こはる日和.

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虹の橋へ旅立ったひめへ

2006-03-20 08:47:30 | ひめへ
               

こはる日和.をご覧の皆様へ、ろーずまりーからのお知らせです。

3月17日夕方5時47分、
我家の長老ひめ様が虹の橋へ旅立ちました。20歳でした。

昨年より「慢性腎不全」と診断され病気療養中でしたが
動物病院の帰り、車中にて亡くなりました。

たまにしか登場しない、ひめ様に暖かいコメントを
下さいまして、ありがとうございました。

20年も生きたのだからと、よく言われますが
家族と致しましては、いくつで旅立っても
悔いが残るものです。まだ気持ちの整理がつかなくて
ただ、ひめ様の事をもっと皆様に知って頂きたかったんですが
病気で痩せていく身体を写真に収めることが出来ませんでした。
気位の高いお嬢様猫でしたから…。


少しでも皆様にひめの事を知って頂けたらと思い、ひめへの手紙を書きました。
飼い主の勝手な思い上がりの自己満足かもしれませんが
もし、一読して頂けたら幸いです。


      ひめへ

あなたと出逢ったのはもう20年も前まさかこんなに
長い付合いになろうとは、お互い思ってもいなかったね。

雨の降り出した夕方、子猫の鳴き声に振り返ったら
あなたはなぜか、車のボンネットの上で泣き叫んでいたね

物凄く汚い柄で目ヤニだらけ「こんな柄の子、誰も拾わないよね」って
言いながら、雨に濡れているあなたをコートの中に包んだ。
「私に拾われたあんたは幸運だね、幸せにしてあげるから」って約束した。

それからがあなたは大変だった
強くなりたいと望んでないのに
同居の妹(kei)に「根性をつけてやる」って
日々特訓につぐ特訓「性格が悪くなるから止めて」って言っても
妹の笑いながらの悪魔の特訓は続いたね。


時は流れ、妹は実家から出て行き、後に残ったのは、
私とすっかり性格が悪くなって根性が付き過ぎたあなたでしたね。

事情があって私も実家を出て、あなたと二人暮らし、楽しかったね
猫が飼える綺麗な借家なんて無くって、ボロボロの家で
ボロボロだったから、あなたは付き過ぎた根性を持って脱走を
繰り返しついでに、妊娠した…けど脱走は収まらず、
出産前日まで「ただいま」って天井から落ちて
帰ってきていたよね。
誰がこんなにワイルドにしたんだ…。


ある日仕事が終わって帰ると、
あなたは泣き叫びながら駆け寄ってきて
私に破水した尻を見せながら「身体が変なの!助けて」って大騒ぎ!

「そんな!私だってまだ産んでないんだから分かんないわよ」って
無意識にイキミ始めたあなたをダンボールに押し込んだら、
「なんで、押し込むのよ!」ってイキミながら這い出してきたね。
お尻にウインナー状態の子猫を付けて引きずりながら……怖かった。

結局、正座した私の両膝に両手を置いてイキミ続け
出産してくれたのは嬉しかったけど
母乳欲しさに鳴く5匹の子猫を私のベッドに運び
後はよろしくって逃亡―。

食事する為天井から帰ってくるあなたを捕まえては押さえ付け
子猫に授乳させる日々―。

空腹に乳房にぶら下がる子猫に後ろ足で蹴りを入れるあなた―。
子猫がいるせいで自由が無くなったと、
子猫をくわえて外の溝に捨てに行くあなた―。

鬼母の走りでしたね。

里親さがしと子猫の育児に奔走する私を尻目に
あなたは避妊手術をする暇も与えず、次々妊娠しましたね

結局避妊手術するまで3度も出産してくれました。
その後、我家には里子になり損ねたあなたの子猫3匹が残り
捨て猫が一匹増え合計5匹の大所帯。

一人っ子で育ったあなたは食べるのが遅くって
あなたの子猫達があなたの分まで食べてしまうので
あなたは毎日怒っていましたね。

大所帯で育った子猫と一人っ子だけど悪魔の特訓で鍛えたあなたは
互角に戦っていましたが、やはり子供が強くなり
ボスの座を奪われた時、私は少し寂しかったです。

その後は、6度の引越しを経験し、その間にあなたが生んだ娘達が
肝臓を患ったり、腎臓を患ったり病気で介護状態になったりと
長患いの末14歳や16歳で虹の橋へと旅立ちました。


出会いと別れを繰り返しながら気立ての悪さを
身体の丈夫さでカバーしていたあなたでしたが
昨年の初秋、食欲はあるのに痩せ始め心配になり
病院に連れて行きました


「慢性腎不全」と診断されてからは
いつかこんな日が来るのが分かっていたけれど
覚悟は出来ていたつもりだったけど


食事を摂れなくなったあなたを連れて
せめて栄養剤の注射でも打ってもらえばって、
具合が悪いあなたを無理やり病院に連れて行ってしまった。

「いよいよですから」って先生に言われても
今日注射したしって自分に言い聞かせていたのに…

帰りの車中で突然痙攣を起こしカッと目を見開いて
口をパクパクさせて小さく鳴いた。

私はあなたの名前を何度も大声で叫んだけど
それっきり返事はなかった。


まだ大丈夫って勝手に思っていた私は気持ちの整理がつかなくて―


…あなたの分までご飯を用意してみたり


…あら、ひめがいないって探してみたり


20年前にあなたに約束した事
「幸せにしてあげるから」って
あなたが答える事が出来たなら
何て言ったのかな?

不幸は比べることから始まるって
言われるけど、猫は比べようがないしね?


