たこさんの秋吉台日記

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6月15日 ホッスガヤ・ヒメシラスゲ

2007年06月15日 | Weblog

ホッスガヤ〈払子茅〉(イネ科 ノガリヤス属) 花期は7~8月。
日当たりのよい河原の砂地の上に生える多年草。長い地下茎がある。
稈は太く、高さ1~1.5m。葉は幅3~7mm、白緑色。
花序は密、長楕円形、長さ20~30cm、一方に傾き、白毛が著しい。
小穂は長さ7~8mm、小花は長さ2.5mm、小花の基毛は銀白色の綿毛状。

先日“秋吉台のやまんば”さんと歩いていて目に入り、何か分からないままでした。
今朝「公民館祭りに使うワラビを探さなければならなくなった」との電話があり、
ワラビはほとんど終わって、あちこち歩かなければ大量に採れない思って、
車で移動しながら探すことを勧め、迎えに行ったら、先ずこの林道に行くことに。
そして名前を教えていただきました。

【林道わきで、こんなかたまりが点々と】

07年6月15日 撮影
【禅僧が使う「払子」に似ているのでホッスガヤ。なるほど似ています。】


07年6月15日 撮影
「花序は密、長楕円形、長さ20~30cm、一方に傾き、白毛が著しい」

【上の画像を拡大しました】


07年6月15日 撮影
「小穂は長さ7~8mm、小花は長さ2.5mm、小花の基毛は銀白色の綿毛状」

【茎と葉を】


07年6月15日 撮影
全体は白っぽい緑色で、節の部分は紫がかっています。

毎年見てきて調べる気さえ起きなかったホッスガヤの分布は、北海道と本州北部。
「この林道がつくられた時に入ってきたのだろう」と、やまんばさんが。

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ヒメシラスゲ〈姫白菅〉(カヤツリグサ科 スゲ属) 花期は5~6月。
深山の林内に生える多年草。匐枝がある。
茎は高さ15~30cmで、鋭い3稜があってやややわらかい。
葉もやわらかく、幅4~8mm、緑色、葉鞘は淡色で、糸網はない。
頂小穂は雄性、線形、淡緑色で長さ1.5~3cm。
側小穂は2~5個ついて雌性、雄小穂とほぼ同じ長さで、直立し、短い円柱形。
雌鱗片は淡緑色、鋭頭、果胞より短い。下方の苞は葉状で斜開する。


【一人で見つけ、同定できたスゲの2種目です】

07年6月15日 撮影
高さ20cmほどのスゲが、束生せず、まばらに生えているのが、
“秋吉台のやまんば”さんを自宅に送った後、やって来た湿地で目に入りました。

【1本を】


07年6月15日 撮影
【雌小穂と雄小穂】


07年6月15日 撮影
「雌小穂はほとんど柄がなく、茎の上部にかたまってつき、
ふつう雄小穂は直下の雌小穂より短い」

【根元を】


07年6月15日 撮影
「基部の鞘は淡色」

「イネ科とスゲは苦手」から脱却できるよう、
これからも、一つ一つを確実に把握していくつもりです。


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