゜・:*☆Ameria☆*:・゜

稚拙ながら、のだめカンタービレ-チアノダ-のテキストを扱っておりマス。
*相互サィト様常時募集中デス*

終わることのない夜の調べ  2

2008-06-07 15:42:28 | 中編小説
のだめ→千秋→のだめ  のだめ、メイドパロです。
※注意書き≫壱、アダルト要素を含みます。
        弐、両方とも原作のキャラとかけ離れている可能性があります。
ので、苦手な方はご遠慮いただいたほうが良いかと思います。
「大丈夫」と言う方のみ下へお進みください。
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「お帰りなさいマセ。」

「ただいま。」

「すぐにお風呂になさいマスか?」

「…あぁ。」

「分かりまシタ。すぐにご用意しマス。」


千秋の脱いだ背広を受け取りながら、静かに答える。


「…?!」


その時、嗅ぎなれないフレグランスの香りがのだめの鼻腔をくすぐった。


(女性用…?)


男が常用するには甘すぎる匂いであったし、第一に千秋が愛用しているものではない。


(女の人と、会ってたんデスか…?)


「…どうした。」


背広を受け取ったままの状態で、固まったのだめを不振に思ったらしい千秋が問いかけてきた。


「い、イェ、何でもないデス。」


ばっと顔を上げ、平静を装う。


「……なら、いい。風呂の用意を。」

「ハイ。」


ぺこりと小さく頭を下げて千秋の前から退出した。









「…はぁ……。」


幾つもある部屋の一つに半ば駆け込むように入り、背中でドアを閉める。
それと同時に、つめていた息が唇からこぼれた。


「やっぱり、彼女いるんデスかね…?」


未だ腕の中にある背広からは、甘く、それでいてセクシーな香りが漂い、大人の女性を連想させる。


「…居ないわけない…デスよねぇ……。」


平素から、千秋は外の気配を家に持ち込まない。
故に、千秋が女性と共にいるのところをのだめは見たことが無かった。



 ―――あれだけ格好よくて、才能があるのだ。
     居ない方がおかしい。



そう頭では思うものの、心がそれを受け付けない。

突きつけられた現実に、きゅぅっと胸が締め付けられ、少し息苦しくなった。


「てか、のだめ、何考えてんデショ…。」


震える指が、クシャリとスカートの裾に皺を作る。


「メイドに、こんなヤキモチを焼く権利なんて、ないんデスよ…。」


そう自分に言い聞かせ、下唇を噛んだ。




ここに来てから、もう何度同じことを繰り返したのだろうか。




自分は一介のメイドであり、千秋にとってはただの使用人である。
ましてや、のだめはあの契約の元に縛られた、単なる戦利品、もしくはおまけでしかない。

そんな自分に、千秋からの寵愛が望めるはずもなかった。


(こんな気持ち、早く捨てなきゃ…。)


でないと、いつか、千秋に生涯の伴侶となるべき相手が現れた時、この心はきっと壊れてしまう。

そして、ばれてしまえばこうして傍に居ることさえ叶わなくなってしまう。




そんなリアルな想像は、のだめにとって恐怖以外の何者でもなかった。









(もう、行かなきゃ…。)


深呼吸をして心を乱す、厄介な想いを意識の奥の奥へと押し込んだ。

これ以上グズグズしていてはまた千秋を不振がらせてしまう。






いつか、彼の傍を離れなければならない日が来るとしても、どうか、それまでは……。






そんな願いを胸に、のだめは部屋を後にした。





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ご無沙汰しております、紗羅です。

本当に久しぶりの更新になってしまいました。
もう、皆様に忘れられているのではないかと、本気で心配です。

今回、漸くアップしたのですが…、短い……ですね↓↓


次回作は、なるべく早くアップしたいです。
見捨てずに、お付き合いくださると幸せですっっ。


4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (トールポピー)
2008-06-07 18:21:41
お久しぶりです(笑)
待望のシリーズ最新作お待ちしてました(笑)
今晩は (Rika)
2008-06-07 22:06:03
お久しぶりです♪
続き首を長くして待ってました~
この先どうなるか…o(;-_-;)oドキドキ♪

Unknown (水城)
2008-06-08 22:42:13
待ってました☆
のだめが感情を押し殺してるってのが切ないですね~
続きがどーなるのか楽しみです。
そして香水の主も…
コメント、ありがとうございます!! (管理人:紗羅)
2008-06-20 21:43:50
★トールポピー様

こんにちは!
お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません…。
待望……私なんかの小説にはもったいなすぎるお言葉です…。
ですが、調子に乗って、続きも頑張りたいと思います!!!
コメントありがとうございました!!!



★Rika様

こんにちは!お久しぶりですっっ!
新作読んでくださって嬉しいです!!
短編として書き始めたはずなのに、私自身、この話の終わりが見えていません…(←?!)
本当に、どうなるのでしょう…(汗)
でもでも、ちゃんと書きたいと思いますので、今後も見守ってくださると嬉しいですvV



★水城様

感想ありがとうございます!!
いつもいつも、お世話になりっぱなしで…水城様の御宅も私が荒らしていると言っても過言ではない……ですのに…↓↓
香水の主はですね…、それが分かるのは次回か、それとももっと後なのか…。
私にも分かりません↓↓
こんな私で申し訳ないデスが、見捨てずに置いてくださると、本当に感謝です。



いつも感想を下さる皆様、本当にありがとうございます!!
また、こんな稚拙極まりない私のサイトにお越しくださり、これまたみょうちくりんな私のお話を読んでくださる皆様も、本当にありがとうございます。
最近は更新も停滞気味で、戴いたコメント等への返信も遅れ気味で、すみません…。
次回作も頑張ります。ので、よろしくお願いします!!