身体の事を考えた食事があること
暖かい寝床があること
病気のとき病院に連れて行ってもらえること
静かな環境で撫でてくれる飼い主がいること

これらすべては、あなたにとって当たり前の事
比べようがないから幸せか不幸かなんて
分かんないよね


今になって思えば
与えているつもりで、
与えられている事の方がはるかに多かった気がするよ


でもね、ただ一つだけ確かに言える事があるの。

それはね

「あなたと暮らして、私は幸せだった事」
だからあなたも幸せだったって、思っても
良いよね?…ひめ」



物言わぬ、命あるすべての動物たちが幸せでありますように、
願ってやみません。

                       ろーずまりー



keiより
まるで赤い椿の花弁がぽとり、と地面に落ちるように
逝ってしまったひめ。

動物は皆、生涯に打つ鼓動は決まっているのだと、
聞いたことがありますが、あまりにあっけなく逝ってしまったひめに、
姉は今も戸惑い、そして彼女のいない生活に慣れない日々を過ごしています。

ろーずまりーのお友達サイトの皆さん、
すみませんがもうしばらくお時間を下さい。


昨日コメントしてくださったひなにゃんこさん、マリンブルーさん、マリーママさん、
moeさん、ポン太さん、すなふにゃんさん、おりえさん、ありがとうございました。
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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご冥福をお祈ります。 (おりえ)
2006-03-20 11:08:37
悲しいことが起こっていたのですね。

なんて言葉にすればいいのか、私にはよくわかりませんが・・・

ひめに会ったことのない私でも涙が出てきます。

だから今は、時間の許す限りひめの為に泣いてあげたらいいと思います。

きっと私もそうすると思うから。



そしてその後はこちくんとこはるちゃんになぐさめてもらってください。

きっと私なんかの言葉より何倍も何十倍も、

ローズマリーさんとkeiさんたちに力をくれるはずですよ。

返信する
ご冥福を・・・ (mouchi)
2006-03-20 11:36:20
ひめちゃん虹の橋で元気よく待っていてくれる事と思います。最後もマリーさんに看取られて、きっと幸せな一生だったと思います。

元気を出して下さい

ちょっと立ち上がるまでに時間がかかりますが、

http://htajima.ddo.jp/myfile/walkingtour2.swf 宜しかったら見て下さい

やはり大事な猫ちゃんを亡くされた方のサイトにあったものです。
返信する
言葉にできない (ひかり)
2006-03-20 12:10:53
ひめちゃん

時々 お写真に出てきてたよね。

「替え歌シリーズ」とか。



ひめちゃんは愛情をちゃんと

受け止めていてくれたでしょう。

本当に本当にしあわせだったよね。



返信する
ひめちゃん (まこ)
2006-03-20 13:04:02
いつも読み逃げで失礼してしまっていましたが、

たびたび寄らせていただいておりました。



ひめちゃん。頑張っていたのですね。

うちにも腎不全の子がいるので、どうにもならない思いがなんとなくわかります。



そして、病気で小さくなっていくお嬢様を載せられない気持ち。よく判ります。

我が家も3年前に長女ネコを癌で亡くしました。

闘病日記を付けていましたが、

プライドの高かった彼女のツライ顔を撮ることが出来なかった。



今頃、うちの長女ダイヤと、ひめちゃん、逢っているでしょうか。

ひめちゃんの方がずっとお姉さんですが、ダイヤは先輩ヅラしているかも知れませんけど、よろしくね。



ろーずまりーさん、keiさんも、ゆっくりされてくださいね。
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驚きました (nanako)
2006-03-20 13:25:56
ひめ様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

返信する
ゆっくり、休んでくださいね。 (emi)
2006-03-20 17:42:47
ろーずまりー様、kei様。

ひめちゃんは、幸せだったと思います。

自分の娘のように育てたろーずまりー様の気持ちが痛いほど伝わってきます。

ひめちゃんはきっと、虹の橋でお二人に感謝していますよ。

気を落とさないで。しっかりね。

返信する
幸せだった? (ひなにゃんこ)
2006-03-20 20:47:28
愛する猫を亡くした時、皆が思うことですね。

私も、チビさんは幸せだっただろうか、と今も問い続けています。

ひめちゃんの最期の描写が、チビの最期と重なって、泣けてしまいました。

最期が壮絶だったので、よけいに「幸せだった?」「(看病の仕方は)あれでよかった?」を繰り返し考えています。

本当は、かなり危険な状態だったのに、考えるのが怖くて「まだ大丈夫」と根拠のない自己暗示をかけて現実を見ていなかった、と後になって気付き、何度も「ごめんね」と泣きました。

でも、言葉の通じない同士だからこそ、人間同士以上の絆があったと思います。

他のどんな幸せとも比べる事はできないけど、ひめちゃんがろーずまりーさんとkeiさんのもとに来た瞬間、お互いにとって運命だったんです。

人間は人間なりに精一杯の愛情を注いで猫の幸せを願い、猫も猫なりに私達を幸せにしてくれました。

その絆が、答えのような気がします。
返信する
ご冥福をお祈りします。 (マリンブルー)
2006-03-20 20:52:47
私もこの三年間で、母と愛犬に先立たれ

ました。

ローズマリー様、沢山泣いて、ゆっくり

休んで下さい。
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幸せだったと思います。 (すなふにゃん)
2006-03-20 22:38:02
病気で辛い思いをしていたのですね。そして、頑張っていたのですね。

最後にちゃんと看取ってあげる事ができてよかった。



ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
返信する
ひめ様のご冥福を祈って (ポン太)
2006-03-21 00:43:17
ローズマリーさんがひめ様と出会って幸せだったと思うのならば、

ローズマリーさんと出会えてひめ様は幸せだったと思っていると思います。

猫は人間の気持ちをそれとなく察する動物ですから。



英首相官邸にいた猫のハンフリー君も亡くなったそうです。

ともにご冥福を祈るばかりです。
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