ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

生田川無言にて滝群に至らず

2020-05-11 07:31:45 | 人とお庭の間には
 二月の滝群探訪、常陸太田市生田川(おいだがわ)の続きです。



水音に耳を傾けつつ、さらに奥へと向かいましたが。
俄かに、行く手は暗転。



足が、止まりました。
眼前に、水害の痕跡が累々。



この先は、無言の行となりました。



路床も、完全に洗われた跡あり。



それでも、残された砕石の路盤は分厚く。
林道工事そのものは、入念に施工されていたようですが。
桁外れの降雨で、地形が変容したようです。



路面に隣接しつつ、より高いところを流れるエリアも出現。
このまま川床の土砂堆積が進めば、いずれは道が呑み込まれます。
この他にも、強烈なシーンは数多あり。



寸断された側溝と、路床の岩盤のコントラストも。
そこに湛えられた清水は、今は水晶の如し。
不思議な静けさを帯びておりました。



支流の沢の合流点などに、特に酷い被害が認められました。
さらに上流は無事でしたが、道中難儀につき、時間切れ。
結局。



滝群の看板前で、引き返しました。
昨秋の水害は、支流レベルでも、かくも甚大。
復旧には、相当の予算と工期が必要になるでしょう。



一県民としても、頑張りたいと思いましたが。
路床に溜まった清水のほとりに、何かがキラリ。



おおお、それはまさに貴金属の光沢、のようでもあり。
永遠かもしれない、その輝きの行方は山の神さんに委ね、とりあえず画像で頂きました。
そういえば山麓には、大金さんとか金山さんとか、金属にちなむ姓の方もご在住。



昔も今も、きっときっとこの岩盤の奥に、秘蔵の何かはある。
のかどうかは、ついにわからず仕舞いでしたが。
視線を再び、生田川にもどせば。



巌も良いが、流れも良し。



流れ良ければ、滝も良し。



滝も良ければ、響き良し。



ヒビキヨケレバ、日々キヨしとな。
さらにまた、時にはその清流が、青き龍なるセイリュウと変ずるのもこの列島。
それでも生きるかそけき青葉さんと、感謝の報告とさせて頂きました。



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