まさか日本でカルチャーショックを!

日本で技術者→中国広東省にて日本語教師→日本で技術者復帰→技術者+?
旧題名:まさか私が日本語教師に!(NO.3)

日本語の語彙を外国語で考えると・・・【英語・中国語】

2012-06-29 20:37:50 | 授業全般(日本語)
本日午後事務所で来週の授業の教案をかる~く見直した。
そこで「ぎりぎり」という単語から、「すれすれ」という単語についての比較を聞かれたら・・・と思い、考えてみた。まあ、初級が終わったばかりの学生であり、質問される確率は低いのだが、初級だからと言っても語彙が多い学生もいる。

どちらも「非常に接近している」と考えることができる。
だだ、チョー簡単にいえば、「ぎりぎり」は極限、最大限度に視点があり、、「すれすれ」は基準にとても近いというところに視点があるように感じた。これは新明解や大辞林だけでなく某日中辞書と某中日辞書の例文で考えてもわかる。
ただし、英語で考えた場合区別がつきにくい・・・。

その昔「平成教育委員会」だったかにその違いが出てきた時、私はすでに日本語教育を勉強中であったのだが、その違いがわからなかった。そして、その時の解説も「???」と感じた。(実際にネットで調べてみてもばらばらである。)

まあ、本日私は直感的に「すれすれ」の方が程度が高いと考えた。それは「(新明解)もう少しで限度を越すようす」、「(大辞林)限度をもう少しでこえそうなこと/さま」という説明からもそう思える。

そして、「限度を超えた」ことを考えてみた。
「すれすれで試験に合格した」という例文を英語で考えた場合、なんとな~くわかるような気がした。私はあまり英語は得意ではないのだが、英語の場合は「通る」や「通過」に着目している。

そして中国語で考えてみた。これは辞書を見なくても私もすぐに考えることができた。「もう少しで合格できない(しない)ところだった」と。辞書もそうであった。
つまり「超える/超えない」に注目しているのであろうか。

私はその「超えた」という点から「すれすれ」の方が程度が高いと思える。

たしかに「ぎりぎりで合格した」と使うことも多いのだが、それは「ぎりぎりセーフ」という「間に合う」という意味で使っているような気がする。

まあ、私が論文を書くにしても、こんなテーマは用いないのだが、それでも久しぶりにいろいろと考えてみた。

そして家で韓国語でも調べてみた。
もう少し韓国語の能力があれば、もっと簡単に仮説を立てて考えることができるかもしれないのだが・・・。

それが正しい、正しくないという区別がつきにくい言葉の時、外国語で考えることがある。ただ、それは自分なりの考えを持って授業した方がいいと思うからであり、聞かれたら「諸説あるが実は明確に区別されていない。ただし、私は~と思う」と答えておくであろう。
それでもなお、挑んでくる輩がいた場合、「いろいろな説があり、はっきりしていないのだが、~の観点から私は~と思う」ということを簡単に言えば、おとなしくなる。ただし、それを授業でさらにしつこく聞いてくるのであれば、私はいじめ返してぎゃふんと言わせる・・・。なぜならば、その学生だけに授業しているわけではないのだから。

「俺は学者を養成しているわけじゃねぇ~!!」




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今回の「落とし穴」を簡単に・・・

2012-06-29 03:45:13 | 中国生活
私はとある学校で教えている。
だが、私はその学校の職員とはいうものの、日本語部門を経営している上司たちの下で働いている。というわけで給料は上司からいただいている。
税金など上司がすべて管理していてくださるのではあるが、私はある意味上司をマネジメント会社としてその下で個人企業を営んでいるようなものである。

ただ、もちろんその学校で働くことが条件の滞在許可であり、まったく関係がない場所で教えることはできない。そして常にプロの教師として、学校全体を観察するだけの意識はある。


先日記した「落とし穴」が何であるかお気づきの方も多いであろう。
数ヶ月後にもっと詳しく記せると思うのだが、それでも簡単に記しておく。

最初に記したように、私はある学校の職員であり、それで教師専家証と労働ビザを取得している。しかし、今回の申請はちょっと特殊である。それを滞在許可が切れる※ヶ月前に申請をしていては当然間に合うはずが・・・・・・。ただ、学校のその手のプロの仕事であり、今まではそれで通ったのであろう。

