12月29日、4年ぶりに前立腺癌の新薬がFDAによって承認された。進行前立腺癌に対して承認されたDegarelixは、前立腺腫瘍の増殖を促進するホルモンであるテストステロンを低下させる。これまであった同クラスの薬剤(ゾラデックスなど)は、実際にはテストステロン値を低下させる前に、その産生を増加させるものであった、とFDAサイドは述べる。Ferring Pharmaceuticals社のdegare . . . 本文を読む
子宮癌のほとんどが、癌がまだ子宮体部に限局している初期段階で診断される。子宮および卵巣の摘出手術に加え、局所再発の予防策として、リンパ節郭清(リンパ節の摘出)や外部照射(EBRT)もしくはその両方を施行する医師もいる。しかし、2008年12月13日付けのオンライン版 Lancet誌に発表された大規模ランダム化試験でリンパ節郭清または外部照射を追加しても生存期間に改善はみられなかったと報告された。 . . . 本文を読む
FDAは、消化管間質腫瘍(GIST)手術後の予防的使用としてグリベックの適応を拡大した。GISTは、消化管細胞壁に見られるまれな癌であり、患者は外科手術を受けるが、たいてい再発する。
グリベックの有効性は術後1年間グリベックを服用した群とプラセボ群とで比較した試験で確立した。最適な治療期間は不明である。グリベック投与群では有意に再発が少なかった。
最も多く報告された有害事象は下痢、疲労、足の浮腫、 . . . 本文を読む
ホルモン治療が奏効しなくなったエストロゲン(ER)陽性の進行乳がん患者にエストラジオール(エストロゲンの1種)6mg/日を投与することで改善がみられることがセントルイスにあるワシントン大学が行った第2相試験で明らかになった。この研究は、2008年12月のサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された。(SABCS抄録#16)
この試験では、アロマターゼ阻害剤に抵抗性になった閉経後乳がん患者66人 . . . 本文を読む
米国オハイオ州立大学の研究者らは、治療期間中に心理的介入を受ける乳癌患者において、全生存期間が改善するのみならず、癌再発リスクが低減すると11月Cancer誌で報告した。
癌の診断を受けたことによるストレスは、身体的な衰弱を引き起こす可能性がある。患者は死に直面する恐怖と向き合わなくてはならないばかりか、治療費など金銭的な問題、副作用を乗り越えるという課題、治療と仕事の両立や家族とのバランスなど . . . 本文を読む