurgery) を用いて試験的治療を施行することによって生存率が大きく改善していることが先のASTRO(米国放射線治療学会)総会で、ロチェスター大学から報告された。 定位放射線治療とは、本来脳腫瘍の治療に開発されたもので、その後、同施設では、治療法のなかった他の軟部組織腫瘍、肝臓腫瘍に応用されるようになった。昨年には、肝臓腫瘍に . . . 本文を読む

放射線治療は命を救うーASTRO

2006-11-12 | 癌全般
90%以上の前立腺癌患者らは誤った概念から、彼らの命を救うのに重要な役割を果たす放射線治療を避ける傾向があるという調査がASTRO(米国放射線治療学会)総会にて報告された。 「放射線と聞くと多くの人々はスリーマイル島とか原爆を連想するが、これは懸念すべきことである。実際には放射線治療は正確に腫瘍を狙い撃つことが可能で、癌を治癒させるための侵襲の少ない治療法である。」と、ASTRO役員でミシガン大学 . . . 本文を読む

乳癌ー化学療法+エピルビシン、経口避妊薬の癌リスク

2006-11-06 | 乳癌
乳癌の化学療法にエピルビシンを加えることで、初期乳癌の生存率を上げることが、2400人の患者を対象とした2つのイギリスの試験で報告されたとThe New England Journal of Medicine誌に発表された。しかし、エピルビシンは脱毛、吐き気、嘔吐などのQOLに影響する副作用も生じさせるため、患者はリスクとベネフィットについて主治医とよく話し合うべきである。 1400人の患者のほと . . . 本文を読む