たこさんの秋吉台日記

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2月1日 ナガサキシダ

2008年02月01日 | Weblog

ナガサキシダ〈別名オオミツデ〉(オシダ科 オシダ属) 常緑性。
葉柄は長さ20~60cm、わら色でしっかりしている。
葉身は奇数羽状複葉、長さ30~70cm、広卵形~円状卵形、やや二形となる。
側羽片は2~6対あり、線形、鋭尖頭、基部は円形から切形、長さ15~30cm、
幅は胞子嚢群がつくもので2~3cm、つかないもので2.5~5cm、
全縁かわずかに波状縁、または幅が広くて低い鋸歯があり、やや厚い革質。
下部の側羽片は有柄、上部のものは無柄か中軸に流れて翼を作ることもある。
胞子嚢群は羽片のほぼ全面に散在し、包膜は円腎形、全縁、やや早落性。
千葉県以西の本州の太平洋側と四国にやや稀に、
九州では各地で山地の林下に生じ、最近石川県でも発見された。

【 ① 秋吉台の記録にないナガサキシダです】

08年2月1日 撮影
「葉身は奇数羽状複葉、長さ30~70cm、
広卵形~円状卵形、やや二形となる」

胞子嚢群がついた葉は、中央の高い葉と、左そばで折れている葉だけでした。

【 ② 葉柄は】

08年2月1日 撮影
【 ③ 胞子嚢群がつかない葉】


08年2月1日 撮影
画像①の右手前に写っている葉で、葉柄は短く、側羽片の幅は広め。

【 ④ 胞子嚢群がついた葉】


08年2月1日 撮影
①の中央の高い葉で、長さ81cm(葉柄48cm、葉身33cm)です。

【 側羽片 ― ④と同じ葉】


08年2月1日 撮影
「全縁かわずかに波状縁、または幅が広くて低い鋸歯があり、やや厚い革質」
「下部の側羽片は有柄」

胞子嚢群は羽片のほぼ全面に散在


08年2月1日 撮影
包膜は円腎形、全縁、やや早落性


08年2月1日 撮影

杉林の中を歩いても歩いても、見ているイノデ属やベニシダ、フモトシダばかり。
「仕方がない、今日の日記はリョウメンシダでも書くか・・・」と、
林道に戻りかけたら目に入りました。
「葉のふちが波打ってるからイワガネソウの方?」と、裏返してびっくり!
「こんなシダは初めて見た」。心躍らせながら帰宅してすぐに図鑑を開きました。


☆ナガサキシダは、「秋吉台国定公園の高等植物」に記載がないシダです。


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