石森則和のSEA SIDE RADIO

ラジオマンの
石森則和がお届けするブログです!

ずっと、ずっと。

2006-07-29 | Weblog
文化放送が
55年間過ごした四谷から浜松町に移転して
一週間がたとうとしています。

あの社屋と別れるのは
悲しかったけど

もうひとつ
別れがありました。





そうじのおばちゃん、
OさんとKさん。

ずっとずっと励ましてくれてました。

いくらここが好きでも
いつ、この局を離れることになっても
おかしくないフリーの僕には

毎朝、本番前に
「聴いてるからね、本当に楽しみにしてるのよ」って
その言葉がどんなに励みになったか
わかりません。

自信がなくなりそうなときには
そっと、おばちゃんが
掃除している姿を見て
安心してから
スタジオに入ったことも。

中継に出る前なんて

今だからいうけど
缶コーヒーをそっと渡してくださって、

「がんばってね」って。


中継車の窓は
スモークガラスで、
中からは見えても
外からは車内は見えないのに

見えてるはず無いのに

社屋のかげから
まるで「ぐりとぐら」みたいに手を振ってくれて。


いかん。

書いていて
涙がでてきた。

ちゃんと
ありがとうを言いました。

ずっと

聴いていてくれるって。

文化放送のみなさん、

ずっと聴いていてくれるって。



スターダストレビューのライブ。そこで・・・

2006-07-24 | Weblog
「超絶ピアノ&心に届くボーカル」の光田健一さんと
お会いしたのはまだ、
スターダストレビューに加入する前でした。

僕がFMぐんまのDJだった時の番組
「直球ラジオどまんなか」に
(う~ん、FMらしくない。自分で考えたけど)に
ゲストにお越しいただき、ライブをお願いしたことでした。

同い年と言うのに自分で夢を追求する人生を選び
まぶしく覚えたものです。
特に覚えているのは打ち合わせ中の
光田さんのこんなひとことでした。


「歯が痛ひ~」
冗談。
熱く語り合ったものです。


その後スタレビの正式メンバーとして加入。
現在は再びソロとして、また様々なミュージシャンとともに
「本物の音楽」を僕らに届けてくれています。

・・・ところが、
先日、「横浜赤レンガでのライブいかせて頂きます」と
言っておきながら、突発的な事件のため
行くことができなくなりました。

・・・その日の朝まで楽しみにしていたのに。
ずっと残念に思っていたのですが・・・
でも、思いがけず再会することができたのです。

それはスターダストレビューの
横浜のライブ会場。
スタレビは今25周年記念ツアー
「HOT MENU」の真っ最中。

ライブ後にボーカルの根本要さんに
ご挨拶しようと待っているときでした。

光田さんが事務所のかたと登場。
「おお!久しぶり!」
・・・じっくりお話ができました。

前にも書いたけれど
今回のツアーで根本要さんは
ライブ中、MCで25周年を振り返ります。

根本さんは光田さんのことを
今でも大切な「仲間」として
思っていらっしゃるようでした。

光田さんとは
4月に新宿厚生年金の回のあと
そのお話をしたのですが
光田さんは直にステージを「客席」から見て
「涙と笑い(!)のライブでした」と
話されていました。

光田さんは
根本さんが姿を見せる前、僕に

「スターダストレビューは
僕にとって学ぶことが本当に多かった。
本当に、僕にとってはスタレビ学校でした」

・・・と笑いかけました。
もともと優秀なアーティストでしたが
かけがえのない経験だったのでしょう。

今回のスターダストレビューのライブは
実に25年の歴史を振り返るのにふさわしいもので、
数年間にわたりメンバーとして
キーボードで弾いた曲も演奏され、
胸に迫るものもあったのではないでしょうか。

根本さんとはきょうのステージのことで笑いあい
ほかのメンバーのかたがたも
「けんちゃん、けんちゃん!」と握手。
見ているこっちが感動しました。

もっとも
根本さんやマネージャーのK本さんは
「なんで光田さんと
いつもうろちょろしてるコヤツがいっしょにいるのだ?」と
不思議に思ったかもしれませんが
・・・そーゆーことですよー。
忙しいところ失礼しました。

