ブログ バジリカ

今日もシャランラ♪

わたし、あなぶきんちゃん。

2006年06月22日 | 日常
FM α-Station で週に一回くらい、長年ほそぼそと続いているCMがある。穴吹工務店の「あなぶきんちゃん」のコマーシャルだ。ラジオなのでもちろん音だけなのだが、どんなのかというと、まず小学校高学年くらいの女の子が出てきて自己紹介する。

わたし、あなぶきんちゃん。
それから、森のゆかいな仲間たちよ。
(ここで、ぷぎゃおぅごろごろぱおおぅん、と森の獣たちの鳴き声が被る。・・・どこの国の森やねん;)

そして愉快なベースに合わせて、あなぶきんちゃんが歌を歌いだす。

夢がふくらむ サーパスマンション♪
期待がふくらむ サーパスマンション♪
胸がふくらむ ふくらむ ふくらむ
サーパスマンション♪

・・・おしまい。こんなのやってんの、FM-αだけだろうなあ、とか思いながらも、洗濯物を片付けたりするときについ歌ってしまうほど、「あなぶきんちゃんソング」は私の一部となっていた。

それがである。最近、出会ってしまったのだ。「あなぶきんちゃん」の実写CF!!! びっくり。そんなのがあっただなんて。TVなんかで見たことないよ。何処の地域でやってるんだろう。見たい見た~い。

で、見てみた。実写版のあなぶきんちゃんは、ラジオ版のあなぶきんちゃんより、かなり幼い(ちゅうか、このちんちくりん加減、チビの頃の私にちょっと似ているぞ;)。声も可愛い。音楽のテンポは、ラジオより少しゆっくりめ。“森の仲間たち”と一緒にステップを踏んで、たのしく踊ってくれる。

しかしそこで私は、ラジオでは決して未来永劫に知り得なかった、「たぬきさんの秘密」を知ったのだった!!! た、たぬきさぁぁぁん(汗)

◇ あなぶきんちゃんと森のゆかいな仲間たちCF

物好き

2006年06月18日 | 日常
BSで古代技術の検証番組をやっていた。楔形文字を読む老女学者の説を実証すべく、ヨルダンの砂漠の炎天下、人動スクリューで水をくみ上げる実験に取りかかる日曜バーベキュー姿の白人研究者たち。そこへ古代冶金学者登場。古代冶金学者はやぐらを組むと、実に原始的な溶鉱炉を作り上げた。固くて重いフイゴを両手で懸命に押し、溶鉱炉から立ち上がる熱気をむんむんと浴びつつ、数日がかりで様々な石炭を試した結果、溶けない難儀な金属をやっとのことで溶かし上げる。そして土塊で作っておいた鋳型に上手く流し込むと、大喜びで声を上げた。「サラサラだ。炭の種類で変わってくるんだよね。ちょっと火傷したけどサイコーに上手くいった!」

私は彼の来し方を想像した。中高生時代はせっせと学校活動と地域のボランティア活動に精を出し、ギフテッド・チャイルドのクラスを飛び級してSATは高得点。教師の覚え麗しくエクセレントな推薦書を欲しいままに、東部名門私立大に進学。4.6以上のGPAを保持し各種財団から奨学金のはしごを続け、文献を読み漁り教授のパシリをし論文を書きまくり、過酷なフィールドワークには漏れなく喰らいついて行く根性生活。一度は古代言語学や古代社会学などハリウッド映画設定的タイトルにも憧れてもみたものの、その辺は既にお歴々で飽和状態。結局三番手大穴狙いで、手垢のついてない古代冶金学の道に進み、やってみると結構はまっちゃったりなんかして、熱くステキに見える論文と申請書類で何とか無理矢理研究費を巻き上げ続け、果てはこんなテロまみれの危ない時勢にヨルダンなんかへやってきては、便利な現代科学の賜物を足蹴に、数千年前の“奴隷”がやっていたことを灼熱地獄の下自力で再現しては喜んでいる。

