まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「まほろ駅前多田便利軒」三浦しをん

2013-01-13 18:00:20 | 読書のすすめ
今日は昼は穏やかで本当に暖かでした。
なのに明日は雪


さて 三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」を読みました。

まほろ駅前多田便利軒
三浦 しをん
文藝春秋


まほろ駅前で便利屋を営む多田啓介。
多田のもとに拾われた子犬のように転がり込む行天春彦。
行天は多田の高校時代の同級生だが ほとんど人とは口をきかなかった。
唯一しゃべったのを記憶しているのが 行天の小指が機械に切断されてしまった時発した「痛い。」という言葉。

何を考えているのか分からない行天と一緒に暮らし 便利屋として まほろ市の人々との交流を淡々と描く。



昔とは全く変わっておしゃべりになった行天。
多田はまじめでお人よしだ。
過去にしばられていて ルールを守って生きようとしている。
行天が様々なしがらみやルールを飛び越えて生きていることに 腹を立てずにいられない。

だが
『勝手なことばかりして、他人も自分もどうでもいいようなそぶりを見せるくせに、本当はだれよりもやわらかく強い輝きを、胸の奥底に秘めている。行天と接した人間は、みんなそのことを知っているのに、本人だけが気づいていない。』
と 多田は思う。

多田には多田の良さがあるのだが もちろん自分では気づけない。
そこに人が生きていくことの難しさがあると思う。

お勧めです。
是非 ご一読を。

多田が瑛太 行天が松田龍平で映画化され
1月から 金曜の深夜 テレビドラマがスタートしています。

映画とドラマもお勧めです。

いがぐりおには 暗い過去は似合わないわね。^^
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
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