映画鑑賞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
恐がりの私は、切った張ったの映画が苦手である。
　　スポーツもプロレス、ボクシングは見たくない。
　　相撲、野球、サッカー、ラグビーも、自分からはチャンネルを回さない。
　　親方が好きで見ているのに付き合うくらいだ。
　　血と競争が嫌いなのだ。
　　そのくせ、アガサクリスティのミステリーが大好きだから矛盾している。

　　昨夜は、親方、高倉健さんの『死んで貰います』という、ヤクザ映画を観ていた
　　高倉健さんと同じ年の親方、このところ、健さんの映画を観いる。

　　『死んで貰います』は、題名通り、ヤクザの刃傷沙汰の場面が多い。
　　私、見たくなくて、ずっとパソコンに向かっていた　
　　たまに画面に目をやると池辺良さんが出ていた。
　　端正なヤクザ姿の池辺良さん、素敵だった。
　　親方がいうには、高倉健さんと池辺良さんは仲が悪かったそうな。
　　どこから、そんな話を仕入れたのだか。
　　
　　そして、今日も又、親方、午後から、テレビの前に座ったきりだった
　　『地上最大の作戦』を3時間観ていた。
　　1962年制作のアメリカ映画だ
　　モノクロだ。
　　舞台は第二次世界大戦中のノルマンデイ上陸作戦。
　　連合国軍がノルマンディに上陸して、壮烈な戦いを繰り広げる。
　　ジョン・ウェインとヘンリー・フォンダが出演していた。
　　戦争映画も好きではない。
　　とにかく、血を流して人間が死ぬのが嫌なのである
　　争いごとが嫌い、事なかれ主義者。
　　いいえ、平和主義者です。
　　
　　太平洋戦争勃発の翌年に中国大陸で生まれた私。
　　中国の新京(現在の長春)で、3歳の時、ソ連の空襲を体験している。
　　そして、命からがら、日本へ引き揚げてきたのだ。
　　戦争は、もう、絶対に嫌だ。






　　

ショック!!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
夜の内に雨が降ったようです。
　　一雨ごとの暖かさと申しますから、これで庭の梅も綻んでくれる事でしょう。　
　　
　　昨日から、私の中に憂鬱の塊が存在しています。
　　簡単な英単語のスペルを間違えたのです。
　　何で？
　　脳の老化がここまで来ていたとは・・・
　　ショックでした。
　　親方は、普段使わないのだから忘れても仕方がないさ、と、慰めてくれましたが。
　　先程まで覚えていた花の名前が出てこない等は序の口。
　　迷子になったのか、ひょこっと出てくるときもあります。
　　確実に脳細胞が衰えています。
　　　
　　今朝、ふと思いつきました。
　　中学英語の勉強をやり直そうと。
　　私の世代の教科書は「ジャック＆ベティ」です。
　　
　　5、6歳の頃、叔父の本棚にあった、『リーダズダイジェスト』を見ていました。
　　読めもしないのに、子供心に外国への憧れがあったのでしょうね。
　　戦後間もない頃です。
　　中学生となり、「ジャック＆べティ」を手にしたとき、胸が躍りました。
　　『リーダーズダイジェスト』を思い出しました。
　　教師に続いてテキストを復唱し、アルファベットをノートに綴りましたね。
　　夢中で予習していきました。
　　あの頃のわくわくした気持ちを再び味わいたくなりました。

　　中学英語のテキストを手に入れようと思います。
　　つるつるに伸びきった脳を活性化させるのは困難だとは思いますが。
　　頑張ります。

作家は地元の美術の先生です。
　　私の所属した合唱団で指導して下さった先生のご主人様です。
　　残念ながらお二人とも故人となられました。
　　とても、素晴らしいご夫妻でした。