たこさんの秋吉台日記

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12月8日 ヤマヤブソテツ・ヒロハヤブソテツ

2007年12月08日 | Weblog

私が秋吉台で確認しているヤブソテツ属の残り2種を。

ヤマヤブソテツ〈山藪蘇鉄〉(オシダ科 ヤブソテツ属) 常緑性。
ヤブソテツの山中林下に見られる型で、大形であるが、
羽片の数は少なくて10対前後、羽片は大きい。
包膜は大きく、辺縁に鈍鋸歯がある。

他の名前では呼べない場合に使う、言わば“ゴミ箱”だという人もいる。
大まかな定義めいたものは
「羽片の幅が3cm以上・羽片数が10~15前後・包膜は白い」
などが一番の目安。


【ヤマヤブソテツ①】


07年11月27日 撮影
【①の羽片 ― ツヤなし・耳なし】

07年11月27日 撮影
「ありふれている」

【①の羽片】

07年11月27日 撮影
【上の画像を拡大しました】

07年11月27日 撮影

【ヤマヤブソテツ②】

07年11月11日 撮影
【②の羽片 ― ツヤあり・耳なし】

07年11月11日 撮影
「多くはない」

【②の羽片】

07年11月11日 撮影

【上の画像を拡大しました】

07年11月11日 撮影

秋吉台ではヤブソテツ属の中で一番多いのががヤマヤブソテツですが、
「写真でわかるシダ図鑑」にあるとおり、
ほかの種に当てはまらないものをヤマヤブソテツとしていうのが実情です。

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ヒロハヤブソテツ〈広葉藪蘇鉄〉(オシダ科 ヤブソテツ属) 常緑性。
羽片は広くて先端以外は丸みを持ち、紙質、数が少なく、頂羽片も大きく、
辺縁は不規則な波形、先端に出る鋸歯が辺縁まで広がることがある。
胞子嚢群は散在し、やや早落性の包膜は全縁。
本州(中部以西)・四国・九州の山中林下にやや稀に生ずる。

よく見かけますが、皆、羽片が3対までで、ソーラスが確認できていません。

【ヒロハヤブソテツ①】

07年11月11日 撮影
【ヒロハヤブソテツ②】

07年11月27日 撮影


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