たこさんの秋吉台日記

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10月8日 モリアザミを見に深入山へ

2012年10月08日 | Weblog

今年7月、国立科学博物館の門田裕一先生(現在の日本産アザミ属の第一人者)
からメールを頂きました。

「アザミ属の研究を始めて25年目に入り,今.まとめの時期に来ております.
当館植物標本庫にもアキヨシアザミの標本はありますが,是非生きた状態を観察したいと思っております.
年によって花期に違いがあり,一概には言えないと思いますが,
場所と観察の適期をご教示いただけませんでしょうか?
なお,現行の分類システムではアキヨシアザミはモリアザミの変種という扱いになっていますが,私は両者は別種と考えております.
アキヨシアザミは,茎葉が鋸歯縁となり,総苞片が8-9列で,総苞片は多少とも反曲し,
総苞内片と中片に痕跡的な腺体があることがモリアザミとの区別点です.
この観点からは,
HP「たこさんの秋吉台日記」の「モリアザミ」はアキヨシアザミと思われます.」

友人Bさんと相談の結果、
門田先生のご希望に添って、10月9日~11日、山口県内での門田先生の全調査に
Bさんに助けてもらいながら同行することになりました。

実は私、これまでほかの地で見たモリアザミを
「総苞片が随分もじゃもじゃしていて、秋吉台のとは全然違う」と思いながらも、
詳しく観察していなかったのです。
秋吉台のモリアザミはアキヨシアザミとなると、本物のモリアザミを見ておこうと、
Bさんにお願いして、深入山に連れてきてもらいました。
きょう目的のモリアザミは、中腹辺りから咲いていました。

①下部の葉は長柄があり、葉身は長楕円形または卵形で洋紙質、しばしばに切れ込む。

②頭花は枝の先に直立して咲く。

③頭花は標本で幅3.5~4cm。

④総苞は幅3~4cm、片は開出し、

⑤片は中部で幅2~3mm、硬くてすじが多く、しばしばふちに毛がある。

⑥総苞片は6列 - 門田先生に頂いた情報。

⑦総苞片に腺体が無い - 門田先生に頂いた情報。


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