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ハートフルな『間宮兄弟』

2007年12月30日 23時34分14秒 | Weblog
 年末の喧騒の中、やはり楽しい映画が観れる事は、最高の喜びですね。この時期は、映画専門チャンネルでは、良い映画や最新の映画を多く放映してくれるので、TVに噛り付きになってしまいますね。昼間は、掃除や片付け、夜は映画観賞と、応えられない時間を過ごせるのです。大きなスクリーンで観れないのは残念ですが、TVでもどうして、中々面白いものですね。
 『間宮兄弟』(まみやきょうだい)は、江國香織小説を映画化したもの。2006年の邦画なのです。「家族ゲーム」「阿修羅のごとく」の森田芳光監督が映画化したほのぼの人情コメディ。いい歳して仲良く一緒に暮らしている兄弟の平凡だけどささやかな幸せに満ちた日常が温かな眼差しで淡々と綴られてゆく。主演はTVドラマ「離婚弁護士」の佐々木蔵之介とお笑いコンビ“ドランクドラゴン”の塚地武雅。
 東京の下町のとあるマンション。30代の現在も仲良く同居を続ける間宮兄弟。兄・明信はビール会社の商品開発研究員。弟・徹信は小学校の校務員。そんな2人は、大好きなベイスターズの試合をスコアをつけながら熱心にテレビ観戦したり、山盛りのポップコーン片手にビデオ鑑賞したり、あるいは紙飛行機を飛ばしたりと、しょっちゅう一緒に行動しては楽しく何不自由ない毎日を送っていた。それでもやはり恋人は欲しいもの。そこで2人はカレーパーティを企画、弟は同じ小学校の葛原依子先生を、兄は行きつけのビデオ店でバイトする女子大生・本間直美をそれぞれ招待することに成功するのだが…。

 この兄弟の、お互いに本当に優しい気持ちがたまらなく、ハートウォームな気持ちにさせてくれる映画です。お笑いのドランクドラゴンで活躍する塚地の演技も非常にいいものですね。兄も、弟も結局、好きな女性に振られてしまい、クリスマスには、どこかに旅行しようと企画します。これまでの「カレーパーティ」「浴衣パーティ」「おでんパーティ」とあの手この手で、女性たちとの親睦企画をするのですが、水の泡となってしまいます。しかし、お互いの優しさは、そのまま永遠に続いていくのでしょうね。母・順子(中島みゆき)が言う「男はもてなきゃだめよ」の一言に、固まってしまう良き兄弟なのです。こんなに、お互いを信頼し、大事に思う兄弟は、中々お目にかかれません。清々しい気分になりますね。辛い事、悲しい事も、二人でなら乗り越えていける事でしょうね。心の底から応援したくなる兄弟ですね。

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