ボスの山日記

奥高野で山のニュースや、ボスの考えをお届けします。

4×4トライアル 関西選手権 ・・・ 選手達へ

2007年10月31日 | 4×4トライアル
 透き通った青空と、山で赤く染められた紅葉に見守られて、 
60名の選手が、日頃鍛えた技と技術で、自分達の戦いを繰り広げている。

畑 京子選手    1SECゴール目前で大転倒。
            ベソかいてる・・・可哀そうで声もかけれなかった。

林 佳由選手    あなたは礼儀正しいね。トラック返す為に早く帰ります。
            オフィシャル皆に謝って帰る。

立川善治選手    三兄弟、皆強いよね。
            ファミリー揃って、夏休みに又お越し下さい。

村上大五郎選手  大ちゃん、若手のホープ。次は優勝狙えるよ!頑張ろう。

藤原 一夫選手  元Pクラス、そしてNクラスも制した全日本チャンプであった。
            皆知っているかな?

屋我亜飛夢選手  チームリーダーの有名選手を負かしたんだからね。
            家族の応援があるから強いね。

萩 寿典選手   今回クラストップタイム、次はPクラスで最強だった
            アドベンチャートライアルチームの復活を。

坂本 誠選手    Nクラス連続全チャンプ、全戦入賞、内3回優勝。
            3.4.6SECクリーンは、あなただけ。


角田哲司選手   関西選手会会長・・・いつも皆の先頭に立ってセクションIN。

西村正夫選手   毎回シャフト折ってるね。でも今回はSS賞!すごかった。

蔭地弘司選手   2SECクリーンにはビックリ!そして優勝。
            いつも参戦ありがとう。

池町誌展選手   ジュニアが生まれ、急に強くなった気がする。家族の応援で。

池田幸司選手   強くなったね。次は、総合優勝狙えよ!

中 正博選手   え、SSで転倒!?その気持ち痛いほど分かり合えるのです。

山崎将弘選手   くやしいやろ。4度のチャレンジでも登れない6SECが。

服部昌彦選手   花火師、あの黒装束は、服部半蔵か!?
            二度目の総合優勝おめでとう。

中 秀夫選手   スーパーシニア、全国の選手会会長。
            20年間走り続けて多くの選手を育てて、ありがとう。


 今日、参加選手の皆さん、又、参加されなかった選手、ベテラン選手、
スーパーシニア選手の皆さん、主催者との信頼、選手同士の友情、
スポーツマンとしてのルールとマナーを守り、4×4トライアルの
モータースポーツとしての発展に活躍してほしいと願います。

     20年間ありがとう!

立枯の高野マキ

2007年10月22日 | 山のニュース
 朝から問い合わせがある。知っている人は気にしてたのか?
「萱小屋の立枯の高野マキ、うまく切れたんですか?」
実は、20日土曜日は、前日の雨で予定が変わり、山に登る事が出来なかった。
21日、山は今年初めての霜が降りた。朝、早起きして出発の準備。
多くの材料・道具を持ち上げる為に、準備に時間がかかり、
キャラバンの出発は10時半。
1時間ほどで登れる予定が、少し遅れての到着は、12時であった。
その理由は・・・大股登山道の登り口は、民家の屋根があり、狭い所があるのだ。
         電話・ケーブルとTVアンテナケーブルが数か所、上に渡っている。
         Sクランクどころか、30°以下のクランクの折り返しが10ヶ所以上。
         雨のせいで道がズリズリ、荷物を降ろして登ったりしたからだ。

立枯のマキは4本あるが、下枯の2本を切る事にする。
さて、山の中を詳しく調査し、
(木の大きさ、高さ、傾き、重量、中が空洞かどうか、樹液がはいっているか)

注意事項・・・・他の立木を傷めない為に、倒す方向をしっかり決める。
         倒れた木が、山から滑り落ちない為に、切口を根元に少し残す。
         切口が割けないように、切り元をワイヤーで補強する。
         ワイヤーが切れた時に、安全を考え、弾く方向に人を置かない。
         木が倒れた時、枯枝などが弾いて矢の様に飛んでくる事も想定。

 ボスは、木こりではない。しかし、色んな工事、色んな現場作業に
携わってきたので、安全の為には、万全の準備をしてかかるのだ。
また、危険な事・難しい事は、人に任せない、出来るだけ自分でするのだ。
もちろん、山の神様に100年以上の木を切る事をお願いして作業をしたのだ。
立枯の高野マキ、使える部分は、根元から、てっぺんまで、持ち帰り・・・
皆様に喜ばれ、100年以上使える物を作りたい。

