ゆるゆるしなやかに♪ ベルマダがいく!

2011年4月からベルギー生活をはじめました。
ベルギーでの生活等々、ゆるゆる綴っていきますね。

恥ずかしい、という罰の与え方について

2011-12-29 22:15:20 | ロマンティック街道(ドイツ)
ローテンブルグ、中世のむっちゃ可愛らしい街の真ん中に存在する、「中世犯罪博物館」。

ローテンブルグって、びっくりするほど、日本語がたくさんある。
日本人観光客にむっちゃ優しい!
それほど、日本人観光客が昔から多く訪れているんだろうね。

で、この博物館、ドイツ語はもちろん、英語、日本語の3か国語表記で説明がなされています。

入口はこんな感じ。


そして、大人気なのである。この博物館。


いきなり、斬首用の器具が・・・。ちょっとびびる。


で、入ると、拷問の教科書、なんてのがある。
拷問にすら手順とマニュアルがあるというのがドイツっぽい感じである。


で、拷問用のグッズがたっくさんあって、むっちゃ怖いのか・・・というと、
そうでもなかったりする。

どちらかというと、何かしでかした人に対する体罰的なことをするためのグッズが多い。

特に、こちらの「恥辱のマスク」というのがものすごくたくさん展示してあった。


これが、使われた時のイメージ図。


悪いことをした人に、このマスクをかぶせ、街頭に一定時間立たせておく。という罰。
「恥ずかしい」ということで、悪いことを反省させるわけだ。
えー、そんなん、別に大したことないじゃん!とか思うのは私だけだろうか。
こんなおもしろいマスク、かぶって歩くのなんて、逆にウケるんじゃ??
とか思ってしまうw

どうやら、中世は、今とは違う倫理感や名誉に対する重みが違ったのかもしれませんね。

そういえば、授業中にふざけたりしてる生徒に「廊下で立ってろ!」とかいうの、
実際に経験(自分じゃなくても、クラスメートとか)したことありますか?
ものすごくポピュラーなシーンな気がするけど、よく考えると私はないなー。
廊下で立たされているのを見たのは、サザエさんちのカツオくんぐらいしか知らない。

ま、実際には見たことなくても、それに近いイメージの罰ですね、この恥辱のマスクってのは。

他にも、女子に対しては、「頭髪を剃る」という罰も。


よく、「頭丸めて反省しろッ!」とかありますが、それの女子版。
当時も今も女性にとって髪の毛は大切なものなので、罰としては、かなりの効き目があったんでしょうね。

それと、この時代は、身分の階級がはっきりしていて、その身分にあった服装をしなければならなかったようで、
いわゆる服装規定が厳しかったようです。
例えば、ちょっと頑張って小金もちになったから上の階級の人の真似をした服装をしたら、
厳しく罰せられちゃって、下手すると警察の人に公衆の面前で身ぐるみはがれちゃったとか。
身分相応ということって大切なんですね。しみじみ。


また、これも面白かった。
貞操帯。


うーん、話には聞いたことがあったけど、ほんとにこんなのあったんだ!
鍵までついてる。
しかし、こんなのつけられちゃうなんて、そんな夫婦関係、やめればいいのに。とか思うのは私だけだろうか。


そして、私的に響いたのはコレ。


夜遊びが過ぎる人や、毎晩居酒屋で飲んだくれている人が、罰せられる道具。
この樽の中に入り、頭だけ出して、肩で樽全体を背負う。
樽には、錘もつけられちゃうので、かなり重いらしい。
これで、街中を練り歩かされるらしい。
毎晩飲んだくれてる人、中世ドイツに生きてなくてよかったですね。
はい、私自身もそう思います(笑)

で、この博物館、かなり収集物が多く、文献も豊富なようです。
ドイツ語と英語の説明のみのモノはサラッとしかみてないですが、けっこう真剣に
中世の司法の在り方とか裁判の行われ方とかが説明されているので、そこもすごく興味深いです。

そもそも、拷問って、罰というよりも、「自白」のために、実施されていたようで、
拷問によって自白された内容で処罰が決まる。
当時は、正当な、きわめて全うなコトだったらしいです。
ただ、魔女裁判等、証拠が不完全なモノや、結局、拷問によって強制自白が相次いでしまい、
その正確性が問われることになり、結局は廃止になったらしいですね。


と、いうわけで感心しながらも、ちょっとお腹いっぱいな感じで博物館を終えたところは、
やたらとラヴリーなcafe!
今までの重ーい気持ちを払拭してくれますね。苦笑。












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