富貴蘭の四季

富貴蘭の四季と魅力

天晃殿

2008年01月28日 | 縞物
今回の寒波は凄い雪をもたらした!まだあちら、こちらに積雪が残っている。
雪は降り積もる時は何だか暖かい感じがするが、いまは底冷えがこたえる。
写真は天晃殿。
平成16年度の登録品種。
やや立ち葉で葉姿の良い品種。縞はやや後冴えの白黄縞で軸の泥は少ないく軸元に少しだけ。
青根に近い泥根で根先がやや赤い程度。
この木はやや派手柄。と言っても葉表は私的にはちょうど良い加減・・・・!
白黄の縞の色合いも良く解かるかな!
出すつもりが無かったので写真がぶれた!!

面白いのは葉裏が派手だが葉表は地味になる。奥の子は青く地味柄であるが、葉裏は最上に見える。
これも天晃殿の1つの特徴?
春には葉裏と葉表の違いを詳しくUPします。
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宝錦

2008年01月20日 | 縞物
宝錦は以前、金兜との判別が良く言われていた。宝錦は縞が下葉になると白縞になる。
耳にたこが出来るほどよく聞かされたものである。
それが今では高千穂の縞、龍泉錦、天嶺など非情に良く似た品種が出てきて判別が容易で無い!
この宝錦は平成3年に入手したものである。
現在の棚は都会と比較して寒冷地であるため葉が詰った。しかし木全体の特徴は宝錦である。
葉はやや姫葉で紺性が強く艶が有る。斑は出芽の時萌黄で出て黄色に変化し、下葉で白(白黄)
となる。葉先は少し丸い様な感じがあるが尖った葉もある。

この木は宝錦に紛れていた木で相違点は木の姿。やや立ち葉である。
斑色は出芽は萌黄で後冴えで宝錦と同じ。ただ葉艶が少ない事と、斑色が下葉で白くならない。
高千穂の縞と言う人も居るかもしれないが、私的には宝錦である。

斑色はよーく似ているため本当に見分けが付かない。例えば龍泉錦、天嶺を購入した場合必ず宝錦を同時に購入し2~3年賭けて比較しないと分からない場合が多い。
特に割り子だと困難を極める!
金兜、美加登、阿波錦と同じかな。羅因の光の様に統一すれば良いが・・・・・。
金兜の素立ちの木があったので比較してもらえれば。
背景が少し異なるが条件は同じです。
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富士錦

2008年01月17日 | 縞物
今日は朝から雪!午後0時頃の外気温も-1度でとても寒い!!
これで積雪30cm程になれば気温が低くても何だかホワッと暖かいのだが。
外は雪なので白縞と言われる富士錦。
葉重ねの良い姫葉で形の良い木姿で、出芽は萌黄色で上がり、段々白くなる縞である。
大変古い品種であり、長年あまり変化する事無く脈々と芸を維持している品種。
覆輪の富士覆輪、中斑の鳳。どれも味わい深い品種となる。
縞、中斑の増えは良好だが、覆輪となると少し気難しくなり増えも育ちも環境が合わないと・・・・・
これは親木。少し地味な木であるが、良い子を生む。
しかし生まれた子は最初最上柄だが段々派手に!!!

この子は親からはずして4年程。上に行くにしたがって派手になった。
覆輪になるかどうかの瀬戸際である。

縞物が覆輪に変化するパターンは最上柄から、源平気味の柄からの2パターンがある
が、どれが良いのでしょうか?
前項の金兜は最上柄から源平になって覆輪。御旗は源平気味の柄から覆輪。幽谷は源平気味
の柄から覆輪。金鉱も源平から。
この富士錦は最上柄から突然覆輪様に柄が変化して来ている。
このまま幽霊となるのか?


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羅紗覆輪

2008年01月13日 | 覆輪
昨日まで八千代、建国殿、羆覆輪、羆とその特徴や違い、解からない所に付いて書
き込みして来ました。
八千代として出回っている物には西出都の青、司光殿、その他類似品
建国殿として出回っている物には建国殿の青、羆覆輪の青、羆の青、その他類似品
建国殿縞として出回っている物には羆覆輪の覆輪崩れ、羆の青、その他類似品
羆として出回っている物には五十鈴川羆、羆、建国殿羆、羆覆輪系羆、その他類似品
今日は誰が言ったか羆ファミリーの総まとめと羆覆輪の類似品の羅紗覆輪を紹介します。
木姿は羆覆輪にそっくりの羅紗覆輪。落ち着いた感じの覆輪種です。

やや立ち葉で時折やや姫葉を交えたり、内反りの葉を交える所は羆覆輪と同じ。
羆覆輪と異なる点はここ。

少し緑がかった黄色の後爆ぜ覆輪で紺との境界がぼやける!

