のだめ→千秋→のだめ のだめ、メイドパロです。
※注意書き≫壱、アダルト要素を含みます。
弐、両方とも原作のキャラとかけ離れている可能性があります。
ので、苦手な方はご遠慮いただいたほうが良いかと思います。
「大丈夫」と言う方のみ下へお進みください。
============================================
「お帰りなさいマセ。」
「ただいま。」
「すぐにお風呂になさいマスか?」
「…あぁ。」
「分かりまシタ。すぐにご用意しマス。」
千秋の脱いだ背広を受け取りながら、静かに答える。
「…?!」
その時、嗅ぎなれないフレグランスの香りがのだめの鼻腔をくすぐった。
(女性用…?)
男が常用するには甘すぎる匂いであったし、第一に千秋が愛用しているものではない。
(女の人と、会ってたんデスか…?)
「…どうした。」
背広を受け取ったままの状態で、固まったのだめを不振に思ったらしい千秋が問いかけてきた。
「い、イェ、何でもないデス。」
ばっと顔を上げ、平静を装う。
「……なら、いい。風呂の用意を。」
「ハイ。」
ぺこりと小さく頭を下げて千秋の前から退出した。
「…はぁ……。」
幾つもある部屋の一つに半ば駆け込むように入り、背中でドアを閉める。
それと同時に、つめていた息が唇からこぼれた。
「やっぱり、彼女いるんデスかね…?」
未だ腕の中にある背広からは、甘く、それでいてセクシーな香りが漂い、大人の女性を連想させる。
「…居ないわけない…デスよねぇ……。」
平素から、千秋は外の気配を家に持ち込まない。
故に、千秋が女性と共にいるのところをのだめは見たことが無かった。
―――あれだけ格好よくて、才能があるのだ。
居ない方がおかしい。
そう頭では思うものの、心がそれを受け付けない。
突きつけられた現実に、きゅぅっと胸が締め付けられ、少し息苦しくなった。
「てか、のだめ、何考えてんデショ…。」
震える指が、クシャリとスカートの裾に皺を作る。
「メイドに、こんなヤキモチを焼く権利なんて、ないんデスよ…。」
そう自分に言い聞かせ、下唇を噛んだ。
ここに来てから、もう何度同じことを繰り返したのだろうか。
自分は一介のメイドであり、千秋にとってはただの使用人である。
ましてや、のだめはあの契約の元に縛られた、単なる戦利品、もしくはおまけでしかない。
そんな自分に、千秋からの寵愛が望めるはずもなかった。
(こんな気持ち、早く捨てなきゃ…。)
でないと、いつか、千秋に生涯の伴侶となるべき相手が現れた時、この心はきっと壊れてしまう。
そして、ばれてしまえばこうして傍に居ることさえ叶わなくなってしまう。
そんなリアルな想像は、のだめにとって恐怖以外の何者でもなかった。
(もう、行かなきゃ…。)
深呼吸をして心を乱す、厄介な想いを意識の奥の奥へと押し込んだ。
これ以上グズグズしていてはまた千秋を不振がらせてしまう。
いつか、彼の傍を離れなければならない日が来るとしても、どうか、それまでは……。
そんな願いを胸に、のだめは部屋を後にした。
←back next→
===========================================
ご無沙汰しております、紗羅です。
本当に久しぶりの更新になってしまいました。
もう、皆様に忘れられているのではないかと、本気で心配です。
今回、漸くアップしたのですが…、短い……ですね↓↓
次回作は、なるべく早くアップしたいです。
見捨てずに、お付き合いくださると幸せですっっ。
※注意書き≫壱、アダルト要素を含みます。
弐、両方とも原作のキャラとかけ離れている可能性があります。
ので、苦手な方はご遠慮いただいたほうが良いかと思います。
「大丈夫」と言う方のみ下へお進みください。
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「お帰りなさいマセ。」
「ただいま。」
「すぐにお風呂になさいマスか?」
「…あぁ。」
「分かりまシタ。すぐにご用意しマス。」
千秋の脱いだ背広を受け取りながら、静かに答える。
「…?!」
その時、嗅ぎなれないフレグランスの香りがのだめの鼻腔をくすぐった。
(女性用…?)
男が常用するには甘すぎる匂いであったし、第一に千秋が愛用しているものではない。
(女の人と、会ってたんデスか…?)
