ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

ナイロン100℃ 36th SESSION 黒い十人の女 ~version100℃~

2011年06月07日 | 演劇・芝居
オリジナル脚本: 和田夏十(映画『黒い十人の女』市川崑監督)
上演台本・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
公演日程: 2011年 5月20日(金)~6月12日(日)
会場: 青山円形劇場
出演者: 峯村リエ 松永玲子 村岡希美 新谷真弓 植木夏十 安澤千草 皆戸麻衣 菊池明明・
廣川三憲 藤田秀世 吉増裕士 眼鏡太郎 小園茉奈 木乃江祐希 白石廿日 水野小論 野部青年
森田甘路・みのすけ / 中越典子 小林高鹿 奥村佳恵・緒川たまき




テレビ創生期。プロデューサー「風松吉」と9人の愛人と妻たち。
愛人たちはお互いの存在をそれとなく知っており、風が浮気者であるという事も重々承知しているものの、
何故か風から離れられない。
女たちは「風がポックリ死ねばよい」「風を誰か殺してくれないかしら」と口々に言うのだった。
そんな話を耳にした風が思い悩んだ末の相談相手は、妻の双葉だった。そこで妻が立てた計画とは…。



1961年(私が生まれた翌年だ)に公開された市川崑監督による日本映画の劇場版リメイク。
映画では風松吉が船越英二。
妻と愛人が岸恵子、山本富士子、宮城まり子、中村玉緒ら。
そうとう斬新かつスタイリッシュな映像だったそうだ。DVD借りて見たい。


今回は青山の円形劇場。6月1日の夜にRさんと行きました。

舞台版もスタイリッシュの一言。
客席から見下ろされる回転する舞台に据え付けの舞台道具はない。
場面場面で必要な四角いボックスや、疑似的なドアや、十字架が配置されるが、
これらをステージに置いたり、持ち去ったりする一連の作業が
すべて振付として演出に組み込まれている。

物語は60年代のテレビ局の雑多でドタバタな空気。
一応仕事ができるとされており、それなりの権力も持っている男が
刹那的に多くの愛人と関係する。
途中からサスペンスになり終盤は猟奇的であるが、それほどどろどろではない。
脚本は自由自在で常に笑いにつつまれている。

小さな円形舞台に多くの登場人物がひどく複雑な動きを求められる。
一人でも間違えれば、全体の動きが破綻しそうな緊張感。

簡素な座席に3時間はお尻への負担も相当の物でしたが、
それでも心から満足して帰りました。


ケラリーノ・サンドロビッチ。天才恐るべし。
中越典子かわゆし。
緒川たまき萌え~。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
貼ってあったチケット (takako)
2011-06-07 22:00:16
行って来られたんですね。
夕方にこうやって劇場に行かれるのも
やっぱり「都会」にいるからですわ
昔の映画が見たいです。
返信する
takakoさん (B)
2011-06-08 07:59:28
ああ、コルクボードみてたのね。
じゃあ、板橋でも「都会」でいいや
黒い十人の女はなんとなくtakakoさん向きかも。
返信する

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