おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

江戸の昔からイチボウネ

2016年11月12日 02時27分46秒 | 農業

秋空、秋雲の下、稲刈り後初めての耕し、イチボウネ



伸び青める水稲ヒコバエをイチボウネで作土に混ぜ込む。水路に水はない



イチゴ苗の定植を終え、パイプハウス組み立てを終えてイチボウネ


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 2016年09月29日、イチゴの定植を終えたTさん(弊ブログ2016年10月11日
 10月05日、定植苗の上にパイプハウスを組み立てた(弊ブログ2016年10月15日
 そのパイプハウスにビニールを被せ張るだけになった10月12日(注1)
 水稲ヒコバエ伸びる刈田をトラクターで耕すTさん(上の写真)
 稲刈り後、一回目の耕し

 この耕しを何と呼ぶかをTさんに伺う
 答えはイチボウネ
 やはりそうだったかと独りがってんの筆者
 
 すなわち、筆者は江戸時代後期の文字史料から、かつて次のように記した(弊ブログ2011年02月04日
   幸手市の弘化3年(1876)「農業日記帳」に「にほうない」の文字がある
   すなわち、2番目のうない・耕耘を指すニボウナイとなる
   類推すると、1番目のうない・耕耘はイチボウナイになる

 さらに、『鴻巣市史 民俗編』(1995年)に依拠して次のように記した(弊ブログ2011年02月05日
   イチボウネを、鴻巣市域ではイチボウウナイと呼ぶ

 上記のように文字史資料にイチボウネを確認していた
 この呼称を農業者に直接確認できた
 100年以上前から連綿と続くイチボウネを文字史料と非文字史料(口承)に確認
 よかった、よかった

 注1 ビニール被せ張りは10月13日(弊ブログ2016年10月23日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年10月12日 撮影地:埼玉県久喜市

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