安呑演る落語

音源などを元に、起こした台本を中心に、覚え書きとして、徒然書きます。

金明竹(用語解説)

2006年01月20日 | 落語
解説
・金明竹(きんめいちく)
 真竹の一変種で、茎、枝ともに黄色を呈し、節と節との間の片側には、交互に緑色の広い筋が走る。
観賞用で銀明竹と対とされる。石川県加賀市篠野(ササノ)のほか、群馬県や福岡県にあり、<天然記念物>

・祐乗・光乗・宗乗(ゆうじょ・こうじょ・そうじょ)
 室町~江戸時代の彫金師で、後藤祐乗(初代)、光乗(四代)、宗乗(二代)
祐乗・光乗・即乗(八代)を”名工三作” 三作は三人の名人の作品の意。

・三所物(みところもん)
 小柄(コヅカ)(刀の鞘に装着してある小刀)、笄(コウガイ)(おま軸、髪のかきあげなどに使うへら)、
目貫(メヌキ)(刀のつかにつける飾り金具)の揃いをいう。

・備前長船の則光(びぜんおさふね の のりみつ)
 刀鍛冶の名。四代あって、初代がもっとも有名で、室町~桃山時代が活躍期。

・四分一(しぶいち)
 銅3銀1の割合でまぜた合金。灰黒色なので、一名「おぼろ銀」といった。

・横谷宗(よこや そうみん)
 江戸中期の彫金師。前記後藤家の下職から出て、やがて扶持(フチ)を離れ(後藤家は徳川家の臣)
町彫師(マチボリシ)となり、その名声、後藤一派をしのいだ。

・古たがや
 タガヤサン(鉄刀木)で、東インド、マレーなどに産し、黒に赭(シャ)の紋様のある香り高い木。
堅牢で美しいので、昔から高級家具や細工物につかわれた。

・埋もれ木
 古代の樹木が土中に埋れ、半ば化石化し始めたもの。
色も堅さも黒檀やタガヤサンに似ているのを言った。

・のんこの茶碗
 京都楽焼の三代目で名匠といわれた楽吉左衛門導入の作の茶碗。

・黄檗山金明竹(おうばくさん きんめいちく)
 京都、宇治の黄檗山万福寺境内にある金明竹の意。
同じ山号寺号の名刹が中国の福建にあり、臨済宗の大道場であった。明代末、その座主である隠元が、
高弟木庵らを連れて来日し、四代将軍家綱から宇治に領地をもらい、中国と同名の寺院を開き、黄檗山の
大本山とした。その庭に中国伝来の竹が茂って話題を呼んだ。

・ずんどの花活
 花道で基本となる花活で、太い竹を軸と直角に輪切りにした花活。

・風羅坊(ふうらぼう)
 芭蕉の坊号で、「正筆」は真筆の意。

・沢庵
 江戸初期の禅僧で将軍家光に帰依をうけ、品川東海寺を開いた。「タクアン」の発案者ともされる。

・木庵
前出、隠元の高弟。万福寺二代目の住職、隠元も前出の通り。いんげん豆は、彼がもたらした物といわれている。

・道具七品
 三所物、刀、小柄、茶碗、花活、掛物、屏風で七品。
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