goo blog サービス終了のお知らせ 

fantasia*diapsida

とりとめのないメモの山

pighip:

2009-11-05 00:00:00 | biologie*
来年度のカレンダーを買いました。
…元々カレンダーに予定を逐一書き込む習慣がないんだけどさ。いかんね。

  
ぶーぶーぶたさんです。
山と渓谷社の『Pigs! 2010 Yama-Kei Calendar』です。

「(現生の)哺乳類(mammal)の中で好きなのは?」と聞かれれば、
ソレノドン(Solenodon paradoxus)だのカモノハシ(Ornithorhynchus anatinus)だのと答える私だが、
「ほにゅ~るいの中で好きなのはっ?☆」と聞かれれば、
迷わずシマリスかブタ…おっとここでは平仮名で「 ぶた 」である。

何と表現したら良いのだろう。
ピンク色のぷちぷちした丸っこい体にちゅぶっと突き出た鼻、
更にそれが「ぶーぶー」言いながらおしりをふりふりよちよち歩く様は、実に筆舌に尽くしがたく、
愛らしい。
きゅーとで、
ぷりちー。
脊椎動物もちょいと6億年ほど頑張れば、かくも生まれながらにしてゆるキャラのようなかたちを成し得るのか、と思うと、
自然の偉大さを感じずにはいられない。

 ↓自然の偉大さを感じずにはいられなかった写真
 

数年前友人と議論したことがあるが、思うに、おしりが可愛い感じって哺乳類の大きな特徴なんだと思う。
と言うより、"hip"が認識の中で判別できるのがほぼ哺乳類に限られるんじゃないかな、と。
大臀筋(gluteus maximus)が極めてよく発達し、
且つ尾椎(caudal vertebrae)が簡素化されて歩行運動にほとんど干渉しなくなって
初めてこの形象は存在し得る。
この意味で、同じ陸上で直立歩行する大型の脊椎動物といったところで、
「あ、恐竜とは全然違うシステムで動いているんだな」というのが如実に感じられるような気がする。
だってティランノサウルスにおしりないでしょ?
ハトの記事で書いたとおり、恐竜の歩行って尻尾はかなりよく使っているはずだから。
あー、だからそういうことでは、鳥類型になった獣脚類はおしりポテンシャルがあったかもしれないが、
残念ながらあの歩行は二足歩行に特化した獣脚類のその先に変形として生じたものだ。
アヒルさんのおしりは如何にふりふりして可愛く歩こうとも、真のおしりではないっ!
そういうことで、実はおしりの丸みの形成っていうのは、
哺乳類の歩行形態が確立するにほぼ等しい時期に起こって、
それが一つの適応として脈々と今に至るまで受け継がれて、     ぶたさんを生んだ、  と。


そんな、秋の夜長。
最近寒いねぇ。


 にほんブログ村 大学生日記ブログ 大学院生へ  にほんブログ村 科学ブログ 生物学・生物科学へ

blog記事LINK:
 ・mocomoco sheep: 六甲山牧場。
 ・pig's foot: 豚足の骨格標本。





最新の画像もっと見る

2 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいよねおしり (もぐりん)
2009-11-06 00:12:03
ほ乳類の尻はよい。
とか言ったら、場合によっては
勘違いされるだけだけれども、
私も、修学旅行で北海道行ったとき、
熊のおしりばっかり写真に撮ってて、
友達に注意されたよ。
懐かしいなぁ。
返信する
そうそうそれそれ (LOKI:(fantasia*diapsida))
2009-11-06 21:42:31
おしり好きなんだよねー❤

なんて俺が言ったらドン引かれるでしょうなぁ。
でも可愛いと思う。
赤ちゃんとかもそうだよねーほっぺとかおしりとか♪
やっぱり哺乳類的歩行運動の中枢ってこともあって、
哺乳類系のイラストの命の一つはおしりだと思う。
あの辺りがキュッと描かれると、
俄然動きが引き締まって敏捷に見える。
返信する

post a comment

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。