軸は付けまでびっしり泥が被る。
この羅紗覆輪はかなり侮れない品種。派手な柄に成るととても綺麗!
この羅紗覆輪が羆覆輪に混じっているからご用心!
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建国殿、羆覆輪青

2008年01月13日 | 建国殿
建国殿の青と羆覆輪の青の違いをどの様に判別するかは困難と言って良いと思う。
作場や肥料の程度によってサイズや葉幅などが大きく異なる。ここに羆の青が入るともっと話が
ややこしくなる。
まずは建国殿と羆覆輪の違いの判別は、しっかり作られた物なら区別が付くかもしれない。
花付きの写真しかなかったが。
先ずは建国殿の青。

葉の変形は立ち葉の葉の中にやや姫葉が混在する。また少し内反りの葉も出現するが、羆覆輪
よりはまし!軸の泥も葉の付けに向けて滲む様に入る傾向に有る。

羆覆輪の項でも言いましたが特徴は内反りの葉が混ざる事。
この葉芸は青に成っても同じ葉芸をする。

軸の泥は滲まないポテっとした感じである。
これが本当かどうかは解からないがわたしはこれで判別している。
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2008年01月12日 | 中斑
昨今、羆と呼ばれる品種には色々なタイプの木が見受けられる。
基本の芸は紺覆輪中抜けで葉裏に墨を流すという事で。
葉の付け上部に虎斑があり葉にも虎斑が有る木。
付け上部に斑は無いが、葉に虎斑の有る木。紺覆輪が不明瞭な木。斑が黄色や白っぽい木。
全体の柄が暗い木。派手な木。地味な木など・・・・・です!
でも共通するのは紺覆輪や虎斑が有る木はやや小さい。初めて羆を見たときこんなに小さい!と
驚きました。2つの斑の異なる木を紹介します。

これは五十鈴川系羆で天葉は白く上がり直ぐに紺に暗み、再度爆ぜて、付け上部に虎斑が出たり
葉の表裏に虎斑がでたりします。

これは五十鈴川でない羆。特徴の違いは葉の付けね、軸の所がスッとスリムな所と、付け上部に
はっきりとした白黄の虎が出ないことです。

羆は子出しが悪く青ばかり生む!五十鈴川は同様の子を出す確立が高い!と良く耳にします。
系統!と言えばそれまでですが、これ何で?
羆は品種としたら派手です。だから青でなく超はで(幽霊)を生むと思いますが、これが青!これ何で?
また羆は超弱い!温室で作っていても芯止まりに成ったり、こじれたり!これ何で?
数が少ないだけに分からない事だらけ!
羆ファミリーと良く耳にするが本当に?
建国殿が親木?羆覆輪が関係ある?また別?



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羆錦(本物?)

2008年01月10日 | 縞物
五十鈴川羆でなく、葉の付け上部の虎斑が無い羆に付いた青の子でしたが、葉縁に白斑が出た。
(覆輪様なので斑とした)
一発芸かな?と思っていたが、3枚の葉に柄が出た。
他の木には中斑で同じ白縞が出たのもある。

この白斑は面白い事に下葉で暗んで萌黄色に成る。最初は墨に成るかなと思っていたが。
考えれば当たり前かもしれない。羆の斑を良く見ると黄色と白が有るから縞柄になると黄色と白が
出ても構わない。また羆覆輪は天葉の出芽が白だし、下葉も白覆輪に成るから。
残念ながら天葉は青!
恐らく白の中斑の羆が有るに違いない!
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羆錦(本物?)

2008年01月10日 | 縞物
系統が良い建国殿として15年以上前は本当に無地の木であった。
何時の間にか大株になり青の子や縞の子を出した。
前項の羆覆輪でも記述したが、昭和10年発行の文献によると。
羆覆輪の覆輪が消えて黄縞となったものなり。とある。

少し太い黄縞が中斑状に入り、細い縞もチラチラ入る。

天葉は芽出しから黄色く上がる。
黄縞は葉裏に抜ける様に入る。黄縞は下葉で少し白黄になるが羆覆輪の様に白くならない。
突然1本の子の天葉が紺覆中透けで上がった。
これと同じ変化をした物が東京大会の写真集に大降りで派手な羆で出ている。

葉裏に抜けた柄は白っぽく縞柄とは少々異なる。
これが、明治41年に銘鑑に登場している羆錦である!
軸の泥はポテッとして前項の羆覆輪?に良く似ている。
葉姿も立ち葉と姫葉が混在しており、これも前項の羆覆輪?に良く似ている。

