ジャストコーズに続いて、キャロットの出資馬リュラ(牝ステイゴールド)です。
現在の馬体重は430kg。一昨日更新されたクラブレポートでは415kgとなっていましたが、現地で直接聞いたので、直近の情報としてはこちらが正確だと思います。相変わらずバランスの良い好馬体。430kgの馬には見えないんですよね。
小さい馬で、立ち姿に迫力がある訳ではありませんし、筋骨隆々の牡馬のような見栄えもしませんが、この馬は動かすと本当に素晴らしい。雨のため厩舎内展示で、狭いところで歩様を見せて頂きましたが、それでも動きの柔らかさがヒシヒシと伝わります。前肢のスムーズな捌き、後肢の深い踏み込み、そして背中がしなる躍動感。一次募集で、DVDでの動きで一目惚れしましたが、その時の印象と変わらず、やはり素晴らしいです。実馬を見るのは初めてでしたが、改めて惚れ直しました。サンデー直仔のような柔らかさで、動きのしなやかさはアドマイヤベガを彷彿とさせる、とのリップサービスも頂きましたよ。
落ち着きも十分。ちょうど調教上がりでの見学だったのですが、変にテンションが上がることなく、泰然自若とした落ち着いた佇まいでした。ステイゴールド産駒で気性的に心配もありましたが、現状では問題ないですね。気が良いのがこの馬の特徴だそうで、姉ハープスターはズルい(というか、元来走るのがあまり好きではない)性格であるのに対して、リュラは前向きでビュンビュン走っていくそうです。現在のハロン15秒では馬に余裕があり過ぎるのもあって、乗り手が手綱を離すと一気に飛んで行きそうな感じ。気性もまだまだ幼く、集団の中で上手に折り合って走ることができないので、普段の調教は1頭で走らせ、多頭数での調教を織り交ぜながら鞍上とのコンタクト、折り合いを教えている最中だそうです。
前から見ると、幅は狭く、薄い馬です。ハープスターはリュラよりも幅は広いようで、その点でもタイプは異なりますね。個人的な感覚では、ハープスターはあれだけの筋肉を纏った馬体であるのに対して、リュラはスッキリとした馬体。ステイゴールド産駒ですし、ある程度の距離の融通は利くと思うんですよね。これから更に成長を促し、450kgくらいまで牧場で大きくなり、入厩してからの調教を経て430kgあたりでデビューできれば、というのが現在の目論見。個人的には、かなりの手応えを感じました。マツパク先生の最後の世代になりますし、まず目指すは暮れの阪神でしょう。引き続き順調に進むことを願っています。