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「姉歯ファミリーは学会員」だから?「公明党」の及び腰

2005-12-09 22:40:08 | 記事・創価学会
 「週刊新潮」 2005.12.15号

 「姉歯ファミリーは学会員」だから?「公明党」の及び腰

 姉歯ファミリーは本紙既報の通り、熱心な創価学会員である。自宅の前に、「ご自由にお持ちください」と聖教新聞を何部も入れたボックスを置き、家には公明党関係者のポスターをベタベタ貼っていた。主役が学会員だったせいか、事件に対する公明党の動きがなんだかヘンなのだ。

 事件への公明党の動きは急だった。他党に先がけて対策本部を設け、いち早く問題のマンションを視察したり、事あるごとに住民支援の姿勢をアピールするなど、必死なのだ。が、
「その姿勢を示すために11月25日付けの公明新聞が1面トップで議員視察の模様を報じたのですが、これが同日付の聖教新聞の記事と一字一句同じものだったんです。おまけに使った写真も全く同じ。政党の機関紙が、一宗教団体の機関紙と同一の記事を載せるなんて、“政教一致”を自ら露呈したようなもの。同党の山口那津男参院議員が小嶋を国交省幹部に紹介したことも明らかになっており、公明党は不思議なくらいに焦っていますね」(社会部デスク)
 それだけではない。奇妙な現象は他にもあった。
「ヒューザーの名が、創価大のホームページの“主な就職先企業”という項目に載っていたんですが、参考人質疑の前日、突然、それが削られてしまったのです」
 とは、学会ウォッチャー。
「ちょうど姉歯が創価学会員であることが話題になり始めた頃で、大学側もこれはまずい、と思ったのでしょう。しかし、すでに多くの人の目に触れていて、翌日の国会質疑もあって、余計目立ってしまいました」
 創価大学広報部によると、
「受験生用サイトであり、入試事務室で検討し、削除しました」
 と事件への神経過敏ぶりが窺える。
 そして29日の国会質疑。公明党からは、その創価大学卒の高木陽介代議士が質問に立った。
 高木氏は、厳しい口調で木村建設篠塚明・東京支店長を、「では、(あなたでなく)姉歯さんが嘘を言っているということなんですか!」「(言っていることが)責任逃れにしか聞こえない!」と激しく責め立てた。
 だが、ヒューザーの小嶋社長に対しては、一転、口調が柔らかくなり、「倒れないよう踏ん張ってもらいたい」と応援するような口調になってしまったのだ。
「北側国交相が、NHKの討論番組で、“責任云々は後の話だ”とやたら住民救済ばかりブチあげたり、フジの番組では、山口議員の口利き問題を問われて、色をなすことまでありました。事件に対する悪いイメージを払拭したい、という意識を強く感じますね」(ジャーナリスト・乙骨正生氏)
 高木代議士は、「指摘はとんでもない間違い。追及が甘くなることなどない」とのことだが、なんだかやっぱり変なのだ。
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 「週刊新潮」 2005.12.15号

 「姉歯建築士」をかくまった「謎の会社役員」

 偽造事件発覚直後、自宅前でボソボソと取材に応じていた姉歯秀次一級建築士(48)が、ほどなく自宅から行方をくらました。ある「会社役員』にかくまわれていたというのだが、その役員氏、なにやら謎が多い人物らしい。果して、その正体とは。

 11月18日、自宅に押し寄せた報道陣を前に、悪びれる風もなく自らの大罪を口にした姉歯建築士だが、
「すぐに自宅から姿を消し、杳(よう)として行方がわからなくなりました」(社会部記者)
 そんな姉歯建築士が、再びマスコミの前に現れたのは11月24日、国土交通省で行われた聴聞会に出席した時だった。
「その際、姉歯建築士は、愛車である銀色のベンツCLKに乗って国交省にやってきました。が、本人は助手席に座り、別の男性がハンドルを握っている。男性は国交省前で姉歯氏を降ろすと猛スピードで走り去り、われわれ取材陣の間で”ありゃ誰なんだ”と話題になったのです」(同)
 その男性こそが、実は姉歯氏をかくまっていた張本人だったのだ。
「彼の正体は、通称名を使って総会屋活動をする山瀬正隆(60)=仮名=です。その名は、総会屋名簿として知られる『総務担当者必携』にも載っていますよ」
 とは、さる事情通。
「もともと古参の総会屋事務所のメンバーだった山瀬は10年前に独立。会社を興して活動を続けていました。97年に第一勧業銀行や味の素を舞台にした総会屋事件があった際、名前が取り沙汰されたことがあります。両社の株主名簿に載っていたためですが、目立った活動をするでもなく、”すでに終わった総会屋”という声もあれば”裏で糸を引く男”という声もあったりで、実態は謎とされていました」
 が、山瀬氏の名前が再び表に出たのは昨年暮れ。
「大阪市のITベンチャー企業をめぐる株価操作事件で、山瀬は大阪地検に逮捕されたのです。その時の肩書が”会社役員”。山瀬は今年春、大阪地裁で懲役1年6ヵ月、執行猶予4年の判決を受けています」(同)
 その山瀬氏は、姉歯氏をかくまいながらマスコミの”取材窓口”をつとめ、姉歯氏が国交省で聴取を受けた当日、都内のホテルで産経新聞記者を引き合わせ、「単独取材」をモノにさせている。
 一体、姉歯建築士と山瀬氏との接点は何だったのか。
「取材攻勢に音を上げた姉歯氏を見かねた彼の奥さんが、自分と同じ創価学会員である友人のスジから山瀬氏に助力を乞うたと聞いています」(事情通)
 当の山瀬氏は何と言うか。
「色んなところから電話があるけど、私は一切お話ししませんから。そういうことで」
 と、多くを語らない。
 怪しげな人間が続々登場する今回の事件。闇の深さは測リ知れない。
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