問題は私と上司がそれを知ったのがリミットの12日前・・・。
ずっと前からせっついていてこれであるのだから、本当に中国生活は飽きない・・・・・・。

オイオイ・・・。学生との約束以前に思いっきり個人的な都合にも影響があり、ショックで倒れそうになった。だが、ここで倒れていても何も解決されないので、踏ん張った・・・・・・。

ただ、いくらヘラヘラしていても、今度ばかりは私の顔に完全に不安と動揺が現れていたであろう。それを見た上司の対応は非常に素早かった。今までの立場での延命措置を取ってくださった。(本来は学校本部の仕事である。)

本当に延命措置である。
ただ、継続申請がまことにスムーズ且つスピーディーになった分、審査もシビアになった。そこでまたおおいに慌てた部分もあるのだが・・・・・・。

まあ、その有効期限内までには充分次の申請ができるのでいいのだが・・・。
(それも授業に差し支えがない時期に。)


実は今回はかなり嫌な予感がしていた。私のこの手の感覚は鋭い。であるから、かなり早くから学校をせっついてはいたのだが・・・。(ちなみに私の以前の教え子数人もすごく嫌な夢を見て心配になり電話してくださっている。)

授業をしながら突然動く羽目になった上司こそ大変であったのだろうが、当人の私も・・・。
(6月に入ってから、不安であまり寝ていなかったのだが、)はっきり言ってこの数日はそんな状況でまともに眠れるはずがない・・・・・・。
(今晩は安心で興奮して眠れなくなっている私・・・・・・。)

ただし、私も海外で生きていられるだけあって、ここ一番という時の神経はかなり図太い。
完成検査だとか、すごく重要なプロジェクトの審査だとか、テストだとか、大事な発表だとか、司会だとかの大事なことの前の晩はぐっすりである。それに食事もしっかり取ることができる。

それでも、自分の力だけではどうにもできない部分へのストレスにはかなり弱い・・・・・・。
例をあげれば、人より遅れて入った大学の受験の時の昼休みにトイレで食べたばかりの食事を吐いている。




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臨機応変な授業をするために

2012-06-28 13:12:40 | 授業全般(日本語)
今週暇であることはすでにご存知であろうかと思う。
学校に行く度に「来週の補習授業の配付資料をコピーしなければ・・・」とは思うのだが、「そんなものは金曜や土曜、或いは当日である月曜の朝にすれば・・・」とも思ったりしている。

何でも先へ先へやる人間であり、教案などだいたい1か月前から作り始める。そして3日前にはほとんど出来ており、それを見直しながら現状に合わせて計画を立てることが多い。

もちろん明日急に行わなければならないことが発生することも多い。
そして、今までにも「急なことで朝までかかって作りあげた教案が授業の直前に使い物にならなくなった・・・」ことなど何度かあるわけで・・・。

ここは日本ではない。であるから、我々もとっさのことに臨機応変に対応できなければ、やっていけない。

ただ、さすがに今の私の上司たちの下ではこんな馬鹿らしいことは少ない。
だが、やっぱり一学期に二、三度は慌てふためくこともある。
簡単にいえば、状況などすぐに変化するのが中国であるということ。

そういうわけで自分の手持ち資料以外は自分の中での最遅完了時刻ぎりぎり前にコピーすることも増えてきた・・・。

まあこの学校ではないのだが、急な授業要請で休み時間に喫煙所でたばこを吸いながら、5分で簡単に教案をし上げたことなどけっこうあった・・・。

まあ、こういうドタバタが起きやすい地域で仕事をしていると、「暇な時には何もしない方がお利口さん」である場合も多い。そんな時期にあくせく直接今の仕事に関係したことは避けた方がいい。どうせなら、もっと広く他の知識を身に付けたほうが後々臨機応変に動ける基礎知識となる。

1時間以内にはまた事務所に行くのであるが、机の上に学生からの添削物が上がっていないのを確認して、買い物に出かけるような気がする。

今の私は何も責任がある職種を担当していない。学生に対する責任だけでいい。であるから、他には学校全体さえ見渡して行動すればいい。そして「暇な時は遊ぶ方が自分の授業をより広げることになる」と考えておく。

(心配事もあるのだが、当面はなんとかなるので、その時期が来たらまた考えるさ。)
(けっこうストレスになっているのだが、一般の日本人に比べたら楽観的であろう。)