何をするにもリスクが伴う

2007年10月18日 | 山のニュース
 今日、Jrケンのブログで、リスクの事について書かれていた。
リスクとは・・・起こる可能性があるもので、起こったら何らかの
マイナス作用があるもの。
リスクマネージメント・・・まだ起こっていない問題に対して、それを認識
しておき、対処方法を考えておく事。
的を得た答えである・・・よく考えている・・・ボスも考えさせられた。
今、ボスは自分の活動に対してのリスクを考えていた所だったのだ。
技能・技術の伝承の為の実習と講習を続け、
日常の現場作業を通じて、有能な若者技能者を育成する目的で、
指導と訓練を続けるが・・・それでも、人材は育てられず、
トラブルは発生するかも。

モータースポーツの発展を願い、競技会の主催者を続けて
事故・怪我の無い様、最善の注意でコースを作り、運営するが、
それでも事故は、いつかは起こるかも。

環境問題に少しでも貢献しよう・・・今出来ること、森林保全の為の活動をするが、
間伐をし、作業道を作っても、環境破壊と言う人もいる・・・確かに今はそう見えるかも。
例えば、萱小屋跡の高野マキ、買い取って保全を訴えるが、立枯切っても避難され、保全に努力しても、立枯するかも。
しかし、それだからと何もしなかったら・・・何の為に生きているか分らん。
確かにリスクの伴わない仕事も社会活動も無いのかもしれない。
仕事も活動も、社会的には報われる事が無い時代なのかもしれない。
それでもボスは、前向きに仕事も活動も続けて行くつもりだ。
リスクを深く考えすぎると、楽しくなくなり、行動出来なくなる。
万が一問題が起きても、最善を尽くして対処していくつもりで、毎日働いている。
労働と努力無き、財産も地位も、有り得ないと信じている。
財産も地位も、必要とは思ってもいないのだが・・・。

栗の実

2007年10月16日 | 山のニュース
 雲海牧場の栗の実は、今年も見る事も出来なかった。
大型ログハウスの上の畑の周りに、5~6年ほど前に植えた栗の木が実をつけ、
サルよりも早く、収穫する事が出来た。
お客様に1袋500円で売っていたのだが、売ってしまうのが惜しくなり、
茹でて食べる事にする。
「大路さん、この栗茹でといて、皆でたべるから」
栗が茹であがって、テーブルの上の籠に入っていた。
「えっ!?塩を入れて茹でたの?ジャガイモとかには、塩を入れて茹でるけど
 栗には塩入れて茹でたことないけど・・・まぁいいか。おいしいかも」
その栗食べたが、塩入れた方が旨いと思った。
大路スタッフは、何を料理させても上手い!自分で研究して作り上げるのだ。

 それから1週間ほどして、自宅のテーブルの上の籠の中にその栗が残っていた。
「これ、まだ食べれるかな・・・」食べてみよう!干からびた栗を食べた。
メチャ旨い!!・・・やめられない・・・クセになりそう。
ビールのアテに最高だ。
塩を入れて茹でた栗を、乾燥させれば、最高の非常食になるのだ。

 子どもの頃、秋の山に入ると食べれる物がいっぱいあった。(九州の対馬で)
栗の実・シイの実・マテの実・ナシ・カキ・アケビ・クルミ・・・
あの頃が懐かしい。そんな里山のふるさとを、ここに作りたい。

萱小屋跡に何かを作ろう

2007年10月16日 | 山のニュース
 世界遺産、熊野古道、小辺路、当所から900mの大股橋より叔母子岳に
約40分登った所に萱小屋はあった。
立ち枯れの高野マキを切り、残せる高野マキは保全する為に行く。
せっかく行くのだから、何かを持って行き、登山者に喜ばれる物を作り
残してあげたい。
急な雨には雨宿り、年配の人の為の休憩所、喉が渇いた人には水飲み場、
絶対に必要なトイレ。
これだけあれば、萱小屋跡らしくなりそうである。

 出来るならば、萱小屋も再現してみたいが・・・費用が・・・。
(さて、どうして材料を運びあげるのか、人力では嫌だ)と思いの人、
「簡単だ!任せなさい。資材は運んでおきます」
皆さん、萱小屋跡に何か記念になる物作りませんか。
物作りの好きな人で、体力に自信のある人、参加して下さい。
(誰も参加しなかったらどうするって?)工事スタッフでやるさ。