スターダストレビューは
ライブを大切にし、すなわち
お客さんを大切にし
その中から楽曲を生み出してきたバンド。

MCや演出を含め
大人が心から満足できる本格派のエンターテイメントです。
60代のご夫婦が
「ふたり」という曲を聴きながら
肩寄せあって揺れている後姿を見て
微笑ましく思いました。

一方の光田さんは僕と同い年。
でも、柔軟、かつ果敢に
自分の道を自分で切り開いてきた尊敬できる
アーティスト。

ピアノとボーカルだけで
ビッグバンドやオーケストラにまけない迫力と
繊細さで僕らの心を離しません。

どちらも「本物のアーティスト」です。

正直、
どちらの曲もあまり知らないというかたも
いらっしゃるでしょう。
でもね、
「知っている曲=聴きたい曲、いい曲」ってのは違うじょ。
モッタイナーイ!
この2組のアーティストに限らず、
新しく
自分でステキな音楽を探す、求める
・・・これこそ楽しいのです。

ラジオ、DJは
そのお手伝いをする道しるべなのだ!


スタレビのツアー、HOT MENUは次回は
8月の5、6日大阪厚生年金です。
詳しくはHPでどんぞ。
http://www.s-d-r.jp/
また、今夜のライブの様子は
8月19日23:00~NHKBS2で
放送されるとさ。

また光田健一さんの無料ライブが
8月9日、カレッタ汐留であります。
時間は18:30と19:45
そのほかのスケジュールもあるのでHPをチェック。
http://www.kenichi-m.com/index.html

憧れ

2006-07-20 | Weblog
四谷の文化放送の社屋で働くのは
きょうが最後でした。    
浜松町に移転するからです。  

僕が幼いころ祖父にもらった
トランジスタラジオから聞こえた「大人の世界」も、       
初めて東京で
ひとり暮ししたアパートで聴いたDJも
みんな「この場所」から語りかけてくれました。

あの憧れのパーソナリティーも
制作者も、営業マンもみんなみんな
ここで育って、ラジオマンとしての青春を過ごしてきたと思うと
僕にとってはこの社屋そのものが憧れで、
願いを叶えてくれた愛しく大切な存在です。

まもなく
この建物は歴史の中へ帰っていきますが
僕はここで一時期でも番組作りに関われたことを
ラジオマンとして、心から誇りに思います。
少年時代に
ここから届いたあの声や音楽があったから
こうしていられるから。

さよならぐらい。

2006-07-19 | Weblog
「バブル崩壊後、最悪の経済状況となる中で1999年3月、
短期金利の指標である無担保コール翌日物金利(つまり金融機関同士が貸し借りするときの金利な)を0近くまで下げた」
・・・これがゼロ金利政策、先日、解除されましたね。
「あーバブルってなんだっけ?」というそこのお若い方。
わしの話をきいてくれるかの?

1980年代、すげえ土地の値段があがったんだわ。
だからみんな土地を買った。

別にそこに住みたくてじゃない。更に値上がりしたら売るためね。
そーするとますます土地は暴騰する。
うほうほ言ってたって、本来の価値じゃないわけだ。
・・・その値段つーのは。
中身(本来の価値)の無い、泡みたいなもんで、
これがふくらむふくらむ!

当時の宮沢内閣の橋本大蔵大臣は、こりゃいかん!と
不動産業者に対しての資金提供に規制を加えたから、さあ大変。
土地の値段が急落した!
不動産業も大打撃だが、銀行(などの金融機関)にしてみりゃあ、
貸した金と担保にした土地の値段が見合わなくなった!
(不良債権の発生だ)音を立てて崩れる日本経済。

橋本政権の間に経済危機は深刻化して、2兆円の特別減税を行った。でも事態は悪くなる一方で、平成10年の参議院選挙で
自民党は惨敗し、橋本総理も辞任。
橋本元総理は小梅太夫ばりに
「ちっくしょー」と言ったのだ。


わかりた?

