ホリスティックライフ in 世田谷

都会の中の田舎に住み、ウキウキ、ワクワク楽しく暮らす。
キーワードは、ホリスティックライフ。

『幸せなご臨終』

2012-09-28 18:39:12 | 最近読んだ本
中村仁一『幸せなご臨終』(講談社)

最近読んだ本は、オススメしたい本ばかりです。
かといって、ここで紹介しきれていません。

でも、コレ!オススメ!

サブタイトルが
「『医者』の手にかかって死なない死に方」です。

これだけで内容に期待が持てますね。
それに、著者は医師。ますます……期待が。

「はじめに」を読んで、
それだけですでに満足してしまうほどでした。

自然な、幸せな臨終を迎えるために、
できる限り医師・医療の介入を受けずに
以前のような安らかで自然な死を迎えたい、
目指すところはそこである。

人間は自然治癒力を持っているわけで、
病気やケガを治すのは
医者でもなく、薬でもない。

著者自身、熱が出ても解熱剤は飲んだことがない。
「救急車は呼ばない、乗らない、入院しない、手術しない」
(ただし、血が噴き出している場合や骨折などを除いて)
と、医師である著者がこれだけ大胆に書いている。

薬も異物である以上、副作用があってもおかしくないし、
手術も「人工的な大ケガ」なので、
体には相当な負担となる。

心筋梗塞などで倒れても、そのまま様子を見たい
としている。
それで命を落とすようならそれが寿命、
障害が残れば、その状態で生きてみろと
そういう教えだと受け止める。

自分で食べることができなくなったら、
チューブにつながれて生きながらえるよりも、
それが寿命と考えればいいのではないか。

これだけスパスパ書いてくださると
気持ちがいいくらいです。

現代の医療のあり方、医師のあり方、
患者のあり方、日本人のあり方に
大きな疑問を投げかけています。

ただし、最後の章だけは個人的にいただけません。
「わたしはどうしても『がん』で死にたい」
ちょっとこれは。
わたしは「目指せ老衰!」ですから。
コメント
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