スケジュール (雨天の場合は延期)

 10月 20~21日  立ち枯れの高野マキ処理、周りの杉桧を間伐
 11月  3~ 4日  東屋、トイレ骨組、水源の水を引く

ボス戦に敗れたエミュー

2007年10月15日 | 山のニュース
 一週間ほど前より、エミュー舎が騒がしい。
ボス争いなのか、かなり激しい。弱い1匹を集中して皆でイジメているようだ。
よし!グループ分けをしよう。
 
 土曜日の朝の事、1匹のエミューは、座り込んで参ったしてるのに、
数匹のエミューは、尚も攻撃を繰り返し、そのエミューは立ち上がること無く、
目を閉じてしまったのだ・・・。
仕方がない、解体する事にした。森林組合の人に応援を求めて。

 ボスは、子供の頃から魚を捕り生活していたので、目隠しでも魚はさばける。
小学生の頃、キジ・ニワトリは、自分でさばいた事があるのだ。何とかしよう。
  事前処理・・・・・これは書かない事にする。
  皮を剝す・・・・・エミューの皮は柔らかくて高級品らしいが、捨てる。
  大切な部分・・・心臓は胸の中央にある。その両側の肝は大きい。
  肉の部分・・・・・両足のモモ、ムネ、アバラの部分。赤肉で美味である。
  油の部分・・・・・皮下脂肪は抜群に優れた薬用なのだが、捨てる。
さて、反省しなければ。もっとエミューの事を勉強するのだ。
卵は深緑色で、長さは10cm程度、重さは約600g・・・
成鳥の体重は、40~60kgぐらいまでになる。
一度に産卵する数は8~20個程度。
オスが抱卵する。その為に、幼鳥を増やすにはオスの数が多くいると思っていた。
しかし、オス同士が、どちらかが死に至るまで戦うとは思いもしなかった。
ペアーにする必要がある・・・どうして個体識別が出来るのか。
飼育環境を良くしよう・・・・・・水と飼料、天然の青草、運動とストレスの問題。
勉強する事がいっぱいだ。

 エミューの飼育に詳しい方は、ご一報下さい。

ローバー軍団の訪問

2007年10月12日 | 山のニュース
 ウォー!!キャメル仕様のランドローバー軍団が入って来た。
2部屋続きの二連泊のお客様だ。
次々とランドローバーが到着する。
きっちりと、ハナ先を並べて整列した、ランドローバー約10台。
ランドローバー・オーナーズ・ジャパンの皆様、アドベンチャーランドへようこそ!
品川NO1の会長はじめ、関西ブロック長のK氏、他・・・
専門誌などで見かけた事のある顔ぶれも、何名かおられる。

 よし!キャメル使用のランドローバー、どれくらいオフロードをこなせるのか、
試してみたい。そこでボスは考えた・・・
「ジープツアーのコース、パトロールに行くんですが・・・
 皆さん隊列組んで、ご一緒しませんか?」
すぐに返事が返ってきた。
「行く!行く!ついて行きます」
さて、500万以上~1000万はするローバー軍団を引連れて、
川下りのコースより出発する。
皆さん、さすがにマナーが良い。先頭車のワダチの跡を、しっかりと辿って
ロープで結んだ様に、同じ距離を置いてついてくる。
たいしたものだ!車輪を空転させない走りをしてる。
これなら大丈夫だ。重車両で一度も行けなかった、きのこ森も難なく通過して、
無事にゴールする事が出来た。楽しかった!!

 又、来て下さい。次はパート3にチャレンジします。

萱小屋の高野マキ・・・②

2007年10月10日 | 山のニュース
 森の樹木は、寿命があるのだろうか・・・やはりあるのです。
それでは、屋久杉は、なぜ千年以上も生き残れたのか。
やはりそれは、屋久島の自然環境(温帯林、積雪量、肥沃で湿潤な谷間、
年間7500㍉にもなる降雨量)それに天然林であり、国有林であるからです。
人の手によって、植林された森林は、下伐・枝打ち・間伐を繰り返し、
100年には、それなりの、200年育てるには200年の労力をかける必要が
あるのです。

