がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

アバスチンの副作用

2006-03-27 | 癌全般
ジェネンテック社は脳の毛細血管の出血reversible posterior leukoencephalogpathy syndrome (RPLS),を起こした患者において、アバスチンを中止するように呼びかけた。 New England Journal of Medicine3月2日号に掲載の2つの文書のうちによると、59歳のベバシズマブを投与された転移腎臓癌女性は、ベバシズマブ注射7回投与(休 . . . 本文を読む

食道癌急増-予防可能か?

2006-03-25 | 胃癌・食道癌
食道癌はこの20年間に6倍に増加、米国でもっとも急増している癌であり、予防の可能性と治療戦略が探求されている。 慢性胸焼け、つまり胃酸の逆流によって食道癌の最も典型的な食道腺癌が発生するとみられる。重度の逆流性食道炎を長年患っている主に50歳以上の患者に多く、酸の逆流が食道の内層の細胞を殺傷し、回復時に食道はさらに酸に強い細胞を形成するようになり、癌化しやすくなる(バレット食道)。バレット食道の患 . . . 本文を読む

Pixantrone -NHL患者にCPOP療法

2006-03-23 | 血液、リンパ腫etc
CHOP療法を含む化学療法レジメンに奏効しなかった再発侵攻型非ホジキンリンパ腫(NHL)患者64人におけるPixantroneの第1,2相試験(CPOP)の予備結果が発表された。CHOP療法のドキソルビシンの代わりにPixantroneを用いたレジメンで、完全寛解41%(第1相試験)43%(第2相試験)、全奏効率71%(第1相)と77%(第2相)で顕著な有効性を示した。主な副作用は、血液系症状で、 . . . 本文を読む

サリドマイド多発性骨髄腫延命せず

2006-03-19 | 血液、リンパ腫etc
多発性骨髄腫の現在の治療に抗血管形成薬サリドマイドは治療の一環として効果があることが証明されているが、サリドマイドを治療のどこで用いることが最も有効かについては依然として疑問のままである。New England Journal of Medicine2006年3月9日号(ジャーナル要旨参照)で、研究者らは、サリドマイドを一次治療前、一次治療中および、一次治療後の維持、に用いた場合に、イベントフリー . . . 本文を読む

骨粗鬆症にMg/Zn/F-CaP 新サプリメントが有望

2006-03-17 | 骨転移
2006年3月American Association for Dental Research(米国歯科リサーチ連盟)定例会議でのニューヨーク大学歯学部発表によると、Dr. LeGeros 教授が副作用が少なく、低濃度でも顕著に骨強度と密度を上げるリン酸カルシウムベースのサプリメントを開発した。現在の骨粗鬆症治療薬は骨が一旦失われててしまった場合修復はできず、ビスフォスフォネート剤などは骨の再生を . . . 本文を読む

NIH臨床試験結果の信頼性

2006-03-11 | トピック
Wall Street Journal2006年2月より抜粋 Women's Health Initiative(WHI:女性の健康イニシアチブ)、米国国立衛生研究所(NIH)によって1991年から15年の歳月と7億2500万ドルの資金をかけて行われた臨床試験の結果が発表、大きく報道された。しかし、試験を綿密に調べてみると、今回の結果は研究目的の回答になっておらず、NIHはデータの誤解釈を導いたと . . . 本文を読む

化学療法増感剤Phenoxodiol

2006-03-10 | 癌全般
卵巣癌の化学療法(カルボプラチン、パクリタキセル、ゲムシタビン)への感受性を上げるPhenoxodiolは抗アポトーシス経路を妨げる。この薬剤について、エール大のDr.Mor氏は語った。「生存を永らえるだけでなく、治癒の可能性も大きく期待できる治療法だ。化学療法の感受性を上げることは、抗癌剤の用量を減らし、細胞の障害を低下させる。したがって副作用を減らし、抵抗性を獲得するのを防ぐだろう。また、Ph . . . 本文を読む

Denosumab(AMG162)骨転移、多発性骨髄腫(再掲)

2006-03-07 | 骨転移
NF-kappaBリガンド阻害剤デノスマブ(denosumab)の効果と安全性を証明する乳癌骨転移および多発性骨髄腫患者におけるランダム化2重盲験ダブルダミー、active-controlled、多施設試験の結果、denosumabは、副作用が少なく、84日以上骨吸収減少させた。骨代謝マーカーの減少は同等であったが、静注パミドロネートより持続性に優れた。【PMID16489077】 New En . . . 本文を読む

FDA承認 エルビタックス(セツキシマブ)頭頸部癌

2006-03-03 | FDA新承認
FDAは、放射線治療と併用で、切除不能頭頸部扁平上皮癌(SCCHN)にエルビタックス(セツキシマブ)-Erbitux (cetuximab)-を承認した。これは、生存率の延長が認められた頭頸部癌新治療の45年ぶりの承認である。臨床試験ではエルビタックスを放射線治療と併用で用いることにより放射線単独より20ヶ月延命した。 エルビタックスはまた、化学療法に奏効しなかった転移頭頸部癌の単独療法としても承 . . . 本文を読む

GVAXワクチン 前立腺癌・膵臓癌

2006-03-01 | 癌全般
《膵臓癌》ジョンズ・ホプキンス大学とCell Gecesys社共同開発中のワクチンGVAX第2相臨床試験で、2005年11月膵臓癌患者において良好な結果がJournal of Clinical Oncologyで発表された。手術可能な60人の膵臓癌患者で、切除術後放射線と化学療法、そして免疫治療を行った結果、1年生存率は88%、2年生存率76%、追跡期間24ヶ月となった。これまでの2年生存率40~ . . . 本文を読む