セイコー チャンピオンという約60年前の腕時計を手に入れました
SEIKO Champion 850 17石 手巻き 不動品 要修理 という物です
巻き上げても少し動作しますが直ぐに止まってしまいます
中を見ると、錆などもなくきれいな状態でしたので分解掃除することにしました
バラバラにしてメカを取り出します
風防はプラスチック製で傷があちこちについて、文字盤はところどころ汚れがついていて針はくすんでいます
ケースや裏蓋は細かい傷はついていますがかなり良い状態
17石手巻きのメカはシンプルです これなら何とかなるかも・・・
リューズを外しロック部品を確認 この細い押さえが折れていることが多いそうですが変形やへたりもない様です
巻き上げ部から分解を開始
巻き上げのロックの所にある小さなスプリングに注意して取り外してから
中央の押さえ板をはずします
ギアを外していきます
いちばん気を使うテンプを外しました
アンクル、かんぎ車等を外していきます
すべて外して、部品をエタノールで清掃してから組み込みをします
香箱のゼンマイが飛び出さないようにして洗浄してからオイルを指して組み込んでおきます
かんぎ車、アンクルを取り付け (アンクルの取り付けはかなり気を使います)
最大の難関 テンプの取り付けも無事終了
ようやく、すべて組み込みました
巻き上げると、テンプが調子よく動き始めます この時がいちばんうれしくてホッとします
文字盤を取り付け、ケースに組み込んでリューズを取り付けてから針を組み込み
風防を嵌めて 裏蓋をつけてようやく完了~
ベルトは黒革に新調!
こんな感じです 文字盤の汚れはとれませんでした
カチコチと昔懐かしい音で調子よく動作するようになりこれからも現役で使えそうです(非防水なので気を使いますけど)