BI障子に目あり

障子を開ければひらめきが

2019年文楽夏公演と国立文楽劇場

2019-08-02 12:04:52 | アイディア

 

        夏空が文楽劇場にもやってきました そして夏公演も         

 

 

 

           大阪国立文楽劇場では年4回公演があります

 

    初春  四月(春) 夏休み特別  十一月(錦秋)

        それぞれ季節感あふれる舞台であり、

    また今年は国立文楽劇場設立35周年記念でもあるので

    「仮名手本忠臣蔵」を春、夏、秋の3回、通しの公演です

 

 

         国立文楽劇場ロビーなど劇場に入るまで

 

       玄関を入るとロビーがありチケット売り場もあります。

           

  ロビーには色々な飾り物や展示室があり開場まで時間がつぶせます

   人の背丈ほどの大きな顔です        子供向のポスター

    

 

        大阪名物 くいだおれ太郎人形も文楽人形師によるもの

           

   研修生募集チラシもあります  

 

        毎回、公演に合わせて配役の絵が飾られます

       

 

 

   展示室では文楽の歴史や人形、語り、三味線などの説明や公演内容に関する

   実物や写真など展示してあります。

     一人遣いの本物の人形、文ちゃん楽ちゃんを遣う体験もできます

            夏なので浴衣姿の人形も仲間入り

   

  最近は外国のお客様も増えパンフレットも各国語が揃います

     

 

      会場までの待ち時間はロビーで過ごし、文楽の前知識や三味線の音

      など流れてその雰囲気に入り込みながらプログラムやお弁当買ったり

      待ち合わせしたり着物姿のお客様見たり並んで待つのも楽しいです

 

      

      公演開始30分前に劇場への開場がなされます

      エスカレーターや階段で2階に上がり入場し劇場ロビーに行きます

          
 
  劇場ロビーにも売店あり      そしてイヤホンガイド 日本語・英語
  
 
   芸術劇場らしい像
  

 

                そして席へ   

   

 

いよいよ文楽公演開始

 

第一部は子供向け舞台で夏休みに入り親子連れが多い

 プログラム1 日高川入相花王

        有名な安珍、清姫の恋物語の中で恋い焦がれる安珍を追って

        日高川に飛び込み鬼や大蛇になって泳いで渡る清姫の悲しみと嫉妬に

        狂う邪念を姫と大蛇や鬼の顔への早変わりでびっくりさせる。

        華やかで熱狂的な場面である。

 

 プログラム2 文楽ってなあに?

        人形使いが主遣いの頭、左手、足の3人で遣い方を説明。

        お客の子供さん3人に実際遣ってみてもらう。皆んなの笑いを

        買いながらいかに難しいかを体験し一掃の」興味をそそられる

        子供さんにも夏の良い思い出となるだろう

 

 プログラム3 かみなり太鼓

        緞帳も子供向け

        

        小佐田定雄作の子供向けの作品で雷の子供への優しい大阪の家族の

        物語は大阪らしく大人も十分楽しめる。最後に雷の子が

        宙吊りでアメを巻きながら空に帰ってゆく場面が忘れられない

 

  終わるとロビーで雷の子や出演の人形と写真を撮らせてくれる

  子供には何か記念品も配布のよう

    

 

第二部  仮名手本忠臣蔵

     

       五段目  山崎街道出合いの段

            二つ玉の段

       六段目  身売りの段

            早野勘平腹切の段

        七段目  祗園一力茶屋の段

    通し第2回目、見所は早野勘平腹切と祗園一力茶屋である。ことに一力茶屋は

 一人の太夫さんの語りではなくてそれぞれ配役ごとに何人もの太夫さんが台詞を

 語りそれなりの聞き応えもある。由良之助の敵討の本心がわかり同士がそれに向かう

 お軽の華やかさや、鏡を使って手紙を読み取る、、有名な場面である。

 第3回目、いよいよ討ち入りの秋の公演が待ち遠しい。

 

 珍しく予約は全日満席で取れず、今回は特別に別ルートで何とか良い席を確保できた。

 次回も取れるかどうか今から心配である。

 

 第三部 國言詢音頭(くにことばくどきおんど)

          

    夏公演では十人切りとか5人斬りとか、とにかくゾッとさせる殺しの

    演目が多い。これもその一つで田舎侍が入れ揚げている遊女の菊野と

    その恋人に悪口を言われ逆上して菊野を含む5人を殺す話。それは

    人形なので何とか見ておれるが手足が飛んできたり胴体が真っ二つとか

    それは凄惨な場面で驚くが、最後雨の降る中思いを果たして清々しく

    番傘さして去っていく初右衛門に何だかかっこ良さを感じるのだった。

 

    そしてこの見所は舞台で本当に雨(水)が降るところである。

    梅雨とか夏らしいというかその風情が興味ふかい。

    

    そして売店では黒子の傘を打っていて帰りの雨に良いお土産になった。

     

 

 

              文楽は素晴らし!!!

 

  もう夏公演は終わってしまいましたが、秋の錦秋公演をお楽しみに!!

  文楽、観たことない方も是非一度江戸時代から続く日本の伝統芸能を

  ご鑑賞ください。友の会に入ると年会費千円でチケット2割引です。