歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

小谷野さんがラジオに出ていた

2010年02月06日 | 本とか雑誌とか
けさ6時台のラジオに小谷野敦さんが出ていたのでびっくりしました。もちろん録音ですけどね。近刊の著者に話を聞くコーナー。もっと高い声の人だと思っていたのですがわりと低い声でけっこう機嫌よく喋っていた。そりゃ金儲けのためには本が売れないとね。本を売るためには喋りもするでしょ。何年か前に午後のラジオに出て有江活子さんと話をしてたときはえらく機嫌悪そうだった。あのときとは大違いだ。偶然ながら、おととい、図書館で『国文学解釈と鑑賞』という雑誌の2月号を手にとったらたまたま小谷野さんが「羅生門」についての文章を寄稿しているのを見た。『『こころ』は本当に名作か』での「羅生門」についてのコメントと同趣旨でした。「羅生門」がたいした作ではない、ということは石原千秋さんも言ってますね。

わたしは芥川龍之介はそう読んでないのですが、「奉教人の死」は好きです。彼のキリシタン物の代表作だし、舞台も長崎の町なので、何度も読んでます。文体も面白いですよね。志賀直哉が「奉教人の死」について、「読者を三度驚かす小説だ。なんで最初から女と明かさんのだ」という意味のことを書いていますが、無体なことを言いますね。

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