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今年2008年は、1997年の「京都議定書」の約束期間が始まる年であり、7月7日~9には洞爺湖サミットが予定されています。サミットの主題は「地球温暖化防止対策」ですので、マスメディアが取り上げる「地球温暖化防止に関する記事の数」が急増しているのは当然と言えます。
しかし、私が不思議に思うのは、京都議定書で日本が約束した温室効果ガスの排出削減について「90年を基準として6%減」ということばかりが強調され、「実際に削減すべきエネルギーの消費量」が十分に理解されていないことです。次に掲げる記事はこの私の懸念に答えてくれるもので、ぜひ皆さんにも読んでいただき、十分に理解してほしいと思っています。
この記事では、90年レベルにCO2を抑えるのに 「原油換算で5000万キロリットルの削減が必要」で、この量は「日本の家庭が1年間に消費するエネルギーに相当する量」だそうですから、日本の対応策や省エネ技術ではほとんど対応不可能なことは明らかです。
京都議定書で日本が約束した「実際に削減すべきCO2の排出量が90年比6%減であること」を考えると、日本の政策担当者や温暖化の専門家と称される人々の議論が、京都議定書の賛否にかかわらず、あまりにお粗末であることがお分かりいただけるでしょう。
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