安寿の日記

一日の出来事、思い出など・・

父没後30年

2017年03月21日 | Weblog

父が亡くなって30年になります。
子供の頃は怖くてあまり話もしたことがなかったが、
色々な話を聞いておきたかったなぁ・・と思う。
石橋を叩いて渡るような慎重な父だったので、
時には母がじれったいと言っていたこともあった。
正直者で通っており他人様から信用され、
ある方から大事な実印を預けられたこともあった・・と母から聞いた。
商売をしていたが、父が支払うお金は信用して相手方は改めることもなかった・・って。

私たち子供の頃は生活に追われてそれどころではなかったが、
子供たちが巣立ってからは
好きな詩吟を始め、稽古の日は雨の日も風の日も雨合羽を着て出かけて行き、
努力の人でもあったので、師範の資格を頂き、家で教えていた。
母も少し習ったそうだが、厳しかったと言っていた。
私が勤め先で詩吟クラブに入ったことがあったが、喜んでいた。
踊りが好きなのも父の血を引いたようだし・・・

高知の山から、子供の将来のためにと大きな決断をし、故郷を後にし、
香川に移り住んでからの父母の苦労は並大抵ではなかった・・と、
大人になればなるほど感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな苦労もあったけど、晩年は好きな詩吟に熱中できたことは
子供としてよかったなぁ・・と思います。

今日は没後30年ということもあって、働く父母の姿を思い出しながらの
ブログとなりました。