ここまで何も見ないで書きました。
だって、
僕が就職活動をしていたのは丁度その頃。
大学時代をほぼバブル期にすごしたからな。
大学4年生になると
「売り手市場」と言われ
連日頼んでもいないのに会社の資料が送られ、
ダンボールで床が抜けそうでした。いや、ホント。

会社説明会にきたら「沖縄旅行」に連れて行きます!
「フェラーリに乗れます!」など甘言に溢れ
中には資料請求したら「あなたは採用です」と言われ
焦りまくったケースもありました。

ただし、僕は
冗談みたいに競争率が高い
「アナウンサー」になると決めていたので、
全くその恩恵?は受けませんでしたが。

当時の仲間は
SEや営業の仕事についたものの
バブル崩壊後は
「バブル就職組」なんて言われて
まるで実力が伴わないようなことを言われたのです。

・・・なあ、みんなどうしてる?



「胸を張れや!」

みんなわかっていた。
みんながバブルの恩恵を手にしたわけではなかった。
「格差」なんて昔からあった。
でも弱音をはけば「根暗!」と嘲られるのが怖かった。

みんながみんな背伸びをして
バイトしてバイトして
フラフラでイブの夜に彼女の前で高いびきだったやつ。
ワンレンハイレグで茶の間から家族に見送られて出かけた女の子。
友達の車借りておっかなびっくり彼女を誘った奴もいた。
業界人が使わないような業界用語を使ったツーヤーもターイー。


・・・でも、ちっともダメじゃなかったぞ。

だって、あの時代なりの
「向上心」があったもの。


背伸びする気持ちがあったもの。

今、スカスカで音の薄い
90年代の楽曲がラジオで流れると
なんだか当時の僕達が愛しくなる。


橋本元総理が亡くなり、ゼロ金利が解除され
バブルが勝手に旅支度を始めている。

おい!
僕達に


「さよなら」ぐらい言っていけ!

幸福は夏の駅

2006-07-08 | Weblog
いやあ。
夏になると食べたくなる食べ物って
ありましぇん?

カレー?
冷やし中華?
そうめん?

僕は何年かに一度、
夏になると
なにかの献立にはまります。

例えば
大学生時代なら「レバニラブーム」になり
おいしくてリーズナブルなレバニラ炒めを求めて
真夏の町をさまよったことがあります。

また

「朝食に天丼を食う」というブームもあり
健康の危機から脱出するのは大変でした。
(早朝からやってる店があるのよ)

社会人(局アナ)になってからすぐは
「もつ煮込み定食」(松葉屋さん)&
「きのこスパ&タバスコたっぷり」(喫茶べえすさん)
「ナポリタン」(リバティさん)のことが
朝から頭にチラついたものです。

でも、
フリーになってからは
・ ・・あまり時間が無くて
「その日の仕事場の近くの店で」ってのが多いです。

ただ、
この夏お勧めなのは・・・

「湘南肉味噌うどん」

これは大船や鎌倉などの
限られた駅そば
「大船軒」のメニューにあるのですが

まず、汁はほとんどありません。
麺はうどんだけど「比較的細い」

つまりどんぶりの中に
白くて細いうどんが
「どう?」って鎮座しているのですが

その上に
ミートソースのように
「肉味噌」(熱々)がかかっているのです。
これが「うまっ!」

お店のかたが
「つゆないんですけどいいですか?
つゆいれます?」と自信なさげに
聞いてくることがありますが、

肉味噌のうまみと
うどんの食感を楽しむなら

余裕綽々で
「結構です」
と、お断りしましょう。

うどんの温度は季節によって違う細やかさ、
(だから別に冬でもお勧めだわさ)
これで330円!

ああ、書いていて
お腹がすいてきました。

美味しく食べるコツは
七味をふって
「ガツガツ食べること」

湘南方面にはおいしい物が沢山あり
雑誌にも紹介されていますが

本当においしいものは
自分の足で探すのだ。


でもあんまりたくさんの人がいくと
僕が食べられないから、

まあ、忘れてくれてもいいでしゅ。

神出鬼没!本気だじぇ!

