ボスの山日記

奥高野で山のニュースや、ボスの考えをお届けします。

関配協 20周年、節目の年です

2016年02月10日 | 関配協・日管連
「技能の伝承で若者技能工の育成」、「高度な技能を売る集団組織へ」

 当組合は、平成4年6月、107社で技能を売る集団、関西配管工事業協会を創立、平成6年5月には、北海道から九州までの全国7ブロックの技能集団組織の仲間が日本配管工事業団体連合会を設立、交流を深めながら業界発展に向けての活動しております。平成8年9月には関配協を協同組合へと発展させ関西配管工事業協同組合を設立、今年は20周年記念の年を迎える運びとなりました。
日管連総会も関西開催、更に関西設備業三団体懇談会も20周年、記念行事の節目の年を迎えます。
この二十数年の間には、阪神淡路大震災に始まり、バブル崩壊、世界経済の大不況、東北大地震と津波、各地の大型台風による大災害、そして原発人災にもみまわれ、失われた二十年でした。そろそろ、明るい展望も見えて欲しいと願っておりますが、ミニバブルかとも思われた関西の建設業界は、山を越えたのか?先行き不安を感じております。
 当組合の使命と目標は「技能の伝承で若者技能工育成」「高度な技能を売る集団組織へ」。
 教育活動は、技術研修会から始まり1級配管技能士認定訓練講座(学科試験免除コース)と積み重ね、育てた1級配管技能士が500人以上、さらに1級配管技能士が受験資格である登録配管基幹技能者は、全国で2910名、関東地区予定108名の合格者を含めると中期目標3000人達成かと思われます。
組合事業は、特別加入の労災保険並びに労働保険事務組合として、1人親方保険加入者が1000人以上、働く技能工仲間が、この業界で大きな力になって、活躍されています。
 今、建設業界は、団塊の世代の一斉退職で優秀な人材確保や技能の伝承に大きな衝撃を与え、既に人手不足、技能工不足は深刻で将来が危惧されています。
 国土交通省と厚生労働省は連携して対策に乗り出しています。
3年間、設計労務単価のさらなる引き上げを行い「適正な価格での受注」で「適切な賃金水準の確保」を促し、4回に渡り「社会保険未加入対策推進会議」を開催し、加入の徹底で「技能工の適正な労働条件での処遇改善」を呼びかけています。
今業界には追い風が吹いていますが、しかし、その追い風は現場で働く技能工には届いていないのが現実です。
 技能の伝承で若者技能工育成の為には、高校生インターンシップはさらに増員や高等職業技術専門校へのさらなる協力、1級配管技能士認定訓練講座は、1000人を目標、技能コンテストへの協力、技能五輪目指す若者への指導協力強化、登録配管基幹技能者は長期目標を6000人へ修正、ベトナム人実習生の受け入れを積極的に推進し、人材育成を最大の目標にかかげ活動いたします。
現場で汗する技能工が、名誉と誇りを持って、この業界に一生を託する事が出来る様に、組合はその活動を通じて、実現出来る範囲の夢と希望を叶えるため、最大の努力をする事を惜しみません。
そして皆様にお願いがあります。教育関係者の方々には、もっと多くの若者に技能の教育を、スーパーゼネコン大林組、竹中工務店の皆様にはもっと多くの若手技能工を現場で教育出来るような環境作りをお願いいたします。優秀な技能工が関西を見捨てて関東・中部へと出稼ぎする事は避けたいのです。
この一年が、業界で働く技能工やその家族、すべての人々が、平和で安心して生活出来る様になることを祈願いたしますと共に組合活動へのご協力お願い申し上げます。