おばさんノラネコ「ゴキリョウ」の、念願の近距離からの全身ポーズ写真。
最近、私の部屋の少しだけ開いた窓を前脚で開けることを覚えたゴキリョウは、日々わたしの部屋への侵入を繰り返す。
最初こそわたしが部屋に戻ってくる音に驚いて窓から飛び出していったものの、ちかごろではわたしの顔を見てからゆっくりと出て行くようになった。わたしが部屋の中にいるときはさすがに入ってこないが、窓からこちらをのぞきこむ彼女と、何度も視線があってしまう今日この頃だ。おばさんはおばさん同士、種を超えてわかり合えるものである …じゃなくて、どうやらわたしは完全になめられているようだ。
そして今朝、部屋の窓の外に黒い影が見えたので窓を全開にすると、そこに朝日を浴びて暖を取っているゴキリョウが…逃げることができる姿勢になりつつも、1メートルの距離で立ち止まり、こちらをじっと見ている。
そこで、すかさず1枚。ああ、やっぱり器量が悪い。かわいくない。