2006-07-03 | Weblog
毎週水曜日の朝、文化放送でお届けしている
「吉田たかよし プラス!」内の「神出鬼没」
(7時20分ごろ)お楽しみ頂けておりますでしょーか。

ごくごく身近ながら「知らなかった!」という話題を、
石森なりに追及してます!

夕方5時の「ニュースパレード」では現場で何が起きているのか、
極力客観的に、でも、その場にいなければわからない最新の空気を
どうにか伝えようと努力していますが

「神出鬼没」のほうは
石森の感じたことも入れながら
時には批判精神も露にしつつやっとります。

だからもしかしたら「それは違うよ!」って声も
あるかもしれませんが、僕の話をきっかけに
それぞれの受け止め方をしていただければ
それが一番嬉しいです。


少年時代の僕にとって
「ラジオは知らない世界を教えてくれる魔法の箱」でした。

音楽にしろ、ニュースにしろ、Hな話にしろ、
背伸びして、少し大人の世界を垣間見るものでした。

だから「驚き」があるのがラジオだと、
今でも思っています。

たまーにネタが他のメディアとかぶると悔しい想いをするのですが
それは「ほかの人とおんなじような発想しかできなかった!」という不甲斐なさだったりして。

そのためには、たかよしさんはじめ、
スタジオの出演者3人との
「ガチンコぶっつけ本番」のやり取りの中で
「驚き」が伝わるよう、
ややアゲアゲでしゃべったりもしています。

ニュース番組のときの僕を知っているかたは
少々とまどうかも。

でも、「字面を読み上げているだけ」では
ラジオである意味がない!活字媒体とかわらないもの。

また、わざと話の核心のところは一切どこにも書いたりしないで
たかよしさんたちの「予測できない反応」を
期待したりして。
(たかよしさんのオーバー?にも見えるリアクションは
時々噴出しそうになります、演技じゃないんだもん)

だから、
ちょっとやりすぎとちゃう?と思っても
長―い目で見てちょうだいな。
あなたと一緒の時間を楽しみたいのです。

僕自身もこれまで、幾度か
レギュラーで1~2時間のDJをやってきましたが
たとえ10分ほどでも、同じパワーを注入して勝負しています。
こゆいぞー。

今もいくつかの話題を取材&準備中ですが
どれもテーマを掘り下げていくと
結局は取材相手である皆さんがたの
「人間性」が素敵だったり
興味深かったりするのだと気が付きます。

ああ結局「人間」を取材しているのだと。

この先の数週間も、魅力ある方々を取材しました。
もしよかったら、
朝のひととき、(とくに憂鬱な朝は)
文化放送にダイヤルを合わせてみてください。

ちょっとうるさいかもしれないけどな(笑)

DVDりりーす!

2006-07-02 | Weblog
さて、収録時にもお知らせしましたが
「ROD&REEL」という雑誌から生まれたDVD
「TOYS STYLE」(地球丸レーベル)がいよいよリリース!
これに声で(自分が)楽しく出演させていただいてます!

トップ屋(敢えて水面のみでHITさせることにこだわるジャンル)の、カリスマ2枚目半の荒井謙太(フロッグプロダクツ)さんが
野原の池でバス釣りに挑戦する笑いありチャレンジありの奮闘記で
新井さんとこの製作(フロッグプロダクツ)の「妙な」ルアーの数々も楽しめます!
(これ、おまけでルアーが付いているのだ)

このトップ屋荒井さんに、
全編アゲアゲのトークで絡んでくるのが私、
石森則和であります!
全力投球しています。

すでに釣りに興味の無かったかたがたから
面白くて最後まで見ちゃったとの感想をいただき
感無量!続編をとの声も聞かれるこの爽快感たっぷりのDVD、
荒井さんの「面白キャラ」と
なんだか知らないけどバンド演奏している特典(なのか?)映像も入っていて文字どおりおもちゃ箱みたい。


よろしかったらおひとつどうじょ。


バスフィッシングの専門店その他でも店頭に並びます。
価格は税込み3990円でしゅ。