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「日本の借金 1日1260億円増」、 これは一体どんな意味を持つのだろう

2009-07-06 21:17:25 | 経済
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下の図をクリックしてください。
 


「日本の借金 1日1260億円増」、????? 1週間前の毎日新聞朝刊の1面トップの見出しを見て大変驚きました。



国と地方の長期債務残高の推移が「日本の大好きな右肩あがり」の状況にあることは知っておりましたし、私がこのブログを始めた2007年にはたびたびこのブログでもこのテーマを取り上げました。このように比較的馴染みのある図に含まれているが通常見えない情報の一部を「日本の借金1日1260億円増」という形で提示されたのは私にとっては初めてのことでしたので、あまりの数字の大きさに驚きました。同時に、この事実が日本の国や国民にとってどのようなことを意味しているのかを改めて知りたいと思いました。

次の図は同じ日の毎日新聞に掲載されていたGDPに対する債務残高の推移を示す国際比較の図で、最近はかなり見慣れた図です。



この図にはスウェーデンは登場しませんが、スウェーデンの状況は日本に比べたら、非常に健全です。
この図を見ながら、私は元大蔵相の財務官であられた榊原英資さんが月刊誌『中央公論』(2004年11月号)に「日本の財政悪化は政治の再編成を招くか」というタイトルでお書きになった論文を思い出しました。この論文に添えられた表「各国の累積財政赤字の予想」では2000年から2050まで10年ごとに「各国の累積財政赤字」の推移が予想されています。この表にはスウェーデンが含まれています。

この表とその表の数字をもとに私が作成した図を紹介します。日本の状況はダントツで、日本が大好きな右肩上がりとなっています。この表に登場する25カ国の中で、右肩上がりを示す国はチェコ1カ国しかありません。欧米が「健全な累積財政赤字」のメドにしているのは60~70%であることをお伝えしておきましょう。 





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