 萱小屋の高野マキは、何故に立ち枯れしたのでしょうか。
一番の理由は・・・枝葉を必要以上に刈り取られてしまったから。
でも、それだけではない様な気がした。
 限られた敷地に、高野マキが密集しすぎてるのでは。
 手入れされていない、杉・桧に山の養分や水分が取られているのでは。
 地球温暖化による、酸性雨や降雪量の減少による干ばつの影響も大きい。
 又、野生・生物種の減少や、人間活動の急激な拡大も懸念される。

 萱小屋の高野マキ、自然に自生してたのか、何百年も前に植えられたのか。
このままでは、次々と立ち枯れしていく様な気がしてならない。
何か手を打たねばならないのだ。
 皆様の知恵をお借りしたい。

萱小屋の高野マキ

2007年10月10日 | 山のニュース
 小辺路、大股橋より40分ほど登った所に萱小屋はあったのだ。
スタッフ、大路氏の生まれ育った場所が萱小屋であったらしい。
30年ほど前に、家を離れ、田んぼの作業だけに通っていたが、
ここ数年は、行った事もなく、萱小屋は跡形も無いそうだ。
実は、萱小屋跡に高野マキの巨木が2本あり、
それが2本とも立ち枯れしてる事を7年ほど前に、村の人に聞いた事がある。
話によれば、目通り(直径)600以上からあるらしい。まさか、そんな高野マキが、
心なき人が、高野山に出荷する為に枝葉を刈り取ったのが理由だったそうだ。

 さて、ボスは木工品の材料にする為に、その立ち枯れの高野マキを5
年ほど前に譲り受けていたのだが、まだ見に行った事が無い。
(高野マキは、高野六木の中でも、一番腐りにくい木なので、立ち枯れしてても
 朽ちていないと信じている)
急ぐ理由もあり、萱小屋まで登って、調べてみる事にする。

 10時、出発する。12時までには帰らねばならない。今日は1人なのだ。
歩いて登れば40分・・・時間が足りない。よし!あの方法で行ってみるか。

 萱小屋跡、思ったよりも狭い。田んぼの跡地約6~7枚で、2反ほどか。
石垣は残っている。家屋跡、水飲み場見つからず、敷石が数個見つかった。
目当ての高野マキは、山の中さまよう。
あった!村人の話よりは小さい。目通り500ほどが2本。
良かった、完全に朽ちてはいない。
1本は上半分、もう1本は下半分が枯れているが・・・尚も山を探索する。
えっ!?あれも高野マキ!目通り250~400かなりの古木が約10本ほど残っていたのだ。

 今日来てよかった!間にあったのだ。
何とかしよう。残りの高野マキ、大切に守ってあげたい。

森を楽しんで下さい。

2007年10月09日 | 山のニュース
 山は森、そして色んな顔の森がある。
ブナ・こなら・トガなどの古木の下地に薬草が生える・・・・学びの森。
しいたけ・クリタケ・なめこ・しめじ・コウタケも取れる・・・・・きのこの森。
山菜や、畑ワサビ、ミョウガ、などが収穫できる・・・・・・・・恵みの森。
山の気が体を癒してくれ、森林療法が出来る・・・・・・・・・・癒しの森。
村の人が一生の内に、2回木を切り出せる山だと言う・・・一生二品の森。
この山林を美しく、大事に育てて次世代に残したい・・・・・未来の森。
トガの巨木の幹が三本に分かれ、神をを祀ったという・・・山神の森。
長い時の流れを残している、歴史を感じる・・・・・・・・・・・・いにしえの森。
杉の巨木が立ち並ぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・巨木の森。
樹種により、くるみの森、美杉の森、高野マキの森、桧の森と色々だ。

 15年ほど前になるか、ボスは、中谷仙人(山守、現80歳)と、
玉谷氏(森林組合長を30年以上したヤマオサ、現82歳)と、
よく山歩きをし、森に名前をつけた。
直径が50cmほどの杉の木が立ち並ぶ。巨木の森で、

ボス・・・「この杉の大木は、1本が10万はするのかな」
仙人・・・「いや、四方無地やから、1本20万はするやろか」
山長・・・「願いを込めて言えば、16m真っ直ぐやから、30万の値は付けたい」
そんな、夢のある話をしながら、山の見回りをしたもんだ。
(本当は、切り出す手間もでないかも)
下伐、枝打ち、間伐と長い年月かけて、大事に育てた森、
皆さん楽しんで下さい。