「…どうした。」
背広を受け取ったままの状態で、固まったのだめを不振に思ったらしい千秋が問いかけてきた。
「い、イェ、何でもないデス。」
ばっと顔を上げ、平静を装う。
「……なら、いい。風呂の用意を。」
「ハイ。」
ぺこりと小さく頭を下げて千秋の前から退出した。
「…はぁ……。」
幾つもある部屋の一つに半ば駆け込むように入り、背中でドアを閉める。
それと同時に、つめていた息が唇からこぼれた。
「やっぱり、彼女いるんデスかね…?」
未だ腕の中にある背広からは、甘く、それでいてセクシーな香りが漂い、大人の女性を連想させる。
「…居ないわけない…デスよねぇ……。」
平素から、千秋は外の気配を家に持ち込まない。
故に、千秋が女性と共にいるのところをのだめは見たことが無かった。
―――あれだけ格好よくて、才能があるのだ。
居ない方がおかしい。
そう頭では思うものの、心がそれを受け付けない。
突きつけられた現実に、きゅぅっと胸が締め付けられ、少し息苦しくなった。
「てか、のだめ、何考えてんデショ…。」
震える指が、クシャリとスカートの裾に皺を作る。
「メイドに、こんなヤキモチを焼く権利なんて、ないんデスよ…。」
そう自分に言い聞かせ、下唇を噛んだ。
ここに来てから、もう何度同じことを繰り返したのだろうか。
自分は一介のメイドであり、千秋にとってはただの使用人である。
ましてや、のだめはあの契約の元に縛られた、単なる戦利品、もしくはおまけでしかない。
そんな自分に、千秋からの寵愛が望めるはずもなかった。
(こんな気持ち、早く捨てなきゃ…。)
でないと、いつか、千秋に生涯の伴侶となるべき相手が現れた時、この心はきっと壊れてしまう。
そして、ばれてしまえばこうして傍に居ることさえ叶わなくなってしまう。
そんなリアルな想像は、のだめにとって恐怖以外の何者でもなかった。
(もう、行かなきゃ…。)
深呼吸をして心を乱す、厄介な想いを意識の奥の奥へと押し込んだ。
これ以上グズグズしていてはまた千秋を不振がらせてしまう。
いつか、彼の傍を離れなければならない日が来るとしても、どうか、それまでは……。
そんな願いを胸に、のだめは部屋を後にした。
←back next→
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ご無沙汰しております、紗羅です。
本当に久しぶりの更新になってしまいました。
もう、皆様に忘れられているのではないかと、本気で心配です。
今回、漸くアップしたのですが…、短い……ですね↓↓
次回作は、なるべく早くアップしたいです。
見捨てずに、お付き合いくださると幸せですっっ。
待望のシリーズ最新作お待ちしてました(笑)
続き首を長くして待ってました~
この先どうなるか…o(;-_-;)oドキドキ♪
のだめが感情を押し殺してるってのが切ないですね~
続きがどーなるのか楽しみです。
そして香水の主も…
こんにちは!
お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません…。
待望……私なんかの小説にはもったいなすぎるお言葉です…。
ですが、調子に乗って、続きも頑張りたいと思います!!!
コメントありがとうございました!!!
★Rika様
こんにちは!お久しぶりですっっ!
新作読んでくださって嬉しいです!!
短編として書き始めたはずなのに、私自身、この話の終わりが見えていません…(←?!)
本当に、どうなるのでしょう…(汗)
でもでも、ちゃんと書きたいと思いますので、今後も見守ってくださると嬉しいですvV
★水城様
感想ありがとうございます!!
いつもいつも、お世話になりっぱなしで…水城様の御宅も私が荒らしていると言っても過言ではない……ですのに…↓↓
香水の主はですね…、それが分かるのは次回か、それとももっと後なのか…。
私にも分かりません↓↓
こんな私で申し訳ないデスが、見捨てずに置いてくださると、本当に感謝です。
いつも感想を下さる皆様、本当にありがとうございます!!
また、こんな稚拙極まりない私のサイトにお越しくださり、これまたみょうちくりんな私のお話を読んでくださる皆様も、本当にありがとうございます。
最近は更新も停滞気味で、戴いたコメント等への返信も遅れ気味で、すみません…。
次回作も頑張ります。ので、よろしくお願いします!!