鋭幸の庵

寺なし坊さん四苦八苦

変えられないもの、変えられるもの。

2020年05月03日 | 日記
今回のコロナ禍で気になって調べたのですが、お寺の墓地管理で扱う「埋葬火葬許可証」死因欄の「一類感染症等、その他」という記載は、ご遺体は死後24時間を経過しないと埋葬・火葬できないという原則が、法定感染症ではその限りでなくなる、という区分なのだそう。

急逝された志村けんさん、岡江久美子さんのニュースで胸が痛むのは、病院で家族が看取る事も出来ずに、そのままご遺骨になって帰宅される事。…ご遺族のお辛さは、ただただ拝察するばかりです。

座右の銘にしているニーバー(アメリカの神学者)の祈りに「主よ、変えられないものを受け入れる心の静けさと、変えられるものを変える勇気と、その両者を見分ける英知を我に与えたまえ」(女子パウロ会HPより)という言葉があります。今はまず「変えられないものを受け入れる」ときなのでしょう。

家族が外にも出ず一緒に過ごす時間が長いので、なるべくストレスなく過ごす工夫をしています。不謹慎ですが贅沢な時間。…一応は坐禅の宗派のお坊さんなので「ただじっとしている修行」の成果が今になって試されているのか知らん。

写真の蓮の葉は、去年咲かせた蓮の(もやしみたいな…)地下茎から育ちました。同居のタニシとドジョウとホテイ草ともどもバケツで共生しています。