ボスの山日記

奥高野で山のニュースや、ボスの考えをお届けします。

朝日を眺める林道

2008年12月27日 | 山のニュース
 5時起きだ。空を見上げる。満天の星空だ。
今日、雲海が出れば朝焼けが・・・
朝日の雲海を写しに行こう。
今日は24日。昨日から山にいるのだ。

12月13日の日の出は、、、ちょうど7時だった。
今日は7時2分くらいか。楽しみだ。
6時半、出発して、いつもの場所に6時50分。
    風も無く、地面は霜でキラキラしている。
    立ち木もキラキラと輝いて、背伸びをしている。
7時、空を赤く染めてじらしてる。
4分、山の背がもえだした。
6分、見えた。光の矢が飛び散る。 眩しい。
6分52秒、登りきった。 息をのむ・・・
   カメラをおろすと、一瞬目がくらんで何も見えない。
   しばしの感動を味わう。

帰り道、たいの原林道を通るか。朝日の北側に立里荒神岳が・・白い帽子だ。
この林道は、世界遺産熊野古道、小辺路が縄を編んだごとく左右に通っている。
スカイライン鶴姫の手前より左に9.5キロでカワラビ川まで海抜千mのドライブ。

途中で左に砂利道の林道を平(たいら)方面に進むと、
アドベンチャーランドの全景を
見る事が出来る場所があるのだ。
向うにはオバコ岳と夏虫山~護摩壇山がそびえる。

神々の住む山を望み、朝日、夕日を眺めるには、絶好の場所であります。

皆様この一年ありがとう。
     良いお年をお迎えください。
          そして、来年もよろしく

50人泊まれる部屋を作る

2008年12月26日 | 山のニュース
 研修生、実習生を受け入れるには、
50人が宿泊できる部屋が必要だ。
基礎を作り、石垣の階段を作り、
巨木を切って皮をむき準備してきた。
雪が降り積もる前までだ。  
どうしても屋根の下地とルーフィングまでは完成させる。

巨木の骨組みを・・これは自分でするのだ。機械を使ってつりこんでいく。
一番大きいムネ木、一本で2トンはあるか。
これが最後の巨木だ。心にハチマキを。

慎重に慎重に・・下ろす・・決まった!!!
ヤッター!!!スタッフと研修生の拍手。

よし、今年の正月休みは無しだ。難しいところを決めてしまうぞ。
来年の4月までには完成させ、研修生を迎え入れるのだ。

1級配管技能士 実技講習

2008年12月26日 | 山のニュース
 会場は、和泉市テクノステージにある、
南大阪高等職業技術専門校。
19日~20日の2日間
1級配管技能士の実技講習が行われた。

決して高くない合格率。 では、なぜ合格率が低いのでしょうか。

『その理由』
① 油断(課題を見てからすぐできると・・)してしまう。
② 課題を手にしてから練習していない。
③ 現場作業の要素との違いがある。
  (手動式ねじ切り機⇒戸惑い)
  (枠組み課題⇒逃げが効かない)
④ ペーパーテストでの足切り(40%の回答率)がある。

『対処法』
① 早く自己の弱点を見つけ、自身で解決すること。
② 図面の理解力を身につける。
③ 正しい施工法(基本作業法)⇒工具の使い方等。
④ 作品の見栄えに注意する。

『攻略法』
1 作業試験の三原則
 『①時間内完成 ②間違わない ③漏水しない』
2 課題の事前公開制から練習の期間で丸暗記。(形状・寸法)
3 実技試験:(作業試験+ペーパーテスト)の合算である。
4 ペーパーテスト(材料取り)は、各自の持点に⇒自宅学習

『活用法』
1 理解度を上げるため、作業のポイントについて課題図を
  掲載しています。
2 各作業ごとに、ポイントを取り入れ重点的に反復練習が可能なように
  仕上げています。
3 自分の作業手順の確保(本書での作業手順は、一例にすぎず
  各自で創意工夫が必要。
4 各管種ごとんお作業時間の把握。
5 最低でも4~5回練習し、まとめとして当日のスケジュールに合わせ
  実体験する。⇒ぜひトライアルを!!

【合格する気概】と作業の過程を認識しながら完成させることで、
合格の吉報は自分のもとへとくるものです。

来年、1月18日 全員の合格を祈っています。

テレビ番組の撮影・打合わせ

2008年12月17日 | 山のニュース
 画家としても才能を発揮する、たいぞう(吉本興業)が
県内各地をぶらり訪問旅先で出会った人々とのふれあいを
一枚の絵に残していくシリーズ企画。
今回は、13日(土)に、奥高野アドベンチャーランドを訪れた。