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どうにもならない時期は何もしない

2012-06-27 20:45:28 | 中国生活
2005年晩秋から中国で日本語教師を生業としている。
一番長い休みは春節であり、まあたいてい3週間ぐらいである。国慶節はそれほど長くない。今までの最大で1週間だったか。ただし、これも学校による。春節に5日休んだだけのこともある。

夏休みはどうかといえば、06年、07年の夏休みは1週間であり、08年は体調不良で日曜のクラスの授業を1日休んだだけであった。そして09年は私と相方二人は1週間の休みであり、それ以外の教師は2か月の夏休みであった。
(休み中に働いていたからといって、給料がアップするわけでもない。)

2010年は2か月。ただし、途中でまさかのリストラに遭い、今の上司たちに迎えられたので、50日となった。ただ、その時は本当に長く感じた・・・。
昨年2011年は3週間であり、2週間日本に戻った。

今年も3週間近くあるのだが、7月は補習であり、それほど忙しくない。
さらに私など7月も12月も試験の前は数日~1週間仕事がなくなるわけであり、この夏休みや冬休み前の補習授業の期間ははっきり言って暇である。

だが、この暇な時期だとか、雌伏時代をいかに過ごすかがのちのちの人生につながるものであり・・・。

最近しつこく記しているが、私は行動計画を勉強してここまで来た。
成功も多いが、いくら努力してもダメであったこともいくつかある。まあ、ダメである場合は何かが間違っていると言われているのだが、身を持って知っているのが、「自分に必要ないものはいくら努力しても無駄である場合もある」ということ。

ただ、中国で暮らしていると、「いくら綿密な行動計画を立てて、普段からそれを見直して更なる行動をしていても、一瞬にしてそれが無駄になる」ことが多過ぎる。

確かに大企業は長期計画を持ち、その細分化で動いている。
だが、多くははっきりいえば「その場しのぎ」である・・・。

一介の日本語教師の私でさえ、1年先どころか、2、3年先を見ながら仕事をしているのだが、多くの方々は1年も先を見ていれば、良い方なのである。

つい先日、私も上司も「おいおい・・・」ということが発生した。
それなどせめて1年先を読んで動いていれば、絶対に発生しなかったであろう・・・。

ということで授業がある上司が自ら動いているのだが、その上司の頭脳は前々から「すげぇ~」と思っているのだが、その先を読んで動いていない方々も目先の取捨選択は非常に素晴らしいものがある・・・。

まあ、そんなこんなで私はもう1か月ぐらい安心して眠れる状態ではないのだが、それでも普通の日本人に比べれば、のんびり過ごしているに違いない。

たかが7年弱しか中国にいないのだが、本当にありとあらゆる事態に遭遇してきている。
まさにエキサイティングな生き方である・・・・・・。

そういう経験があるので、「待つ」という意味がけっこうわかったりする。

日本のある居酒屋でそこの女将さんのご主人がおっしゃっていた。
「どうにもならない時は何もしないでじっと待つのが一番である」と。

当時血気盛んな私は聞き返してみた。
「本当に何もしないんですか?」と。

私からしてみれば、「待つ」にしても時期が来たらすぐに動けるようにいろいろ知識を増やしたり、考えたりする。だが、彼は何もしないらしい。

まあ、何もしないとは言っても、彼も会社を経営しているような方であり、まったく何もしないとは思えない。ただ、彼は当時血気盛んな私に何かを伝えたかったのだと思う。

昨晩寝ていないので、午前や昼に用事で動いた後は夕方まで寝ていた。
そして今晩は作らずに外で食べた。

家でシャワーを浴びたのだが、当然まだ明るい。
洗濯が終わった頃、ようやく暗くなりだした。
2年前にリストラされ、今の上司たちに迎えられたあの夏頃など、精神的なストレスはともかく、こんな優雅な生活をしていた。

日本で働いていた頃、特に現場管理をしていた頃はこんなことはあまりなかった週休二日の最初の日以外考えられない。優雅過ぎる。。

今学期の私はいつにも増して暇である。
だからこそ、自己研修は怠っていない。ただ、それだけ余裕があるのならば、本来ならば韓国語学習ももっともっと進むはず・・・。

だが、私はそれでいいと思っている。
待っている時、時間がある時期にあくせく動かない方がいいと考えている。
(とはいえ働いているのだから、もちろんそれなりにはやることに追われている。)
(ただ、しなくてもいいことをして、自分を追い込むことはしないだけ。)

