さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

Hand Screen

2010-03-31 | アンティーク

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 以前からホームページに掲載しているこちらのファン、一応「ファン」という名称で掲載 していたのですが、買付け先のフランスでは「ねぇ、これってなんていう名前なの?」と誰に聞いても分かる人がおらず…ですが、このほど晴れて正式名称を発見しました!見つけた先は19世紀のモード雑誌。19世紀のフランス文学を研究している方は、19世紀の辞書を引いて研究すると聞きますが、まさに古いものは古い資料にしか載っていないということを身をもって知りました。

 正しい名称は“le ecran a main(正確にはecranのeにアクサン)”、英語の“hand screen”の方が分かりやすいかもしれません。殿方(?)から直視されることがないよう顔を隠したり、暖炉の熱からワックスベースで出来ているお化粧を守るためのものだったようです。(う~ん、それにしても昔の人って大変。)

 忘れな草の刺繍が素敵なこれは、20世紀のごく初期に作られたものだと思われますが、聖体拝領式のお祝いの品と伝えられているので、贈られた女の子が式の時に手に持ったものかもしれませんね。

 かつてはペアで作られることが多く、元々は中国からヨーロッパへやって来た装飾品の一種だと思われます。

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グッズを更新しました!

2010-03-30 | アンティーク

 大変お待たせいたしました。グッズに新入荷25点をUPしましたのでどうぞご覧下さい。

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この美しいカルネ・ド・バルもようやくご覧いただけるようになりました。何年も前から探していたカルネ・ド・バル、なかなか満足のいく状態のものに巡り会えず、ようやく今回の買付けで手に入れることが出来ました。どうぞじっくりご覧下さいね。

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この小さな香水瓶、手の中に入ってしまう本当に愛らしいサイズ。こうした香水瓶も私の大好きなアイテムで、沢山集めたいもののひとつなのですが、実際はなかなかこれといったものと出会うことが出来ません。そんな中でこれはとてもチャーミング!19世紀の貴婦人でなくとも欲しくなってしまうアイテムです。

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今までも数々のピルケースを見てきましたが、このピルケースのような両面細工のものは初めて見ました。以前から持っていたもうひとつのピルケースとほぼ同じ模様である点も興味深いです。

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私自身も以前からひとつ持っているレターオープナー、何よりも実際にお使いいただける点がとってもすすめです。特にこの手彫りの細工は素敵 です!(私のよりもずっといいなぁ。)

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ほら、近づいて見るとこんな感じ。柔らかいシルバーなのに目立った傷がないので、デッドストックで使われずにどこかで100年以上眠っていたものかもしれません。

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こちらのブロンズフレームも彫刻的な装飾が目を惹きます。

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どうぞ近づいてじっくりご覧下さい。花輪とリボンの装飾が豪華でエレガントなフレームです。う~ん、美しい!

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リボン刺繍はいつも探しているアイテム、19世紀のシルクでこんな状態が良いものは稀です!リボン刺繍も素敵ですが、散りばめられた小さなスパンコールも可愛いのです。

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このフワフワなグローブケースも状態の良いシルクアイテムのひとつ。その柔らかさは「癒し系?」と思えてしまうほど。

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ラヴリーで華やかななリボン刺繍、光沢のある美しいシルク素材です。縁を飾るブルーのシルクブレードモス的ですが、ふたの変形の形も可愛いのです。

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このクタッとした感じががアンティークらしい雰囲気。淡い藤色のリボンも良いですね。

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こちらは上のスミレとはまた違ったボリュームのある元気で生き生きした良い雰囲気。薄い生地で作られているにもかかわらず、デッドストックのためしっかりこての当たった大変良好な状態です。

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薄い花びらがオールドローズらしいガーランドです。19世紀当時、どんな帽子にこんなお花を飾ったのでしょうか?

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小さなサイズが可愛いランプスタンドです。小さなサイズですが、アール・デコの雰囲気もたっぷりです。灯りを付けるとそこだけロマンティックな空間が出来上がります。 

 今回は他にも様々なアイテムがUPしております。どうぞホームページをご覧下さいね。

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銀座奥野ビルでのフェアが決まりました!

2010-03-29 | フェア

 以前から計画しておりました銀座の奥野ビルのギャラリーをお借りしてのフェアが決定しました!奥野ビルは1932年築、なんと77年前に建てられた建物で、同潤会アパートと並ぶ当時の高級アパートメントです。銀座の街中にあるにもかかわらず、今でも蛇腹式の扉のエレベーターが動き、その佇まいは昔のままです。

 今回はそんな奥野ビルの3階にある静鹿ギャラリーでのフェア開催となります。そんな場所でフェアを開催出来るのは私達もとても楽しみ。どうぞ奥野ビルで、一緒にタイムトリップの時間を過ごしませんか?またいつものフェアとはひと味違う、名古屋のサロンが銀座へお引っ越ししたようなのんびりした雰囲気で皆様をお待ちしております。

