なるようになろう!

中小企業診断士修行中の生活。学習日記や素朴なギモンなど。

2010年10月に読んだ本

2010-11-05 | 【近況】
暑かったり寒かったりの10月、春に咲くはずの自宅のアーモンドが間違って花をつけてしまい、季節感狂いっぱなしでした。

個人的に力を入れていたプロジェクトが一段落して、そしてそれがけっこう楽しかった(プロジェクトと名がついていて「楽しい」なんてそうあることじゃないですよね)せいか、余韻をひきずってしまいなかなか次に気持ちが進まず。

とはいえ、日々の仕事には追い立てられているのですが。
11月は少し大人しくして、情報収集にいそしもうかと思います。


あいかわらず読んだ本の半分はマンガですw
小説を読んでも大満足というものがなくて、ちょっとブルー。
作品がどうのこうのというよりも、読み手の問題ではないかという気もしていて、さらにブルーに。

なんだか、秋深し。。。ですな。

蛇足

映画『のぼうの城』の甲斐姫が柴崎コウでなかったのは残念だなあ。
彼女をアテて原作を書いていたと思うのは、私だけではないはず。

10月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3149ページ

怖い絵怖い絵
20の絵画を入り口に西洋文化史の暗部を語って聞かせる体。わかりやすい絵柄の怖さよりも、その時代背景や心象風景が怖い。絵画も西洋史も素人の私にはひとつひとつが新鮮。怖いというよりどんよりと重々しく陰鬱な気分。一番怖いのは生きた人間であるのは間違いなさそう。文章と作品を行ったり来たりしながら読む本なのに、細かい絵柄が良くわからない印刷とレイアウトでストレスがたまる。もったいないなあ。コート系の紙を使って、ちゃんとのどにかからないように収めてほしいのだけど、そうなるとこの価格では売れないのか。
読了日:10月29日 著者:中野 京子
和を継ぐものたち (小学館文庫 こ 18-1)和を継ぐものたち (小学館文庫 こ 18-1)
22人の「和を継ぐ」人へのインタビュー集。もう少し濃い内容を期待したけど、フワッとしたカンジ。「和樂」連載らしい? いとうせいこうの『職人ワザ』の方が面白かったな。私が男性だからというのもあるかも。どんなものにせよ、京都ものは分業でつくり、江戸ものは一人でつくるという違いがある。危機管理という点では分業がメリットありそうなので、やはり江戸ものは平和な世相を反映して育ったしくみなんだろう。やはり、見た目よりもしたたかなり、京都。「一人で全部やるから心がこもってて素晴らしい」というのは単なる心理主義。
読了日:10月28日 著者:小松 成美
顔に降りかかる雨 (講談社文庫)顔に降りかかる雨 (講談社文庫)
80年代後半からのヴィク・キンジー・ケイといった女性主人公の海外ミステリーを当時熱心に読んでいた私には、昔の彼女にあったかのような懐かしさと気恥ずかしさ。キャラ重視のハードボイルドだと思うのだけど、文字を追っていっても人物イメージが頭の中で膨らまないのはちょっと欲求不満。結局、最後までミロの像が描けなかった。前述の海外物に比べて、そこだ!イッケーッという感情がイマイチ湧かない。それにしても、ひとりものの女主人公たちがすべからく自宅に帰りたがるのはなぜだろう。なんて。1993年江戸川乱歩賞受賞作。
読了日:10月25日 著者:桐野 夏生
サクリファイス (新潮文庫)サクリファイス (新潮文庫)
さらりとしたミステリー風味の青春小説。けっこう好みのタイプ。なんといっても、サイクルロードレースの世界と描写が面白い。自転車に乗っている人たちはこういうことを考えながら走っているのかと感心。そういえば、文章も自転車のように軽快で機能的かも。読後感は、大きな物語の序章を読んだような雰囲気。いまさら後へは引けないぞ、チカ。「エデン」も読まねば。
