再検査

2週間前に、母と肺がん検診に行ってきたんですが、昨日、電話がかかってきて、母が再検査になりました。
「肺がんの疑いのある人は、2週間経ったころ電話します。」とは言われていたんです。
まさか、我が家に電話がかかってくるとは思っていませんでした。

その電話は私が出たんですが、母に伝えるとき暗い口調で言ってはダメだ。と、努めて明るい口調で、「再検査なんだって。」と、伝えます。
しかし、母は神妙な顔つきで、「肺がん・・・」と、つぶやくのです。
何度も言うようですが、「疑いのある人。」なんです。
もしかしたら、ガンではなく別の病気かもしれません。

以前、母が高熱を出して婦人科に行くことになった時、「子宮がんの疑いがある。」と、聞かされた時、大泣きしたようです。
その時はまだ、私と同じくらいの年齢で、「ガン」と言う言葉をものすごいものだ。と思っていたようです。
でも、子宮がんではなかったんですが。

今回、「もう、そんな年だから。」と、あきらめの境地に達しているようで、「あの人も死んだし、この人も死んだし。」と、数えるのです。
もう必要以上に、再検査の話はしないでおこう。と、心に決めました。
たぶん、大丈夫だと思いますが、私以上に父の顔色が優れないんです。
きっと、ものすごく心配しているのでしょう。
行き遅れの娘がこれから先どうなるか。とか。
今までは、何をするにも二人で話し合いながら進めてきたようです。
文句を言いあいながらも仲のいい夫婦でした。
今は、たぶんガンの話を伏せながら会話しているようです。

でも、「疑いのある人。」と言うだけですから、きっと大丈夫です。