・・・なんて物好きなんだ(ぼそっ)。もしかすると彼は高校生の頃デートで出かけた夜のカーニバルの手相見なんかで、「あんた奴隷の相が出とる」とか言われていたのかもしれない。「その割に幸せそうじゃが」とか。でも趣味だろうと仕事だろうと、何だって知らない人から見れば大方が「物好き」にしか見えないものなんじゃないだろうか。逆に「自分のやってることにゃ大いに意義あるが、関係ない事は全部意味ねぇ!」みたいになってたらもう「うわ;」って感じ、するもんねえ。なんかこう、他人のサンプルにある種物事の真髄を見たような気が。

世界一ゲロ不味い

2006年06月10日 | 食べ物
ひと月ほど晩ご飯を食べていない。一冬中冷え性に翻弄されていたら胃が弱ったらしく、1日2食しか消化できなくなったのだ。比例して体力も下がり日常生活に支障が出つつあったので、中医師の門戸を叩くことにした。

知り合いの薬剤師の紹介で、中国から来ているR先生の薬局へ行った。先生は日本語を話すので、一応話は通じる(処々よく分からない処もある)。先生は年齢不詳の中年男性だが、肌には透明感があり、歯茎はピンクだ。・・・わー歯茎ピンク~、と先生の歯茎を見つめながら、これまでの経緯と症状を恥じらいなくびしばし説明。ついでに先生の書くカルテを興味津々で覗き込んでみたが、字がレロレロすぎて中国語か日本語かよく分からなかった。あれは本人以外は読めないに違いない。先生曰く、栄養も水分も上手く循環していない、顆粒もあるけどその悪さでは効きが悪い、煎じ薬にします、取り敢えず胃を良くしてから徐々に調合を変えていきましょう、とのことだった。一週間分で3500円だった。週1でマッサージに通うよりかは安い。

で、毎日煎じて飲んでいる。これが激しく不味い。世界一ゲロ不味い。センナや苦丁茶の方がずっとマシだ。苦いだけじゃないのだ。髪の毛や動物の骨を溶かしたような味と匂いがする(ってそんなもん口にしたこと無い筈なんだけど)。熱いのと不味いのと苦いのと臭いのと辛いのと(←生姜が一杯入っているらしい)で、一杯飲むのに10分ほど掛かる。お陰で朝、遅刻しそうになった。

しかもそれだけでは済まなかった。最初は飲んだ後に胃が温かくなって汗がでるだけだったのが、段々胃にしみる感じがしてきたのだ。そのうち常時上部鳩尾がキリキリ痛くなってきた。ヤバい、と思いながらお茶のお稽古に行ってお抹茶を飲んだら、さらに吐きそうに(汗)。電話して聞いてみると、初っぱなでちょっときつすぎたのかも、ということで、煎じる時に米を大さじ一杯ほど入れて煮出すよう指示された。そして量も減らし、食後に飲んでみることになった(普通漢方薬は空腹時に飲む)。

米を入れて煮出すと、不味さと辛さがかなりまろやかになった。これはもうストレートな飲み方には戻れない感じだ。胃の痛いのも治まった。

漢方薬を飲むのは実は初めてではない。小学二年生の頃夏風邪が治らなくて、梅雨から一夏中飲まされたことがある。子供だからあんなに不味く感じたのだろう、と大人になってから勝手に思っていたが、実は違っていたのだな。あの頃はヘタレで虐められっ子ご飯もよく喉を通らず、栄養失調になって点滴を打ったりして、おまけに勉強もよく分からなくてピアノの先生は怖くてサイアクだった。その上楽しいプールにも入れず、一夏中こんなゲロ不味いもんを飲まされていたとは!!! なんて悲惨な小学二年生だったんだろう(しみじみ)。・・・自分、無事オトナになれて良かったなあ。今の方が断然いい生活だよ。