環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

武田さんの「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」と槌田さんの「環境保護運動はどこが間違っているか」

2007-10-14 11:43:37 | 環境問題総論/経済的手法

 
私のプロフィールや主張、著書、連絡先は、ここをクリック

持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>のブログは、ここをクリック



問合せ先

持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>

メール     greenwelfarestate@mail.goo.ne.jp
 
ウェブサイト http://blog.goo.ne.jp/greenwelfarestate



10月11日のブログ「同じ情報を与えられても解釈は異なることがある」 で、武田邦彦さんの「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(2007年)と槌田敦さんの「環境保護運動はどこが間違っているか」(1992年および2007年)に触れました。

そして、昨日、一昨日の2回に分けて、私の環境論から環境問題を考えるときの私の「基本認識」と「判断基準」の一端を紹介しました。

私は武田さんの「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(2007年3月)を4月に購入し読みました。

「INTRODUCTION」は「環境問題が人をだます時」という表題がつけられており、その結論は、最後の行にある「事実を知る」、それがまず第一歩だ。そして、「おわりに」の結論は「・・・・その意味では環境問題は非常に重要で、とても遊んでいられるような状態ではない」となっています。当然のことながら、 「INTRODUCTION」と「おわりに」に示された結論にはまったく異論はありません。もし問題があるとすれば、両者の間の本文に示された武田さんの「環境問題全般」および「取り上げられた個別の問題に対する基本認識とその問題に対する判断基準」です。

10月7日に一橋大学で開かれた緊急シンポジウム「環境問題のうそはウソ? ホント?」(主催 「環境問題のうそ」はウソ?ホント?徹底討論実行委員会)では、パネリストとして

著者の武田邦彦さん(中部大学総合工学研究所教授)
●遠山千春さん(東京大学教授、化学物質の健康影響を研究)
●中下裕子さん(弁護士、ダイオキシン・環境ホルモン国民会議事務局長)
●村田徳治さん(循環資源研究所所長、廃棄物・化学物質問題コンサルタント)
●庄司元さん(全国都市清掃会議・元調査普及部長)、環境文明研究所局員研究員)
●八木雄一郎さん(リサイクル事業者、明円工業工場長)
●鈴木秀明さん(静岡大学農学部4年・Japan Young Greens代表)
●杉本裕明さん(ジャーナリスト)

が参加し、午後1時半から6時ごろまで行われました。

私も参加し、最初から最後まで、武田さんvs7人のパネリストの討論を聞きました。ここでは私の感想をあえて書きませんが、昨日、一昨日に私が示した「私の環境論」の「環境問題に対する基本認識」と「判断基準」を見ていただければ、皆さんは私の感想を推測することができるでしょう。

さっそく、2冊目の「環境問題はなぜウソがまかり通るのか 2」(2007年9月)を一昨日購入して読み始めたところです。武田さんはこちらの「INTRODUCTION」では、「環境政策を疑え」と書いておられます。この本には「おわり」の部分がなく、「第5章 対談<武田邦彦x池田清彦> 環境問題のここがヘン! -環境政策を疑い、監視せよ」で終わっていますので、「INTRODUCTION」の最後の部分がこの本の結論と考えてよいのでしょう。次のように書いてあります。

ともかく、前者を読んでいただいた方にも読み応えのある内容となるように心がけた。読者にとって本書が環境問題の本質を捉える機会となり、新たな視点を提供する一助となれば幸いである。

もう一つは槌田敦さんの「環境保護運動はどこが間違っているか」です。今年6月に発行されたものは1992年に発行された同じ題名の本に増補(増補1~7)を28ページ分追加したものです。こちらも15年ぶりに読み返してみようと思っています。

槌田さんの92年発行の「環境保護運動はどこが間違っているか」を書棚からとりだしましたら、当時の新聞記事が本にはさまれていました。「牛乳パック回収は間違いか 京都 リサイクル運動巡り討論集会」とあります。92年12月3日付けの朝日新聞です。槌田さん対森住明弘さんの対決です。議論を聞いた2人の方のコメントが出ています。

今日のブログの最後に、私が送るメッセージは2つ。



武田さんの「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(2007年3月)の結論である「事実を知る」、それがまず第一歩だとという点はその通りだと思います。


私も、武田さんがおっしゃるように、私のこのブログが環境問題の本質を捉える機会となり、新たな視点を提供する一助となれば幸いです。そして、私たちの国「日本」が、福田首相の言葉のように、「安心と安全な希望のある国」になるよう望んでいます。



それぞれのマークをクリックすると、リアルタイムのランキングが表示されます。お楽しみください。

      



最新の画像もっと見る

コメントを投稿