星野さんを悼む

星野仙一さんが他界されました。お悔やみ申しあげます。

子どもの頃は読売ファンで、おぼろげですけど中日には星野さん、大洋には平松さん、ヤクルトには松岡さんとかチームに1人だけ「エース」がいて、当時を謳歌していた読売に立ち向かう構図だったと記憶していますが、中でも星野さんが筆頭で、気迫を前面に打ち出す姿勢は「おっかねーピッチャーだなー」と思っておりました。

その後は人間味あふれる指導者で、実績も残すし、選手もたくさん育てるし、指導者の鏡ともいえるような姿を拝見しておりました。

審判に激高しながら抗議する姿、事をなしえたときの笑顔や涙を流す姿は感銘を受けました。

私も今年は50歳になり会社でも若い人たちを育成しなければならない立場ですが、こうした感情を表に出すのがはばかられる世の中、それでも個人的には星野さんのような人材を育てるやり方が理想のような気がしています。

日本としてはとても惜しい人材を亡くしてしまったような気もしますが、星野さんからするとひょっとしたら「やりきった」感はあるかもしれません。なかなか、悔いを残さずこの世を去ることが難しいご時世、羨ましい去り方だったかも。

本当にお疲れ様でした。子ども時代の「敵」を通り越して最期は尊敬できた方でした。私にとってこんな方はおそらく他にはいません。ゆっくりとお休みください。