たこさんの秋吉台日記

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1月21日 オオベニシダ

2008年01月21日 | Weblog

オオベニシダ(オシダ科 オシダ属) 常緑性。
葉柄は長さ20~50cm、わら色で、多少褐色を帯びることもある。
葉柄の鱗片は被針形~狭被針形、基部のものは長さ1cmを越え、褐色~暗褐色。
葉身は卵形~三角状広卵形、鋭尖頭、長さ30~50cm、2回羽状複生
~3回羽状深裂、中軸は褐色となることがあり、小さい鱗片がある。
羽片は有柄、三角状被針形~被針形、
羽軸の鱗片は被針形、扁平のものが多いが、基部が袋状のものも混じる。
小羽片は広被針形~狭長楕円形、基部は広いくさび形で無柄、
羽状に中裂~深裂、中肋に小さな袋状鱗片がある。
葉質はややかたい草質、淡黄色を帯びた緑色で、光沢はない。
胞子嚢群は小羽片の中肋寄りにつき、包膜は全縁で紅紫色を帯びない。
本州(東北地方中部以南)・四国・九州で低山地の林下などに生じる。


【秋吉台では 「林内に稀」の オオベニシダ】

08年1月21日 撮影
この辺りは一帯にベニシダが生えています。
何度も通ったのに、これまではベニシダと思いこんで通り過ぎていました。

【上の画像の左の葉です】


08年1月21日 撮影
「葉質は、淡黄色を帯びた緑色・ツヤなし・薄い」

最初は探していたトウゴクシダと思い、最後までどちらなのか悩みました。

【最下羽片】


08年1月21日 撮影
「最下羽片の下向き第一小羽片が『中型ハの字』、切れ込みがある」

【上の画像を拡大しました】


08年1月21日 撮影
「羽片の柄は5mm以上ある」


08年1月21日 撮影
この羽片の柄は4mmですが、トウゴクシダの羽片は無柄か、ごく短い のです。

【上の画像を拡大しました ― 小羽片】


08年1月21日 撮影
「小羽片の基部は広いくさび形で無柄」。トウゴクシダは「下部の小羽片は有柄」
「羽状に中裂~深裂、中肋に小さな袋状鱗片がある」

「図鑑どおり」ではないので、悩み続けて、オオベニシダと同定しました。


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