「エンジェルコレクションのフランスアンティーク展」
~ジュエリー、レース、手芸小物などベル・エポックのフレンチアイテム~
4月15日(木)~4月18日(日)
11:00AM~6:30PM
銀座静鹿ギャラリー
tel 03-6383-2948
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル312
(有楽町線「銀座一丁目駅」10番出口より徒歩2分・東銀座線「京橋駅」2番出口より徒歩5分)
(問)エンジェルコレクション tel 052-764-1393 もしくは 090-1832-7704
詳しくはこちら

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ただ今準備中

2010-03-28 | アンティーク

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 今日もサロンのバックヤードでは更新の準備を。こんなお花を机いっぱいに広げて作業をしていました。ひとつひとつサイズを測って、テキストを書いて…。(このフワフワしたお花の「正確なサイズ」というのがまた難題なのです。毎度頭を痛めながら計っています。)それにしても、この作業をしていると眠くなるのはどうしてでしょうね?

 今回の更新はお花だけでなくまだまだ他にもありますよ。どうぞお楽しみに!もう少々お待ち下さいね。

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サロンでのフェア

2010-03-27 | サロン

 今日は久し振りのお天気。お昼間は思わず私もどこかへ出掛けたくなるような陽気でした。さて、今日から名古屋でのフェアが始まりました。サロンいっぱいに商品をディスプレイしておりますので、お近くの方はどうぞお立ち寄り下さい。

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ここは赤とピンクのコーナー。リボンやブレード、ロココなどなど、今回も素敵なアイテムがいっぱいですよ!

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こちらはブルーのコーナー。壁には小さめのレースの襟やドイリーを飾ってみました。

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背の高いガラスケースの上には白物を。サロンのエンジェルの照明に、レースも心なしか柔らかな雰囲気です。

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書棚のお隣のキャビネットの上はスミレ色のコーナーに。テーブルに飾った紫のストックやヒヤシンスともよく合います。

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ボディーが纏ったレースは大振りなコットンチュールに刺繍を施した物。こうして実際に着けてみるととても豪華に見えますね。

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春よ来い

2010-03-25 | 日常生活

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 名古屋は今日も一日雨、これでもう三日目の雨降りです。そのうえ今日はまるで冬のような寒さで、「なかなか春にはならないんだなぁ。」とつくづく思いながら夜更けの街をサロンから自宅へと帰りました。こうして沢山降った雨のお陰で、春の新芽が出たり、それが若葉になったりするのですね。でも、こんなに寒いと、咲き始めた桜もちっとも花開かないようです。

 さて、昨日から少しずつ明後日からの名古屋でのフェアの準備を進めています。それをしながら、ホームページの更新作業を。来週中には更新出来るかと思いますので、しばしお待ち下さいませ!

 ですがこの更新作業、ひとつ調べ物をしていると、そこから様々な疑問につながって、頭がグルグルしています。例えば、今日は小さなボヘミアングラスの香水瓶について調べ物をしていたのですが…ボヘミアの正確な場所を調べているうちに、大昔に流行ったこの曲(若い方はご存じないかも。歳がバレちゃいますね。)が頭の中で“ボヘミア~ン♪”と鳴り響き、「ボヘミア」という国とこの「ボヘミアン」がいったいどういうつながりがあるのかと真剣に調べてしまったり。そんなことばっかりしているからなかなか作業が進まないのかも。明日はフェアの準備に一日明け暮れることになりそうです。

 画像はパリの花屋の店先でよく目にするスミレの花束。春を感じさせるアイテムです。アンティークでもこの花束そっくりなスミレのコサージュがありますね。

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初春の夜長はヴァン・ショーで

2010-03-24 | 日常生活

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 “vin chaud(ヴァン・ショー)”とはその名の通り温めたワインのこと。赤ワインにシナモン、クローブなどのスパイス、それにオレンジ、ハチミツなどを加えて温めた寒い冬特有のフランスの飲み物です。いつも冬の買付けの折、キャフェでひと休みするとは注文するヴァン・ショー。ハンドル付きのグラスに入れられ、オレンジを浮かべ、シナモンスティックとお砂糖が添えられて出てくるのですが、ギャルソンのムッシュウは外国人の私に「大丈夫?どうやって飲むか分かる?」と優しく聞いてくれることもしばしば。湯気の立つ熱いワインをヤケドしないようにフーフーしながらいただきます。

 スパイシーで甘いヴァン・ショーはちょっぴり薬っぽくて、飲むと身体がポカポカ温まって、寒さの厳しい冬の買付けの味方、冬の風物詩。たまに日本でも無性に飲みたくなって、「自宅でも出来ないものか?」とこのヴァン・ショー用のスパイスセットを長らく探し求めていました。が、フランス在住の知人に聞くと、「あぁ、あれね。山の方に行くと売ってるわよ。」とのこと。「山?山っていったいどこ?」パリでは巡り会えないものと思っていたところ、今回の買付けで、近所のマルシェのワイン専門店Nicolas(このお店はフランスの津々浦々どこにでもあるのです。)のショウウィンドウにスパイスの入ったこの缶を発見!

