silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

基礎とモーグルのコブ滑り

2006年03月27日 14時40分42秒 | スキーテクニック編
最初に断っておきますが、この左のモデル(SIA基礎スキーインストラクター)は以前、不整地デモ選で10位に入ったことのある強者なのでそのつもりで見てください。
右はさのさかモーグルスクールのスタッフであり第一人者(そもそもさのさかモーグルスクールのインストラクターになるためにはA級大会出場者で全日本クラス以上の実力が必要)の女性モーグラー。
なので今日の写真は、全日本的に見ても非常にレベルの高い滑りです。

モーグルコースは春らしくザラメで、また幾つものラインがあり、その中の素直ではあるが深いラインを選んでいます。
左の基礎インストラクターが普段いうことには、コブの滑りが上級になると、必ずモーグルの要素が必要になるらしいです。
そしてそれには全く賛同します。

それにしても、この短いピッチの人工モーグルコースでのバンクターンは素晴らしい。スキー板をしっかりバンクに押し付け、3次元のターン弧を描いています。
基礎スキーヤーのコブ滑りの最終目標的な滑りでしょう。
磨かれた技術、体力、才能がないとこれは出来ない。

その後、彼はバンクターンを使わずに、真っすぐなライン取りをしましたが、勿論落下速度は真っすぐな方が速い。
手の位置が前に出れば、モーグラーかと見違えるような滑りでした。
ということはつまり、コブ滑りの最終形態というのはやはりモーグルと言うことになるのでしょう。

で、右のモーグルインストラクターの滑りを見てください。
モーグルとしては、中速で滑っていますが、落下速度は基礎のバンクターンと変わりません。
無駄のないコンパクトな動き、直線的なライン、膝下のタイトな扱い。
これも亦、積み重ねた技術や才能がないと出来ません。さすがと唸ってしまうフォームです。

左右を比べると本当に面白いですね。いずれも素晴らしい!
体軸の傾きやライン取りに注目です。
こんなハイレベルな写真の比較が出来るのは、幸せなことです。
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3 コメント

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コブ滑りはむずい (160号@横鎮長官)
2006-03-27 23:16:53
>コブの滑りが上級になると、必ずモーグル の要素が必要になるらしいです。

 

 私もそう思います。コブ斜面で最高のパフ ォーマンスを発揮できるのがモーグル滑り なのですから。ただ、最近よくわからなく なってきました。基礎滑りの無駄を省いて いった滑り(コブの裏を削る時間を短くす る、エッジングを短く鋭く、など)がモー グル滑りになると考えていたのですが、ど うもそうではないようです。根本的に滑り 方が違うように思えてきました。皆さんは どう思います?
Unknown (ボマー)
2006-03-28 10:00:42
難しい問題ですが、どうやら「板を踏む場所の意識」が違うようです。

でも結果的に踏んでいる場所は同じかも知れない。

そう、打撃系格闘技が、いろんな流派があるように。でも結果的には「いかに強い打撃を打つことが出来るか?」は同じですよね。

また、それに就いては書きますが、相当レベルの高い話になりそうです。

私には、その滑りはまだ出来ないのですが(^^;

なかなか (160号@横鎮長官)
2006-03-29 00:45:10
コブ斜面を滑りこむうちに「これだ!」というものが見えてくるかもしれないですね。しかし、このような境地になるにはまだまだですな(^^;

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