おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

渡良瀬遊水地 ヨシ焼きは住民の協働

2014年03月22日 00時00分00秒 | 民俗

写真1 今年も火はヨシ原を走り出した、退きあげましょう、H集落の女性出役者 11:18


写真2 もー心配ない、退きあげよう、H集落の男性出役者11:56


写真3 H集落のヨシ焼き出役者が到着 持ち場に向かう 09:48


写真4 まず1ヵ所に火着け 10:21


写真5 火がヨシ原へ走り出すのを待つ、H集落の女性出役者 11:06


写真6 ヨシ焼き出役者にはワッペン 11:10


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 渡良瀬遊水地のヨシ焼き。
 春を告げる行事。
 今や観光客も多い。

 さて、ヨシ焼きは遊水地周りの住民が集落ごとに担当区域を分けて実施する。
 たとえば、H集落は次のようである(写真1~写真6)。
   集落の構成戸から大人1人が出て、地先のヨシ原に来て火を着けまわり、監視する。
   この出役は無報酬。
   男性でも女性でもかまわない。
   出ない戸にペナルティーは課さない。
   ヨシ原はヤマ・山と呼ばれる。

 集落単位に住民がかかわるのは、次のような、今はなきヤマの共同利用に由来。
   ヤマは集落ごとに区切られていた。
   そのヤマをH集落は毎年細分し、住民・構成戸にクジや入札でヨシを刈らせた。
   ヨシを伐った住民はヨシズなどを造り、販売して現金を得ていた。
   大切な換金農間余業の対象がヨシであり、ヤマであった。

 引用・参考文献等:弊ブログ2014年03月17日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年03月15日 撮影地:栃木県・渡良瀬遊水地第2調整池



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