今日は大晦日。あっという間の1年である。
今年1年を振り返ってみると、どうも3.11までの記憶が薄い。
ここも年初からほとんど更新してこなかったので、記憶の糸口がないというのもあるが。
覚えているのはせいぜい初詣くらいか。
今年は“あの時”から始まった感じだ。
それにしても、大変な1年であった。まさかまさかの巨大地震とその後の大パニック。
この地方は地盤が固いので地震に強いと言われていたものだが、超巨大地震の前では人の言うことに大した意味はなかった。
地球の動きに人の意思や希望など関係ない。
倒壊するコンクリートの建物と給油を待つ車の長蛇の列を見て我目を疑ったが、全ては現実であった。
巨大地震はこの地に住む人々の仕事や生活に甚大な影響を及ぼした。我友は震災による仕事の悩みから自ら命を絶った。
時が経ち、放射能のことを除けば自分は過去形で話すことができるが、まだ住む場所もままならず、リアルに苦しむ方々がおられる。
復旧に尽力する地元の人たち。
荒れ果てた海岸沿いも目に見えて綺麗になってきたが、以前の生活を取り戻すまでにはまだ相当の時間を要すると思う。
それに海のそばにはもう住めないであろうし。
1000年に一度の巨大地震と言うから、あと1000年は同じ地震津波は来ないと思いがちだが、そうでもないらしい。
北海道沿岸にも巨大津波の痕跡があるという。
重く長い道のりではあるが、希望を持って前に行くしかないのであろうな。
記憶が薄れる前に再度の巨大地震・パニックへの備えも必要だ。
来年は平穏な年となりますように。
皆様よいお年を。