昨日、千葉7区衆議院議員補欠選挙で太田かずみ氏が、自民・公明推薦の斎藤健氏を955票差で破って当選した。
彼女のホームページを見て、そのセンスの良さに驚かされた。相当に出来る参謀がついているのだろう。世耕君もこれには負けるね。(笑)
「負け組ゼロへ」は、政治のスローガンとしては非現実的なものだが、小泉改革が「一部の勝ち組のために、負け組を90%に」みたいな政治なので、バランスはとれているように思う。
望むらくは、一言、
「まずは、共謀罪の成立を阻止します!」
とマスメディアが差し出すマイクに向かって言ってくれぬものか。そうすれば、彼女とともに「共謀罪」もいっぺんに世の中にメジャーデビューである。
しかし、その場面はカットされるか…。
ネットでのマスメディア批判に関しては、記者諸氏にしてみれば、「新聞・テレビに多くを望み過ぎているのでは?」という思いもあるのかもしれない。でも、やはりこういう「共謀罪」のような問題を追及しないようでは困る。”メディア・リテラシー:オーソン・ウェルズの『宇宙戦争』”で書いたように、日本はまだまだ新聞・テレビ過信王国で、そこで問題として上がらないものは、多くの人には無いも同じような状況なのだ。
そもそもそんなことではジャーナリズムとはいえないだろう。もし過分なものだ、と言うのなら、記者クラブも開放し、こころざしある者たちにその機を譲るべきなのだ。
新聞社のお偉いさんたちなどは、無為な社説や論説など書いている場合ではないと思う。まず、やる気ある記者を、また世の中をだめにしている、「発表ジャーナリズム」を、その地位にある者の責務として何とかしなくては。それもやらないであうだこうだと書いていても、そんなものは
そんなスペースがあるのなら、「共謀罪」に対する日弁連の批判声明文でも載せよ。
それでこそ新聞だ。
・「死んだふり」を決め込むメディア (Creative Space)
その昔、小学生だった頃、父に、
「社説を要約できるようになったら立派なもんだ。そうなったら、お前の話も少しは聞いてやっても良い」といわれ、必死で毎日社説を読んで要約したもんでしたが・・・。w
(今や、地に堕ちましたね・・・まったく)
そういう意味でも、今こそ、「アメリカに倣え!」的発想を捨て去っておかないと、とんでもない事態になりそうで・・・。(恐怖ですよ)
現在の政治は勿論、マスメディアの有り方も、国民の心象風景も、・・・すべからくアメリカの二番煎じだし。。。
こうしたことを論じること自体マイノリティであるのでしょうが、マイノリティが声を上げ続けることによって、何かが変わっていくことを祈らずにいられません。
ゆりかりんさんの知性にうらうちされた鋭い意見の数々は、そういう歴史的な背景もあったのですね。
> こうしたことを論じること自体マイノリティであるのでしょうが、マイノリティが声を上げ続けることによって、何かが変わっていくことを祈らずにいられません。
ドイツの作家がかつてこう言ったそうです。
「個人を語ることが世界を語ることにつながるもの、それが詩人というものだ」
ゆりかりんさんのいう「マイノリティ」というのは、ここでいう「個人」であるような気がします。
たしかに、個人には境遇他様々な違いがある。でも、その個人は世界を≪語っている=この場合比喩として≫のだ、と思うのです。詩人というのは、この意味でいえば、それを言葉にして語れる人のことではないかと思います。
『Causa』という法律の雑誌があって、そこに以前「陪審員制」についての論評で次のようなものがありました。
少し趣きは違いますが、興味深い考察だと思います。
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…人は他者の意見によって自分の判断を変更する。人間は議論によって変わりうると提示すること。それがこの作品の最大のテーマだろう。この映画ではたった数十分のあいだに多数派は少数派になり、少数派は多数派になる。多数派が少数派になりうるからこそ、少数派は一時的に多数派に従う。その意味において多数決というデモクラシーのルールは、一般に言われるような「数の論理」とは絶対に異なるのだとこの脚本は主張している。
陪審員制度において誰も議論によって変化しないのであれば制度自体が存在価値をうしなう。
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コメントありがとうございます。
僕も人にどうしても知っておいてもらいたいと思うことをブログに書き、それが検索などでヒットして気付きのきっかけにでもなってくれれば、という思いもあって書いているときがあります。
プレーヤーさんもどうかがんばってください。
とりあえず本日の共謀罪の強行採決は回避されましたが、気を緩めることなく行動をしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
この法案はなんとしても成立を阻止しなければなりません。
こんな法案が通ったら、電話もメールも人との話しも、どんな人でも、盗聴されることが合法的になってしまいます。何しろ、口実は600以上もあるのですから。
何故もっと大きな問題にならないのか不思議ですね。