皆さんのお口の中に、写真のような銀の詰め物がよく入っていると思います。
この金属は「アマルガム」といいます。
アマルガムには、50%の水銀が含まれています。
水銀は、人体に有害な物質の中でも最も神経毒性が強いのです。
水銀毒性の権威、ケンタッキー大学のボイド・ハーレー教授の研究によると、アマルガム充填を受けた患者の血中や尿中には、充填を受けていない人の5倍から6倍もの水銀が検出されていることがわかっています。
自閉症は神経失調で生じる発育不全症状のひとつです。
ハーレー教授は「この件でアマルガムと自閉症の因果関係が明らかになり、訴えが認められる可能性は大いにある」と話しています。
他に、水銀によって引き起こされると考えられている疾患として、以下のものがあります。
急性毒性: 気管支炎、肺炎などの呼吸器疾患、出血性胃腸炎、下痢、嘔吐、腹痛、腎不全、皮膚疾患、中枢神経障害、胎児への影響、母乳への高濃度の移行。
慢性毒性: 虚弱、慢性疲労、体重減少、食欲不振、歯肉炎、唾液過多、糸球体腎炎、肝臓障害、イライラ、「キレる」症状、抑うつなどの各種神経症状、発癌など。
神経症状: 運動失調、求心性視野狭窄、構音障害、味覚障害、不眠症、感情不安定、記憶障害、筋肉のふるえ、躁鬱症、痴呆症(アルツハイマー)など。
掌蹠膿疱症
アマルガムに関する研究によって、歯科材料で使われたアマルガムは3年以内に劣化し始め、10年後には総重量の約73%が減少すると分かっています。
つまり、アマルガムは口の中で腐食し続けて水銀が体内に吸収されているというのです。
アマルガムが腐食するのは、ひとつは唾液が電解液として作用するためです。もうひとつは、果物や野菜など、飲食物に含まれる酸が原因で化学反応を起こすのも原因になっています。また、咬むときに摩擦が生じ、その熱でアマルガムに含まれている水銀が蒸発、水銀蒸発が発生するともいわれています。
世界で相次ぐ規制・訴訟
アマルガムを規制する動きが各国で進んでいます。
1987年にはスウェーデン政府が妊婦にアマルガムの詰め物をしないよう警告を発表、98年にはイギリスでも同様の発表をしています。もちろん、理由はアマルガムに含まれている水銀が母体から胎児に移って悪影響を及ぼすことを懸念したからです。
カリフォルニア州知事は水銀撤廃の法制化に向けて法案を提出しました。法案には、水銀を使用した体温計の撤廃も含まれています。「水銀は地球上の生物に蓄積する持続的毒性の高い毒物である」としています。また、消費者団体が訴訟を起こしています。
このほか、コロラド州ではすでに数年前から、アマルガム充填の制限が法制化されています。
また、2000年にはメーン州、アリゾナ州で「歯科医師は水銀の潜在リスクに関する詳しい情報を患者に提供すること」が義務化されました。
歯科用アマルガムが撤廃され、アマルガム充填が過去の遺物となる事はもはや間違いないようです。
現在、あらゆる医療から水銀使用を撤廃しようという動きがあり、対象は、体温計、ワクチン、消毒剤も含まれております。政策的に見ても、医学的に見ても、この流れの中、口の中でそれが使われ続ける事は矛盾していることは間違いないのです。
アマルガム水銀が、もしあなたのお口の中にあるのなら、積極的に取り除くことを、お勧めします
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