読了日:10月17日 著者:近藤 史恵
女ひとり寿司女ひとり寿司
女ひとりで高級寿司店にいってなにがわるい、ってんで昭和軽薄体(<古い!)を彷彿とさせるコトバのドライブ感と比喩でゴリゴリ押してくるレポート風エッセイ。21世紀になりたての当時を知る人には懐かしい時代感。最初は男社会の象徴的な店の雰囲気やいかにもな客をいじるのがメインのような斜に構えた、というか肩に力が入ったカンジがあるのだけど、だんだん寿司や店主、そして高級寿司店の魅力を正面から語る方向に変化してきて、ホントに寿司好きになってしまったんだろうな、きっと。今も昔も、私には縁遠い世界ではあるけど。
読了日:10月16日 著者:湯山 玲子
プレゼンテーション Zen デザインプレゼンテーション Zen デザイン
グラフィックデザインの基本を「プレゼンテーション」用に編集してあるだけ。プレゼンテーションzenの二匹目のドジョウ。確かに、普通のビジネスマンはデザイン系書物はいままで見てないだろうから、周知のことでも新鮮だよね。マーケティング的勝利。けれど、読むだけですぐにできるようになるほど甘くはない。私のようにもともとビジュアルセンスがない人は、時間をかけてゴテゴテした悪趣味な資料をつくるよりも、資料はスッキリあっさり味でさっさと切り上げて、余った時間をスラスラと話す練習に割り当てた方がスマートかも。なんて。。。
読了日:10月12日 著者:Garr Reynolds,ガー・レイノルズ
悪党たちは千里を走る (集英社文庫)悪党たちは千里を走る (集英社文庫)
クライムコメディを成立させるには、クスクス笑えるキャラ、スピーディな展開、洒脱な会話、などが必須だと思う。この小説も十分に満たしているハズなのにイマイチ感があるのはなぜだろう。昔、「ホットロック」を読んで興奮してみんなに薦めまくったような衝動が湧きあがってこない。想像するに、小説っぽさが薄いような気がする。映画の脚本的な印象というか、緻密な表現まで落とし込まずに、読み手に任せたかのような印象。映画で観ると面白いかもしれないが、ちょっと小ネタすぎる気もする。そうか、物語の起伏が足りないのかも。
読了日:10月08日 著者:貫井 徳郎
東京アリス(5) (講談社コミックスキス)東京アリス(5) (講談社コミックスキス)
四者四様に物語が進み始めたというか、キャラが自分で動き始めたカンジ。面白いなあ、少女マンガ。
読了日:10月04日 著者:稚野 鳥子
東京アリス(4) (講談社コミックスキス)東京アリス(4) (講談社コミックスキス)
ふうと奥薗が再接近。なあんかSATCっぽい話題?らしいけど、日本人の20代半ばの女性には荷が重すぎないかと思う。いやいや、私が世間知らずなだけか。
読了日:10月04日 著者:稚野 鳥子
東京アリス(3) (講談社コミックスキス)東京アリス(3) (講談社コミックスキス)
「牧場」ってそういうことか?アメーバで瞬殺されたサービスと同じだよね。漫画なら普通に受け入れられるのはフィクションと割り切れるからか?若干エロチック話題が増えつつある。
読了日:10月04日 著者:稚野 鳥子
東京アリス(2) (講談社コミックスキス)東京アリス(2) (講談社コミックスキス)
柘植さーん、じゃなかった奥薗さんだ。ふうといずれくっつくにしてもどうくっつくかだ。
読了日:10月04日 著者:稚野 鳥子
東京アリス(1) (講談社コミックスキス)東京アリス(1) (講談社コミックスキス)
買い物依存症の娘の話かと思いきや4人が主役の漫画であったか。いかにも少女マンガらしい画風は好きだな。
読了日:10月04日 著者:稚野 鳥子

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