ここで建国殿縞、羆覆輪に付いてまとめてみる。
1)建国殿縞は金色(黄色でない)の中通し縞で、縞の部分は窪む。天葉の芽出しは ほぼ青く見えるが葉裏の堅条線は白く見え、また葉裏に羆芸を表す事もある。斑 は下葉ほど明瞭となり日を強く採らなくても爆ぜてくる。
腰斑は葉の縞の太さに関係無く黄色く入る場合がある。 
根はルビー根と泥根の混在。葉姿は殆どがやや立ち葉。

2)羆覆輪は天葉の芽出しは葉裏に抜ける白縞で上がり、直ぐに黄色に変化する。
 斑の部分は建国殿の様に窪ま無い。
 下葉になると白覆輪となるが、黄、白が混在する場合もある。
 葉縁に斑を出したり、爪覆輪の斑を出したり不安定な物がある。
 腰斑は殆ど入らない。
 葉姿は内反りの葉や、やや姫葉が混在する。
 派手に移行すると殆どが幽霊となるが中には中斑状に成る場合がある。
 根は泥根。新月殿に成るとルビー根
 (覆輪になると芸が固定し中通し縞にはなかなか成らない)

3)羆錦は天葉の芽出しは葉裏に抜ける黄色で、下葉になって白黄となる。
 葉姿は羆覆輪と同じ。
 縞木の柄は変化し場合、羆と同じ紺覆に成る様である。
 腰斑は入らず葉に縞が連続して入る。
 根はまだ泥根。

さて建国殿縞と羆覆輪に違いが有る事が分かりませんか?共通点が多いだけで同じではないと思いますが。
このブログを見た方は恐らく棚でウムム・・・・・と考えておられるかもしれません。
そうそう、建国殿や羆の実生が沢山出ている様です。青でも本ちゃんは大事にしましよう!!




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羆覆輪?建国殿縞?

2008年01月09日 | 建国殿
昨日の羆覆輪は葉は立葉でした。また柄は白に上がって黄色に変化し下葉で白くまた変化しました。
建国殿の青を知人から頂きました!縞が出るから根気良く作って下さいとの事であった。
1作で縞が!縞は葉縁のみで、中に切れ込む。

羆覆輪と同じ感じの縞で立ちは初め白で3cm程伸びて黄色くなる。

葉先は覆輪にならない。

同じ様な柄の木を建国殿縞、建国殿覆輪としているのを見た事がある。
羆覆輪の柄で建国殿か?で覆輪?
色々悩んでいたら良く行く専門店でこんなのを見付けた。

姿も縞柄も同じではないか!!

よーく見ると堅条線の外側をはしっている様な感じで柄の部分の葉肉は薄くない。
恐らく柄の性質から見て羆覆輪の柄が暴れた物だと思うが・・・・。
しかしこの手の木は葉表に堅条線が良く入るからひょっとしたら羆から出た物
かもしれないし、はたまた芸が同じで全く別の物の可能性もある。
どうですか?
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羆覆輪

2008年01月08日 | 羆覆輪
今日は羆覆輪。
昭和10年の古い文献で羆覆輪は以下の様に記述されている。
羆覆輪は立葉にて葉形並、芽だしより夏季に亙り白覆輪にて後ち黄覆輪となる。
地と覆輪の境界に白斑現る。葉表粗にして葉裏に墨流し及線條あり。
羆とは全然別種のものなり。
とある。しかしながら、明治41年の古い銘鑑には羆覆輪及び羆錦がすでに出ている。
同じ品種なんだろうか??
今の羆覆輪の柄の変化はこう!(9月)

全体的に白勝ちで写っているが、天葉の出芽は確かに白く上がる。
そして伸びるに従って黄色く変化する。(10月)

こんな感じ!!
そして下葉になるとまた白くなる。

葉形は特徴があり、よく内反りの葉が出る。(建国殿でも時々あるが羆覆輪ほどではない)

建国殿とは柄の感じがまったく異なる。
羆覆輪は天葉の芽出しから葉肉を貫く柄。
建国殿は天葉の芽出しは殆ど青。時々柄があるが羆覆輪程はっきりしないと思う。

例えば建国殿青でもこんな芸をする。

葉裏からは紺覆輪に見えるが、青!!
そうですね!これが前回紹介した八千代芸ですね!

葉裏からは縞に見えるが、葉表には通らない。芽出し時葉裏の柄は全くと言って良いほど当てにならない。

昨日の建国殿と羆覆輪はまったく違う事が分かるでしょう!
例えば羆覆輪の柄が乱れたらどうでしょう?建国殿?羆錦?



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