昨晩というか、本日未明も記したが、『製パン王キムタック』というドラマに出会ったのも何かの縁であるし、改めて「待つ」という意味を教わったように思う。



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人生で出会うのは落とし穴ばかりでなく・・・

2012-06-27 01:56:30 | いろいろ



人生のところどころに現れるのは落とし穴ばかりではない。
人の一生に影響を与えることに出会ったりする。

かなり簡略化して記すと、小学生の頃から中国や韓国についてはけっこう運命的な出会いをしている。そしてそれは知識だけでなく、己のひ弱な体を鍛えるのにも役立っている。

高一で出会ったのが「大藪春彦ワールド」であり、己の体を鍛えるだけでなく、急にメカにも興味を持ち出した。同時に彼の作品から国際的なものやモノに対する背景知識も身につけていっただけでなく、そこから私の読書の幅が広がり、高校時代を含めて、日本にいた頃は実にさまざまなジャンルの小説などを読んでいる。

24歳直前に出会ったのが某積極的思考&行動計画であった。
社長の勧めであったのだが、それで念願の大学に入って勉強することができただけでなく、様々な目標を手に入れて来ている。

(ただ、結局それで17年2か月半勤めた会社を辞めて日本語教師の勉強を始めたのだから、ある意味社長にとっては残酷な結果になったのかもしれない。それでも認めてくださり、快く送り出してくださったのだが。)

元々東洋的な(?)行動計画の手法は知っていた。だが、私がそのアメリカ発祥のものを素直に受け入れることができたのはキリスト教の知識があったからだと感じている。

ただ、私は仏教徒であり、それが自分の性格を形成していることを知っており、また人とは違う能力も備わっていたことから、かなり惹かれているにもかかわらず、改宗までには至っていない。(ただし、不適切な表現かもしれないのだが、隠れ的な部分がある。)

ただ、そのキリスト教の知識は確実に私を守ることとなった。その知識のお蔭で私は間違った道を歩まずに済んでいる。
(当地のクリスチャンの友人からみれば、私など「日本人の宗教観って??」の代表格であろうが・・・。)

面白いことに中国かぶれだからだけでなく、勝海舟や坂本龍馬の影響だけでなく、遠藤周作氏の『沈黙』の影響により、会社を辞める数か月前に訪れた長崎で見たとある光景も日本語教師につながっているのが面白い。

私が今日本語教師をしているのも、他に様々な原因というか縁があるのだが、中国語の恩師の影響もかなり大きい。また、20代前半の時に同じ建設業の年上の友人に言われた「オマエには教師が向いているような気がする」という言葉の影響もあるのかもしれない。

そして最近出会った韓国ドラマも私に大きな影響を与えたように思える。
『製パン王キム・タック』(제빵왕 김탁구)“面包王 金卓求”KBS 2010年
見出したのが5月5日らしいのだが(←http://amezuki.blog.shinobi.jp/Entry/151/)、今晩第29話と最終話である第30話を見た。

韓国語は初級の半分弱、それも形だけ覚えているだけであるのだが、それだけ知っているに過ぎないのに、このドラマを見るのに役に立った。

なぜかその時の自分の心境に合わせて神が提示してくださるかの如く、毎話、毎話が自分の心にヒットした。

それだけでなく、以前建設業で私は現場にいただけでなく、現在も教師という仕事で現場に立っていることをありがたく思える。そしてその現場は前職も現職も直接エンドユーザーの笑顔を見ることができるのである。これはこの上もない喜びである。

確かに私は自分の夢ばかりでなく、体力的な限界を感じて前職を辞めた。それが現場管理であれ、もっと総括的な管理であれ、ずっとそれを続ける自信はなかった。市で有名な会社であったとはいえ、大手ゼネコンに比べたら小さい。確かに私には他にも才能があったのかもしれないのだが、それをしたとしてもやはり現場管理から完全に足を洗うことはできないのである。

で、そこから抜け出しても、それからずっとアルバイトも派遣社員も現場という場所から完全に離れることはできなかった。

私は現場というものを管理する立場だけでなく、(管理に比べたらとても短い期間となるのだが)実作業の立場で経験している。

これこそが今の日本語教師の仕事で一番役に立っているような気がしてならない。

それに再度気づかせてくれた“제빵왕 김탁구”に感謝!!




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