 ティーバッグのように小さなコットンのバッグに入ったこのスパイス。以前、ヴァン・ショーについてお話ししていたお客様に先日のプランタン銀座のフェアでお分けしたところ、私の分までヴァン・ショーを作って、瓶に詰めてわざわざ持ってきて下さいました。名古屋へ帰ってから飲んでみると…「そうそう!これこれ!」いつもフランスで飲む味です。これからは日本でも飲めるなんて嬉しい!I様、いただいたヴァン・ショーとても美味しかったですよ。

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名古屋での日々

2010-03-23 | 日常生活

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 名古屋でも桜の便りを聞くようになりましたが…でもまだ寒い!寒い!今日は冷たい雨の降る一日で、この通り咲き始めた桜の花びらにも雨のしずくが。「お花見の季節って、案外まだ寒かったかも。」と思い直しているサカザキです。桜ってピンクの蕾も可愛いですね。早くレペットの桜色のバレエシューズを履けるほど暖かくならないかな。

 さて、昨日からサロンに出勤して事務仕事を。フェアでお客様とお会いするのも楽しいことですが、しばらく振りの静かなサロンというのも落ち着いて良いものです。また今週は次の更新作業をしながら、今週末の名古屋でのフェアの準備をする予定です。次の更新のためにまた勉強しなくっちゃ。そう、日々勉強なんですよね~。

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京都大アンティークフェア無事終了

2010-03-21 | フェア

 今日までだった京都大アンティークフェアも無事終了。ほっとした気持ちで先程名古屋の自宅に到着しました。会場までわざわざ足を運んで下さった皆様、ありがとうございました。久し振りの関西のお仕事、沢山の方にお越しいただき、楽しい三日間を過ごさせていただきました。

 この京都大アンティークフェアではお向かいのブースが、東京でよくお世話になっている銀座アンティークギャラリーのオーナーおふたり。なぜかこのおふたりと一緒にいると楽しくて、ついついテンションが上がってしまいます!つくづく「同じお仕事するんだったら、楽しくしないと!」と思ってしまいます。夢や希望は沢山あるけれど、まずは身近なところから着々と…。「仕事は楽しく!」が私達のモットーです。

 さて、今日のお客様。クロテッドクリームのボン社長(♂推定12歳)。クロテッドクリームの片山嬢のブログには度々登場しているボン社長ですが、今日はヘアカットを済ませ、片山嬢のバッグに入れられてアンティークフェアにお越しになりました。(笑)私達に散々撫でまくられ、触られるという暴挙にあいつつもおとなしい癒し系のボン社長。この胸に一物ありそうな眼差しが彼の魅力です。

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京都でのひととき

2010-03-20 | 

 昨日の寒さが嘘のように、今日は一転暖かい一日に。京都大アンティークフェアが終わった後、夜になって食事のために出掛けた時にも京都の街は何だか生暖かい空気。昨日はあんなに寒かったのに、いったい明日はどうなってしまうのか…?

 さて、今晩は四条河原町でお食事の後、河村のリクエストで、レトロ喫茶店好きの私達が度々足を運ぶ木屋町の「喫茶ソワレ」へ。

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 昭和23年創業という「喫茶ソワレ」は東郷青児ゆかりの喫茶店。 東郷青児の絵がお店の中にもふんだんに飾られています。20代の頃から今までに何度か訪れたここですが、夜に訪れたのは今回初めて。土曜日の今日は、三連休の初日だからでしょうか、木屋町は沢山の人でごったがえしていました。

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 お店の看板のこの丸っこい文字が可愛い。葡萄の木彫りのデコレーションは、お店の中にも沢山使われています。

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 「ソワレ(夜会)」だけあって、夜の店内はブルーの照明が妖しくていい感じ。お昼の明るい時間にはさほど感じませんでしたが、夜だと余計に雰囲気が高まります。

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 ここへ来たらやっぱりこれでしょう!河村はコーヒーでしたが、私は名物(?)のゼリーポンチを注文。シュワシュワするソーダ水の中に浮かんだ色鮮やかなゼリー、ケミカルチックな色が昭和な感じ。ピンクと紫、ピンクとグリーン、様々な色のゼリーをスプーンですくう度、「あ、この色の組み合わせ好き!」とか「この組み合わせは反対色だ!」などと楽しめます。レトロ好きの方には面白いかも。近くにある同じくレトロ喫茶、「フランソワ」や「築地」と共に、京都に出掛けたら覗いてみるのも面白いと思います。

 そうそう、いつもこのブログを見ていてくださって、今日は店頭へ初めてお越しいただいたお客様が左上↑の私の画像があまりにもフケているので、現物の私が画像本人だと気付かなかったのだそう。「あの画像の人の娘かと思った。」と言われ、何だか複雑なキモチ。(いったい私はいくつに見られたんだろ~???謎です。)この画像、そんなにフケてますかねぇ?

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