その前日、テレビ局制作担当との打合せ、現地に12時の約束が出遅れてしまい
11時に五条あたりで電話する。つながらない・・・
少し遅れで電話あり、担当者も大和高田との事。現地着を13時として
野迫川村役場の辺りで合流の約束をして、少し時間をつぶした。
168号線、西吉野を過ぎた上り坂で四駆の軽バンを追い越し、左を見ると
車体に○○テレビ。あっ・・この車だ。あれ、一人だ。
坂を上りきって左に寄せ、先に行かせてすぐ後を追いかける。
道を間違えない様に、すぐ後ろに。
しばらくのランデブー。道の駅を過ぎ、今は山中、今はトンネル、星の国。
どんどんスピードを上げて走る。
しばらくして前の車がハザードを出し左に寄る。
追い越す訳にはいかないので、左に寄せ後ろに停める。
「あいさつするか」
女性が下を向いてうつむいている。具合でも悪くなったのか・・・
コンコン
「アドベンチャーランドです」
担当の女性が顔を上げる。
「えっ!!!凄い美人だ!!!」

後で聞いたのだが、ゆっくりと走っていたので、後ろの車が怒っている。
絶対にどつかれる・・どつかれても仕方ないので覚悟していた。
怖かった~~~!!! って。

研修生への講義

2008年12月02日 | 山のニュース
 3日目のPM1時、起立・きをつけ・礼。
リーダーの合図で全員が規律正しく機敏に。
稲田先生お講義が始まる。 
どんな講義をするのか楽しみ・・・ボスも研修生に。

「ご飯食べたか?」
「帰るまであと三食となりました」
「ご飯が美味くなりました」
「天気の移り変わりが激しいが、自分で天気をチェックした人は」
「紀伊半島・・・大台ケ原は非常に雨が多く、年間降雨量は日本一」
しかし日本の降雨量はここ十年でかなり少なくなっている。
地球温暖化の影響か・・・
結構雨が降っているのに、フードをかぶらずに作業の準備。
「俺はかまへんねん」と研修生。
「いかん。風邪でもひいたら多くの人に迷惑をかけるんだ。それではいかん」
と稲田先生がたしなめる。

日本海側ではすでに積雪があるのだが、この十年間でかなり雪の量は少なく、
太平洋側の積雪は台湾低気圧の影響だ。大阪、東京の都市部がマヒする事も。
色んな自然と天候の話・・・30分ほど・・・
「さて、皆さん。近畿地方の地図を書いてみて下さい」
研修生は地図を書く。上手く書けない人も。
「日本列島の中で一番大きな半島は紀伊半島なんだ。
それでは黒川の実習場と野迫川村のここは自分で書いた地図の中の何処だ。
自分自身が何処にいるか分からないと不安だ。
逃げ出したくても帰る事ができん。天気と場所は自分で調べておく必要がある。」

「それでは、この場所は海抜何mなのか。600mと少し。
100m上がるごとに気温は何度下がるのか。 知ってる人は?
200mで気温は1°下がるのだが、ここは黒川より100m高いだけなのに
何故暖かいのか。それは黒川より南にあり海の暖流の影響があるからです。」

「入学した初日から見るとみんなかなりしっかりしてきているのだが、
自分で体力があると思っている人ほど怪我をする事が多いのです。
体力がない人は無理をしないので怪我も少ないのです。
チベットで研修した事覚えてるか?ラッシン族は体は小さいが、体が丈夫だ。
日本人はカルシウム不足なので、特に女性は体が弱いんです。」
「だから食べ物に注意して、魚や小魚とかしっかり食べて、体を丈夫にして下さい」

アドベンチャーランドでの研修も今日、明日の二日残すのみとなりましたが
この大自然の中での活動を、思い出深いものにして下さい。

研修生来たる①

2008年12月02日 | 山のニュース
 表で人の気配がする。何だ?
防犯カメラに焚き火の灯りが見える。
時計は5:30分。研修生が当番で焚き火でご飯を炊くのだ。
毎日らしい。6時になったので着替えて表に出る。
「おはようございます」
元気がよく礼儀正しい。 夕べ風呂に行った帰りも、きをつけ・礼
「ありがとうございます」
寝る前にもリーダーより注意。
「エアコンを消す、ホットカーペットも消して就寝」ええっ・・
当所はかなり寒いし、朝は冷え込むのに・・・この学校は厳しいな・・・

さて、その研修生の活動と、その作業内容は

動物小屋の清掃・当所が譲ったポニー5頭を世話しているので動物の扱いが
        上手い。当所のスタッフより上手く綺麗に馬舎の掃除している。

薪切り・薪割り・女性を含む数名は、チェンソーの安全講習を受けたらしく
        上手に薪を切り、大斧を使用して薪割りをしている。

巨木の皮を剥く・全員が自分のナタ、ノコを持って上手く杉・桧の皮を剥く。
        中には、プロ専用ナタを持った人が何人か。準備がいい。

落葉集・畑撒き・道路の吹きだまりの落葉を集め、t袋に入れトラッククレーンで
        吊り上げ、畑に撒き、トラクターで馬糞とすき込み肥料にする。

3泊4日の短い期間ではあったが、
足跡も残さない様に綺麗に清掃して帰った若者達。
また活動する機会があれば、
もっと色んな大自然の事、機械、車両の取扱いを教えてあげたい。
そして社会に出ても人々の役に立つような仕事で活躍して欲しいと願う。