Ryo徒然なるままに

日々の暮らしを徒然なるままにつづる。
何でもありの日記のようなもの・・・

ボッソウでの生活 再び(その1)

2006年08月31日 | ギニア
2006年8月31日(木)

午前中にTuo(チュオ)(リベリアとの国境近くの街)の警察に届け出に行かなければ行けないので、仕方がないので山越さんと出かける。
(ボッソウは国境近くの村と言うことで、こんな外国人が来ていると地元警察に届ける必要があるらしいのです)

しかし、理由は分からないけれど(たぶん署長がいないのだろう)空振りに終わる。
午前中はうだうだと時間を浪費する(ギニアに来てから相当の時間を浪費しているような気もするのだけれどそれも仕方がない・・・)。

午後からはグリーンコリドーへ出かける。
ピエールの運転で、アレクシーともう一人名前は知らないけれど年老いたIREBのメンバー1人も一緒に出かける。
タチアナが連れてきた?ンゼレコレの学生も3人来る。
最もボッソウに近い現場から行くけれど、ネピアグラスが相当繁茂している。
草丈は2mを超えている。
聞くとチューブを設置した直後に草刈りした後は全く何もやっていないらしい。
年に3回は草刈りをしていると聞いたのだけれど、この調子だと年に1回草刈りをしているかどうか・・・

案の定、植栽した木々の成長はあまり良くない。
よく生きているという感じだろう。
そのすぐ近くに元々マニオク(キャッサバ)畑だった現場がある。
そこに行くと早くもチューブから頭を出している木が数本見える。
これは驚くべき事である。
Uapacaの仲間だけだけれど、異様に成長が早い(2003年に植栽したという場所を後日観に行くことになるのだけれど、せいぜい樹高は1m程度であった)。

あとはSeringbara(セリンバラ)に近い現場に行ったのだけれどこっちは本当に良くない。
現場の近くは前回訪れたときに(乾季)すらぬかるんでいたし、今回に至っては水がたまっている。
その水たまりを越えていかなければ現場に行けないのだけれど、溜まった水には何が潜んでいるのか分からないし恐ろしい

だけれど、ぎゃあぎゃあいっても仕方がないので諦めて、じゃぶじゃぶと入っていくハァ・・・
そのすぐ近くにある現場の成績は本当に良くなかった。
土を掘り返してもまるで水田の底の土を掘っているような感じの粘土質で、根の成長にとってはとても良い環境とは言い難い。
耕耘していないから尚更である。
そこからさらにセリンバラに近づいていくと(水たまりから遠ざかる形になる)少しずつ成績は良くなっているようである。
少しずつ乾いているのだろう。
その現場の近くには火が入れられた跡があり、聞くと、通り道を確保するためにセリンバラの人間が火をつけたといっていた(ホントかどうかは分からない・・・)。
チューブも数本は溶けて変形して、もちろんなかの樹も枯れている、やれやれ・・・

現場を見るのはその程度にして、研究所に帰る。
黙って着いてくる何人もの人間がいると落ち着いて考え事もできない

帰り際にアレクシーは
「飲みに行くのか?」
とか聞いてきたのだけれど、この人は僕たちとコリドーに来ると酒が飲めると思っているらしい。
パブロフの犬の条件反射に近い。
何を考えているのやら・・・やれやれ

夕食はやっぱりニョンコ飯だった。
豆と怪しげなキノコを煮たペースト。
キュウリのようなものを手に入れたので、清野さんとタチアナがサラダと浅漬けにする。
浅漬けに日本から持ち込んだ梅昆布茶の粉末をかけて食べるが、なかなかウマイ。とても幸せな気分になれる。
日本人は単純だ・・・
日本を感じる食事があれば(それも貧相なものでも問題ない)幸せなんだから・・・